生徒が自主的な練習に励むには、 「上手になりたい」という気持ちが前提にある。 私の生徒は上手になりたい、 という思いをそれぞれ持っている。 しかし、それだけでは「励む」というところまでいかない。 何故か? それがあまり具体的ではないからなのかもしれない。 もっと具体的にあんな風に上手になりたい、 というものがはっきりしてくれば、 練習する意欲も倍増するのだろうな、と思う。
私の教室には、そういう具体的な目標になり得る 近い存在がいない(先生の演奏は目標として遠すぎるので・・・・) これって、結構大きいことのような気がしてる。 今回ステップで少し上のレベルの曲を弾く人がたくさんいる。 それを耳にして、生徒はどんな影響を受けるだろうか・・・。 自分もがんばって練習しようという意欲に繋がるだろうか・・・。
生徒たちは楽に、ほどんど苦労せず、すぐに弾ける曲を 練習するのは大好きだ。 でも、少しの努力が必要な曲に出会った時、 一気に練習する気力が失われる、そんな気がしている。 小さな壁にぶつかったとき、それを超えようとする気力と意欲を支えるものは 一体なんだろう?? 実際楽に弾ける曲を弾いているほうが、楽しいのだから。
ちょっと努力すれば、今度はああいう曲が弾けるようになるのだ、 今がんばれば、あんな素敵な曲が楽に弾けるようになるのだ、 そういう思いを生徒に伝えていきたい。 そして、前は弾けなかったのに、今はこんなに楽しく弾ける、 という喜びをたくさんたくさん実感してもらいたい。
でも、その方法論がまだ私の中で確立しきっていない。 その方法は、ひとつではないはずで、 もっともっといろいろな方法があるはず。 それをどんどん増やしていきたい。 そして、生徒が押しつけられたという印象を持たないように、 自然な形で刺激していってあげたい。
生徒を自主的に意欲を持って、練習に励むことができる心理状態に導く・・・。 とても難しいこと。 でも、ピアノ講師として常に意識していたいこと。 ピアノ講師として常に探求していくべきこと。 がんばらなきゃ。
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