お気に入りの美容院で、長くて重かった髪を切ってみた。
ばっさり。
きみとわかれてから、初めてはさみを入れた。
きみとの短くて浅かった思い出に、さよならしたくて。
失恋した女の子の典型みたい。
って、笑いたかったから。
でも、帰り道、気付いたら、泣いてたんだ。
まだ、泣けちゃうんだ。
逢いたくても 逢いたいなんて 言わない
まちがっちゃいそうなんだよ
忘れることなんて、できないよ。
好きなんだもん。
どうすれば、どうしたら、どうなれば、ふっきれるの?
誰か話を聞いて。誰かあたしを慰めて。誰かあたしを、殺して。
誰かは、誰でもない、きみ。
すき。
でも、きらい。
03*10*8