2009年10月01日(木) |
こだわりではなく必然 |
テレビのグルメ番組で定番のセリフ「・・・・にこだわっています。」
年に数回、ほろよいの蔵に取材にこられるマスコミの方もよく「こだわりは何ですか?」とおっしゃいます。
でも、自分の蔵の存在意義や理念、自分の思う酒質をつきつめていった先の答えは、「こだわり」ではなく「必然」という言葉こそふさわしいと思います。
こんなこと他人に自慢することではありません。「自分が自分であるために必要なことをキチンとこなす」あたりまえのことなのだと、ほろよいは思うのです。
ほろよいが毎日愛読している浜松の料理屋さんのブログでもいいことを言っておられます。(弁いちさんのブログ/ココ→)
某巨大掲示板(2ちゃんねる)では「禿同」(はげしく同意)というようです(笑)。
28日の月曜から5日間の予定で、中学2年生の息子が職業体験で近くのスーパーに通勤?しています。
お仕事はペットや缶の清涼飲料水の棚出しだそうで、お客様が買っていったあとに次々と補充していかないと注意されるそうでえす。
野球部に所属し、毎日結構なトレーニングをしていて基礎体力はあるのはずなのですが、帰ってくると居間でコックリ居眠りをはじめ、昨日などは朝までずっと寝つづけておりました。
スポーツとはちょっと性格が違い、他人とのコミュニケーションもとらねばならず、気疲れしているのでしょう。
教室の外に出てこういう経験をするのもいいことですね。
2009年09月27日(日) |
滋賀県きき酒王選手権2009 |
きょうは休日返上で滋賀県きき酒王選手権2009のお手伝い。
9時30分ごろ会場の大津プリンスホテルに到着、快晴の空の下、丹下健三設計のビルがそびえ立っております。
コンベンションホール淡海2階の3ブロックを使用しての大イベントです。
9時すぎには30名を超える蔵元がせいぞろい、きき酒の資料作成やら出品酒の整理を共同作業で行っております(呉越同舟なんて言っちゃあいけません)。
イベント直前のミーティング。会社に帰れば一国一城の主ですが、今日はお客様のおもてなしに一致協力してがんばります。ほろよいが需要開発委員長をやっていたころは、7人の委員と7人の組合役員、そして事務局でイベントを運営していましたが、230名を超えるお客様がおいでになるので、全蔵元に参加要請がかかりました。こんな大きな会に成長するとはありがたい話です。
約1時間で「きき酒王選手権」が終わり、第2部は「みんなで滋賀の地酒をきき酒する会」です。昨日のブログでアップした通り、出品酒は110本、プロでもこれだけのきき酒をするとそこそこ酔っ払ってしまします。
230名余のお客様がきき酒される様子。全国新酒鑑評会を彷彿とさせます。
なんと「きき酒王選手権」は、3名の方が減点2でならび、プレーオフでようやく決着がつきました。
記念写真は左より、藤居鐡也理事長、1位(賞状の他に名前入りの1升マスが送られます)、2位、3位の順です。
後始末のあと軽く打ち上げをし、帰宅したのは午後10時すぎ。ハーとっても疲れました!
明日大津プリンスホテルで行われる、「滋賀県きき酒王決定戦」と「みんなで選ぶ滋賀の地酒会」の準備にいってきました。
滋賀の地酒会には、「普通酒(含本醸造)の部」「純米酒の部」「吟醸酒の部」「純米吟醸酒の部」あわせて110点の出品があり、この中から最高点を獲得した1点が「知事賞」を受けることになります。
おかげさまで定員一杯のお申し込みをいただきました。参加予定のみなさんの健闘をおいのりいたします。
10月25日の「地酒の祭典 昼の部・夜の部」はまだ空きがあります。こちらのサイトからぜひお申し込みください。
地酒の祭典公式ホームページはココ→
各蔵から届いた110本のお酒。
梱包を解き、暗番のついた銀色の袋でボトルをマスクするだけで一仕事です。
竹宮惠子の同名作品を連想した人は、ほろよいと同世代です(笑)。
メールで酒税の申告書を税務署に送ることが半ば義務化されてしまい、少々旧式化していた酒税計算ソフトを更新したついでに、ハードも少々充実させました(というか、ソフトの入れ替えとハードの購入を同時に要求されたというのが真相です)。
今まで「花嵐」やら「雪花」やらのラベル印刷は98マシンで行っていて、すべてのラベルデータはそのハードディスクの中で保存していました。いつ突然死するやら戦々恐々としておりましたので、外付けのハードディスクを購入してデータをコピーし、ようやく一安心。
しかし技術の進歩とは恐ろしいものです。その記憶容量たるや2テラバイト!
1テラバイトのハードディスクが2台内蔵されており、ひとつのデータを両方に記憶させ、1台がダメになっても、もう1台からデータが取り出せるというスグレものだそうです。
数十ギガのハードディスクで仕事をしていた昨日とはうってかわって、容量が約100倍に拡充。大船に乗るとはこのことでしょうか。。
それだけハードを充実させたのだから「もっといい仕事をしろよ!」なんてツッコミはご勘弁のほど
仕様に興味のある方はココ(メーカーカタログ)へ→
戦前の海津大崎の絵葉書(6枚組)が、ネットで売りに出ていたので購入しました。売主は札幌市内の古書店で、お値段は送料別の1575円、ほろよいのような地元民以外はあまり触手をのばさない代物ではあります。
発行元は「海津港 石井田書店」となっており、この日記でしばしば取り上げる写真館、「三羊館」の石井田さんが製作されたものでしょう。
「三羊館」さんの写真は高島市のHPで一部が公開されています。(ココ→) 記述には昭和の初期から今津にあったとされていますが、戦前は海津にありました。
絵葉書には大崎観音堂や阿弥陀堂など当時の姿が写っています。
いま、観音堂は鉄筋コンクリート造りになってしまい、阿弥陀堂は、大崎観音からもう少し行った「宮崎」というところにあって礎石しか残っていません。
観音堂に参詣する善男善女、昭和の初めのころのファッションはやはり和服でした。
ほろよいが利用した古書サイト「日本の古本屋」は(ココ→)
「竹生島」や「大湖汽船」などで検索すると、いろんな絵葉書やらパンフレットが売りに出されていることが分かります。
田舎にいると情報にうとくなったものですが、ネットのおかげで、つくづくよい時代になったものだと思います。皆様もなつかしい本があれば検索されてはいかがでしょう。
2009年09月16日(水) |
海津そぞろ歩き−鮎の遡上 |
ほろよいの酒蔵のすぐ近く、中ノ川でも鮎の遡上がはじまっています。
ごらんのように全国の河川で友釣りで釣れる大鮎にくらべると、琵琶湖の鮎の小ささがわかると思います(これでも産卵直前の成熟した鮎なのです)。
産卵を終えるとはかなくも親は昇天、川岸や近くの湖岸には亡骸が数多くうちあがり、一部はニャンコやカラスのごちそうになるのですが、おおかたは・・・・・・。
この時だけは「香魚」ではなく「臭魚」になってしまい、付近の住民にとっては少しばかり迷惑なのです。
|