30歳までの Count Down
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2008年04月07日(月) 報告

土曜日の夜、彼女とケンカした理由は、

彼女の口から出た『あたし、嫁に行く気はないよ。』の一言。


話が違うやんけ・・・。


よくよく話を聞いてみると、彼女の「嫁に行く」の定義は、
結婚しておれの両親と一緒に暮らすこと、らしい。

そんなこと、ハナから頼んでないんだけど・・・。


でも、おれの個人的な考えは、結婚して働けるうちは東京で
仕事を続けて行きたい。
ただ、歳を取って定年になり、隠居生活を送るのであれば、
秋田に帰って畑仕事でもしながらのんびり過ごしたい、というもの。

彼女の定義には、その余生を過ごす場所が秋田なのは嫌だってことで
嫁には行きたくないってことらしい。
彼女は自分が歳を取ったら、自分の両親がいる新潟で暮らし、
死んだら実家のお墓に入るということも話していた。

頼んでもいないけど、死ぬまで秋田に来るつもりはないってことね。


で、新しい命題。

自分が入る墓はどこだ?


おれは次男なので、このまま行けば、自分で墓を作り、
そこに嫁と二人で入るんだろうなと思っていた。

けれど、ここに新しい選択肢。

嫁さんの家の墓に入る。


そんなの普通にある話なのか?
あまりその辺を考えたことはないので、全く分からない。

結婚しました、苗字はおれの苗字です、でも死んだら彼女の家の墓へGO。
(ちなみに、彼女の実家の墓に彫る苗字はおれの苗字らしい)

彼女から話を聞いた時点では、おれの中では、成り立たない方程式に思えた。

彼女は『普通にあるよ。』と話してたけど。



前日、そんなことがあって、次の日、彼女の実家のリビング。

おれと彼女と彼女の父親の3人が座って、
彼女の母親はキッチンでご飯作り。

去年の新潟の地震の話、プロ野球の話、リビングに
置かれている最新の薄型TVの話など、どうでもよい話を
15分ほどしていた。

おれはほとんど緊張していなかったけれど、
彼女の父親は、どこかそわそわした様子。

それを見かねてか、隣の彼女がおれに小声で
『あの話して。』と何度も言ってくる。

おれのタイミングで話させてくれよと思いつつ、
彼女の太ももに「まて」と2文字書いたけれど、
全然伝わってなさそうだったので、仕方なく話し始めた。

すぐに彼女の母親もキッチンから呼び出され、試合開始。

途中、彼女の妹が部屋に入ってきたけれど、即追い出される。

短いインターバル。


正直、途中から「おれは何を言ってるんだ?」と
思いながら、彼女の父親に話をしていた。

もう少し、話すことを整理しとけば良かったと後悔。

おれが話したことは、娘さんと付き合って1年と少し経過するが、
夏くらいに二人で一緒に暮らしたいと思っている、と。
で、おれは当初から結婚を見据えた上で付き合ってきたつもりで、
とりあえず一緒に住むことの了承を得たい、と。
ただ、先月末くらいから婿やらなんやらの話が出てきたけれど、
おれとしては、婿に行く気はないんです、と。
もし彼女と結婚するのであれば、おれの籍に入って欲しい、と。
ただ、昨日の夜にお墓の問題が出てきて、恥ずかしながら、
今まで墓のことまで考えていなかったので、どうしたものかと
今考えてるところなんです、と。

まあ、簡単に言えば、こんな感じ。



で、彼女の両親(特に母親)から言われたことは、

・歳取ったら娘には新潟に戻ってきて欲しい
・そしてお墓は守って欲しい

この2点。

感触からして、「婿が欲しい」ってことも諦めていない様子。


全然、彼女の母親、おれの味方じゃねー。
見誤った。


で。


何故、そんなに墓を守りたいのかと言えば、
当然、彼女の実家は「○○家本家本元」だから。

しかも。

彼女から『過去帳見て。』と言われて、見せられた過去帳には
天保やら享保やら、どう見ても江戸時代の年号が記載されていた。
おれは世界史を専攻していたので、日本史は詳しくないけれど、
天保の飢饉や、享保の改革くらいなら知っている。
覚えている年号はこれくらいしかなかったけれど、
少なくとも彼女の実家は、300年ほど続いている家らしい。


えらいモノ見せてくれんな・・・。

それまで「本家」という言葉を甘く見ていたおれにとって
これは結構な打撃になった。

そりゃ、婿取りたいって思いますわな・・・。


彼女の父親から、
『そういう訳なので、○○さんもよく考えてみてください。』
と、バトンはおれに渡された。


考えるよ。

というか、今日一日、疲れとそれでほとんど仕事できなかったわ。




で、その帰り道、彼女から『緊張した?』と聞かれたけれど、
「思ったほど、緊張しなかったよ。」と答えた。

『何かヘタなこと言うんじゃないかと思って、こっちが緊張したよ。』
と、おれは彼女から全く信頼されてない様子。

言う訳ないやん・・・。
そんなことして苦しむのは完全アウェーのおれのみだろ。



書いた通り、今まで墓のことなんて考えていなかったけれど、
それを考え始めてからは、おれは自分で作った自分の墓に入りたい
という思いのほうが強い。

それが彼女にも伝わったのか、帰りの車の中で彼女が呟いた。

『やっぱり、お見合いするしかないのかな・・・。』



正直、それが一番良い気がする。


40歳まであと2261日。


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