じいちゃんに会いに行った。
家の近くの病院からちょっと離れた病院に移ったけど、
寝たきりだったのが嘘のようにかなり元気にしてて驚いた。
でも、やっぱり痴呆はそのままで、
おれも兄も自分の孫だと分かってないのが寂しかった。


確か前も書いたけど、実家帰る度にばあちゃんが、
『今度帰ってくるときは彼女を連れて来い。
　お前の彼女を見れたら安心して死ねる。
　もう老い先長くないんだから頼む。』
と言う。
今回はそれに両親も加わった。
親父は車を新しいのに買い換えたいけど、
お前の結婚式用に金を残しておかなきゃいけないから、
車を買いたくても買えない。
だから、早く嫁もらって新しい車を買わせろと
訳のわかならいことを何度も言っていた。

夜、親父と母親の友達が沢山来て宴会になったけど、
その席で、当然のようにおれが未だに
結婚していないことについての話が出て
母親が、『もう見合いさせるしかない。』と
真剣な眼差しで語っているのを見て怖くなった。


あのですね、
おれに構わず車を買ってもらって全然結構ですし、
見合いは１度くらいしてやってもいいと思うけど、
おれはその見合いで結婚する気なんて全くないっすよ、
去年、新聞に各都道府県の35歳の独身男性の割合が載ってたけど、
平均すると35歳で既婚・独身はちょうど半分くらいだったし、
東京はその中でも突出して独身男性の割合が高いんだってことも
散々説明してやったけど全然分かってない様子。


こんな言われるなら、正直もう実家は帰りたくない。



166日後に30。

azza ｜MAIL

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