MIKI.PRUNEの方丈日記
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2006年04月09日(日) ある愛の詩(うた)

 新堂冬樹著「ある愛の詩」を読み終わる。

 この本も新堂さんの他の本と同様に読後感の

 爽やかな物語でした。


 主人公は、小笠原の海で育った優しい青年・拓海と

 東京の美しい歌声を持つ音大生・流香です。

 イルカのテティスに導かれて、拓海と流香は

 ドルフィンビーチで出逢う。

 小笠原の自然と拓海のこころに、流香は頑ななこころも

 解きほぐされてくる。2ヶ月後、コンクールの応援に

 東京にやって来た拓海は、純粋に流香の笑顔と夢を

 叶えさせてやるためにバイトを始める。

 何も知らない流香は、東京で薄汚れてきた拓海に

 疑心の念を抱き始める。

 コンクール決勝で、声が出なくなってしまった流香は

 失意の底、かつての恋人とミラノ行きを決心するが、

 成田に向かう途中に、やはり、拓海のことが好きと

 築き、小笠原へ向かう。

 小笠原で2人が再会するところで、幕は閉じられる。

 ざっとのあらすじはこんなところですが、新堂さんの

 物語には、主人公をとりまく動物が人のこころを

 つなぎとめて、物語の構成上、重要な役割を演じています。

 今回は、イルカのテティスです。


 新堂さんのピュアなこころの主人公を題材にした作品は

 いつ読んでも爽やかです。


  今日の一首

   はらはらと 舞い散るサクラ 寂しげに

           我のこころも 散り行く春よ


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