2009年09月14日(月) |
酒のない国にいきたい |
「二日酔い 三日目には帰りたくなる」と続きます。「あんたの場合は二日目の夕方だろ」というツッコミは勘弁してください(笑)。
きのう手作りスモーク工房「杣人(そまびと)」さんの、4周年記念パーティーでお酒のサービスを担当させていただきました。
わたくしの知人やお得意様もたくさんおられましたので、パーティーの後半から和気あいあいとご相伴にあずかり、知らないうちに適量を超してしまい、今日はヘロヘロ。仕事になりませんでした。
陽の数字(奇数)のもっとも大きな数字が重なる9月9日は「重陽の節句」です。
この日は「菊酒」といって、お酒に菊の花びらを浮かべ、健康を祈願するならわしだそうです。
「純米大吟醸無濾過生原酒」とか「斗ビン取り」とか醸造技術用語のみが氾濫する飲酒シーンというのは、日本酒初心者にとって近寄りがたいヲタクの世界のようにに思います。
こうしたほのぼのとした伝統的な飲み方も大切にして、もっともっと、お酒を「理屈ぬきで」楽しく飲むソフトを考えていかねば思うほろよいです。
「つきうさぎなみをかける」と読んでください。
ある酒販店さんの依頼でPBラベルをつくりました。お察しのとおり謡曲「竹生島」の一シーンです。
春ごろから、長女に描いてもらった兎のイラスト入りのものやらいろいろ試作したのですが、結局「書の堪能な人にさらさらと書いてもらったら」という話になりました。
酒販店さんは「社長、下手でもいいから自分で書いたら」ともおっしゃったのですが、そういう訳にもいきません。地元の書家西川桂邨先生にお願いしました。
西川先生は高島高校時代の同級生で、当時ほろよいは美術部、先生は書道部に在籍しておりました。部室は隣あわせで、静物デッサンに飽きたほろよいは書道部の女子によくちょっかいを出しにいったものですが、西川先生は当時より能筆の誉れが高く、書道展で入賞を重ねておられました。。
高校卒業から30年余、学生時代の友人と仕事ができるのは楽しいものです。
こちらは不良美術部員だった頃のほろよいの油絵、本邦初公開です(笑)
なにげに山田錦の栽培についてグーグルで検索しようと、「栽培」と打ち込むと、オートコンプリートが働いて「栽培ff11 54600件」と表示しました。
「ff11・・・フォルテッシモ11?」「54600件!」
ほろよいの知らないスゴイ栽培方法が開発されたのか!、それとも新手の有機栽培?、強力な成長促進剤?・・・などとワクワクしながら検索を進めると。
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「ファイナルファンタジー11」のことでした。子供ならピンとくるのでしょうが、オヤジには秘密のコード番号にしか思えません。
ゲームの中で、種をまいて栽培しアイテムを収穫する操作があるそうで、種の入手方法やら栽培方法が事細かに解説されています。
FF11の公式ホームページ「栽培」についての解説 (ココ→)
まぎらわしいぞ、エニックス(プンプン)!
午後2時すぎから6時までかかってべったりとビン洗い。
1.8リットルビン、720mlビン、300mlビンあわせて1500本ほど一気に洗いました。
先月からの受注残もあり、9月上旬には「ひやおろし かじや村」の出荷がまっていますので、はやいところで準備せねばなりません。
夜は夜で一杯やらねばなりませんし。明後日は「近江銘酒蔵元の会」の総会。
たいした才能もないのですが、ほろよいはいま「車輪の下」状態です(笑)。
ちょっと用事があって木之本の「ハートコンピュータ」さんに行ってきました。ここは造り酒屋の使う「蔵内・売場・販売・酒税」を管理するコンピュータソフトの大手です。
天気もいいし、爽やかな秋風も吹いているので、道中「飯の浦」からの琵琶湖は絶景だろうとデジカメ持参でちょっと道草して撮影してきました。奥琵琶湖の最深部になるここからのアングルは、滋賀県のイメージCM「mother lake」でも使われた知る人ぞ知る撮影ポイントです。
ちょっと合成に失敗しましたが、パノラマでごらんください。ぽつんと見える小さな島が「竹生島」です。マキノから見ると「ひょっこりひょうたん島」ですが、ここから見ると「小島」にしか見えません。
写真の左側、このあたりを山梨子(やまなし)といい小さな集落があります。湖岸の中ほどに鳥居が見えるでしょうか。有漏宮(うろのみや)といい、こんな伝説が残っています (ココ→木之本の民話「阿曽津ばばあ」)をご参照。
「湖岸の集落が一夜にして湖に沈む」という伝説は琵琶湖周辺にけっこうあって、実際、琵琶湖の中から集落のあとが見つかっています。 (滋賀県のHPのココ→)
琵琶湖自体が陥没湖ですから、今後もおおいにその可能性があるかもしれません。「湖畔の酒蔵」などと洒落ているわけにはいきません。もしかすると「湖底の酒蔵」になったりして(笑)。
すぐ近くの木之本町大音にある料理旅館 「想古亭げんない」さんで、この写真そのままの構図の「掛け軸」を拝見したことがあります。こちらは実は「竹生嶋 純米酒」のお得意さまで、名物「鮒の味噌蒸し」は絶品であります。
甘口の味噌味に粒山椒のアクセントが利いたこのお料理を、ほろよいは骨まで平らげたことがあり、女将にいたく褒めていただいたことがあります。 (写真は「げんない」さんのHPから拝借いたしました)
明け方、さっとひと雨降って大気のチリを洗い流してくれました。
文字通りの「秋晴れ」です。
比良の中腹から見る琵琶湖には、爽やかな風が吹き渡っていました。
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