何かというとすぐ欲が芽生える。
ちょっと考えればさもしい事だと思えるが、気付かぬうちに芽生えるのが欲である。

芽生えたはいいが実力が追いつかないので焦燥感ばかりが募る。

そんなつもりはなくてもすぐひとと比べる。
ひとと比べても意味ない。自分らしく！とか言ってても実は比べている。

とはいえ、絶対的な価値などどこにもないので、相対的に比べて「まぁこのあたりでよし」と思うしかないから、これは仕方ないといえば仕方ないのだが。

しかし、比べてそっとため息をつく程度ならかわいいが、比べて逆恨みや嫉妬をするのは質が悪い。


身の丈をわかっていれば、そんなことしなくて済むのにね。


そういう感情が芽生えるのを否定はしない。
自分にもちゃぁんと備わっている。

でも面白い事に、そうしたものが長続きしないのだ。
身の丈に合わぬ欲を持ち続けることも、ひとと比べて落ち込むことも、どちらもひどく疲れるので自然と忘れるし、気にならなくなる。

そのかわり、自分がいいなぁと思うものの事を考え始めた。
いま一番欲しいものは何だろう。それは本当に必要なものか。そして今の自分が手に入れられるものか。それを考える。

ひとの尺度はアドバイスとして参照はするけど、取り入れるかどうかはこちらの判断である。

自分の事を決める判断基準を自分の中にきちんと据える。


なんか、最近とてもすっきりしている。
けっきょくひとの尺度って自分にとっては余分だったんだなと思う。

ここに、一緒に暮らす家族の視点とか入ったらまた面白そう。

inu-chan