想い出の樹

2001年02月23日(金) ピアノの練習

生徒が自主的な練習に励むには、
「上手になりたい」という気持ちが前提にある。
私の生徒は上手になりたい、
という思いをそれぞれ持っている。
しかし、それだけでは「励む」というところまでいかない。
何故か?
それがあまり具体的ではないからなのかもしれない。
もっと具体的にあんな風に上手になりたい、
というものがはっきりしてくれば、
練習する意欲も倍増するのだろうな、と思う。

私の教室には、そういう具体的な目標になり得る
近い存在がいない(先生の演奏は目標として遠すぎるので・・・・)
これって、結構大きいことのような気がしてる。
今回ステップで少し上のレベルの曲を弾く人がたくさんいる。
それを耳にして、生徒はどんな影響を受けるだろうか・・・。
自分もがんばって練習しようという意欲に繋がるだろうか・・・。

生徒たちは楽に、ほどんど苦労せず、すぐに弾ける曲を
練習するのは大好きだ。
でも、少しの努力が必要な曲に出会った時、
一気に練習する気力が失われる、そんな気がしている。
小さな壁にぶつかったとき、それを超えようとする気力と意欲を支えるものは
一体なんだろう??
実際楽に弾ける曲を弾いているほうが、楽しいのだから。

ちょっと努力すれば、今度はああいう曲が弾けるようになるのだ、
今がんばれば、あんな素敵な曲が楽に弾けるようになるのだ、
そういう思いを生徒に伝えていきたい。
そして、前は弾けなかったのに、今はこんなに楽しく弾ける、
という喜びをたくさんたくさん実感してもらいたい。

でも、その方法論がまだ私の中で確立しきっていない。
その方法は、ひとつではないはずで、
もっともっといろいろな方法があるはず。
それをどんどん増やしていきたい。
そして、生徒が押しつけられたという印象を持たないように、
自然な形で刺激していってあげたい。

生徒を自主的に意欲を持って、練習に励むことができる心理状態に導く・・・。
とても難しいこと。
でも、ピアノ講師として常に意識していたいこと。
ピアノ講師として常に探求していくべきこと。
がんばらなきゃ。


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中嶋 [HOMEPAGE]

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