■日々コレ精進ナリ■

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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
その一覧はトップページにあり。

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2002年07月04日(木) ガイドブックには載らない日本人基地

 改めてこの辺(Wanganui周辺)一帯のパンフレットを見ていると、姉妹都市の建物があることに気がついた。しかも日本との繋がりだ。これは行かなくてはと思い、朝から出掛ける。その姉妹都市の名前は「長泉町」…どこの町だろうか。まずはそのFriendship Centre(交流センター)に行く。しかし…思いっきり一軒家だ。

 裏口に回ってみると、一人日本人のおばさんが部屋にいることがガラス越しにわかるが、外に俺がいることを向こうは気付いていない様子。仕方がないのでガラス戸を軽くコンと叩いて気付いてもらう。

 どうやらこのセンターで住んでる人らしく、その後主人も現れた。50歳前後だろうか?今は夫婦でいて、2年毎の交代制で長泉町の人が切り盛りしているという。で、その長泉町というのは静岡県東側の町。お互いに年に何回かその町の学生だったり大人だったりが行き来してるそうで。日本のことを伝えるために特別に作った茶室を見せてもらった。久しぶりに畳の匂いを嗅いだように思う。

 その後「ゆっくりしてって下さいよ」という言葉に甘え、お茶とお菓子をいただいた。ワーキングホリデーを終えてからの生活はどうする、とか、観光でこんな所に来る人はほとんどいない、とか何やかんやと話していたら2時間近く経っていた。いつまでもいるわけにもいかないので切り上げる。八百屋のバイトやファームの仕事もあるかもしれないという話だったが、時期がわからないという返事だった。やっぱりな…。

 町へ出て、『SPIRIT-Stallion of the Cimmarron-』というドリームワークスの馬アニメ映画を見る(日本では2003年度以降に公開予定)。びっくりするくらいセリフの少ない映画で映像を見ているだけでほとんど理解することが出来た。それなりに面白い内容だったし良かった。

 夜は、またRyoichiと置いてあるギターで何を弾くでもなく、とにかくジャカジャカと。そんな一日の終わりを過ごす。



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真冬の7月に更新した日記はこちら。↓



==(07/04)ただいま最高気温14度==


ひたすら寒いです。

最近はあまりに書くことが多すぎて、いざネット接続した時に
果たして何を書いて良いやらわからなくなってしまうんです。

まあそんな中、近頃頻繁に思う事は

「花火が見たい」

ということでございます。
ただ、日本の夏は果てしなく気温が上がり、そして湿度も高く、
タオル無しではやってられませんという状態。
特に大阪、京都あたりは最悪・・・

思い出しただけでゾッとします。

ダメだ。
やっぱり計画立ててないと何も書けないや。


2002年07月05日(金) すごい車に乗せてもらったな

 久々にきれいな朝だ、しかし外は寒い。今日でWanganuiを脱出して次の土地を目指す。天気の良さを利用してヒッチハイクを2ヶ月半ぶりにやってみようと試みる。Backpackersから500mほど離れたヒッチハイクには丁度いい場所を見つける。

 途中にあった店からもらってきた段ボール紙に目的地を書きこむ。1文字が10cm(それ以上かも)くらいの大きさで書きこまないと運転手に見てもらえない。書き込んだ地名は『National Park』。そう、National Parkという地名なのだ。だからといってこの町が国立公園のど真ん中にあるのかといえばそうではなく、限りなく端に近い。理屈の通じない地名なんて山ほどあるのでどうでもいいことだが。そこは、今いるWanganuiから北へ120kmほど進んだ所。

 午前10時からヒッチハイク開始。最初の5台はほとんど無視に近かった。まあ始めはこんなモンだとひたすらThumbing(親指上げ)。マオリ系の人たちはなぜか反対方向の車線を指差すのだが、どういう意味なんだろうか?「今すぐ帰りな」とでも言われているのだろうか。

 時間にしておよそ1時間半後、ようやく1台の車が止まった。60歳前後のオジサンで、「6km先の次の集落まで送ってあげる、そのほうが車が引っかかりやすくなる」と言うのだ。とても迷う。6km移動するとなると、先に進むしか方法はなくなる。4時間ほどヒッチハイクチャレンジしてそれで駄目だったらまたWanganuiの宿に戻ろうかという考えもあったし。でも…もし移動したところでヒッチが駄目だったとしたらまた6kmを逆方向にヒッチすればいいんだから、と思い、6km移動の意見を呑んだ。

 そのオジサンは次で降ろすという場所に住んでいる(集落の名前はUpokongaroウポコンガロ)。そこで植木鉢や食器など様々な陶器造りをしているんだそうな。広い家が持てて嬉しいよ、と言っていた。少し話しているうちにあっという間に到着。そして降ろしてもらったところで改めてヒッチハイク開始。

 するとなんと2台目が止まった。さっきのオジサンの言うとおり、簡単に車がつかまった。止まってくれた車には女性が乗っていた。だけど、彼女はびっくりするほど荷物の詰まった84年製5ドアに乗っている。後部座席は倒されトランクと一体化していて余す所なくぎっしりといろんな荷物(ギターや着替え・遊び道具など)が詰まり、助手席は荷物のせいで一番前まで席がつめられていて、そこにはなぜか鳥カゴが。

 俺の目的地を説明すると、彼女はここからおよそ300km離れたHamiltonハミルトンに行くというので、俺が行きたいところは途中に通るから乗せてあげられるという。しかし…こんな荷物満載の車のどこに乗れというのだ?とりあえずバックパック類は後部のスキマに積んだが、バックミラーが使用不可になった。

 そして俺は…?──どうやら鳥カゴを抱えて乗ってくれ、ということらしい。実際に乗り込んでみると、足元にまで何か置かれていて、とても足を伸ばして座れる状態ではない。そして足をたたんで座ると、前まで座席が出てきているせいで頭がフロントガラスに当たる勢いだ。とてもシートベルトは着けられない。かなり苦しい状態で出発する。鳥カゴには実験用によく使われているようなラットが入っていて、鼻をひくひくさせながら俺を見ていた。大丈夫、殺しはしないから・・・。

 乗せてもらった彼女の名はPickie(たぶんこんな感じ)、Dunedin生まれのニュージーランド人でこの冬休み中に旅行をしているようだ。昨日は車の中で寝たということなので、さっきバックパックを入れた空間は彼女が寝る場所だったようだ。寝る前にはある宿のシャワールームを勝手に使ったとか。おいおい、やめとけよそれは…。

 無理な体勢で車に乗っていたため、30分ほどして気分が悪くなってしまう。外の空気を吸いながら、「鳥カゴ(ラット)持ちはキビシイ」ということでそれを無理矢理トランクに入れてもらった。それでも足場は苦しかったが…。

 山間をひたすら進み急なカーブで気分が悪くなりながらも、2時間ほどで目的地のNational Parkに到着する。ここはVisitor Informationもないので、車を降りた場所から一番近くにあったHoward's B.P.で落ち着くことにした。ラウンジも大きめだし、暖炉もかなりイイ感じでジグソーパズルもいっぱい置いてあった。

 14時前に宿に着いたが、誰もいない。オーナー曰く、ほぼ全員がスキーに行っているそうだ。車での無理な体勢を続けてずいぶん着かれたので休む。ここにはスーパーマーケットすら無いので今日は晩飯抜きで終わらせよう。夜になるとスキー帰りの客がたくさんいて、どうも中国系の家族連れがいる。ガキンチョもいるけど発音のいい英語を話す。産まれてからずっとNZにいるらしい。

 昼から降り続いている雨が止む様子は全くない、むしろ強くなっている状態だ。明日はバス移動だが16:30出発で、半日近くも何もないここで待つのはだるいな。


2002年07月06日(土) ジグソーの一日

 ここNational Parkでは何もする事がない。あるとすれば、町(集落といったほうが正しいか)の周辺を見て歩いて、近くのCafeでコーヒーをいただくくらい。昨日からの雨は一向に止む気配がないので、外に出るのは本当に億劫だ。ということで、夕方にバスが来るまでのあいだ、ラウンジに置いてあるジグソーパズルに挑戦する。バスの出発は16:30なので6時間以上もパズルに費やせるのだが、それは果たして贅沢と言えるシロモノなのだろうか?

 750ピースのものがあったのでそれを選ぶ。広い庭の中にぽつんと建つ家が写った風景画で、異常に同じ色が多いのでコレは困難をきわめそうだ。食べ物がないから異様に腹が減る。ずっと持ち歩いてる食パンも食い尽くしちゃったしなー。“Ski FM”というこの地方ならではとも言えるヒネリなしの名前のFM局から最近の曲がかかってくるけど、誰の何という曲かが全くわからない。曲の最初に言うことがほとんどで、最後に言ってもらったとしても聞き取れない場合が多いので、よって曲名とアーティスト名を知るのはテレビでプロモーションビデオを見るときくらい。未だにNZシンガーの"Anika Moa"と"Bic Runga"の区別がついてない。ダメダメ。

 そういえば、日本ではテレビでほとんどP.V.が流れてないな。どうしてだろう?テレビ局も少しくらい手抜きしたっていいのに。むしろ、そういう作品を俺は見たい。日本の歌手はせっかくビデオ作っても見てくれる人が少ないんじゃないかな?あ、ビデオテープ(かDVD)として売るのか…。

 休憩を挟みながら、なんとかパズルの4割方が出来あがった。しかし時間切れだ、仕方ない、ここまでだ。このままテーブルに放置して宿を離れることにする。しかし誰かが続きをやってくれるかは、はなはだ疑問だが。

 16:30にバスが来て、およそ東に50km離れたTurangiトゥランギへ向かう(バス代は15$)。あらかじめ予約していた宿であるExtreme B.P.に17:30に着いて、食料を買うために急いで閉店前のスーパーマーケットへ買い出しに行き、その足で近くにあったfish'n'chipsの店でいつものようにfish、1/2chips、そしてspring rollを注文。おっ、なかなかウマイじゃないか!

 今日は土曜日だけど、テレビ映画が流れていた。タイトルはうろ覚えなんだけど"Muppet in space"とかだったかな?『セサミストリート』あたりに出てきそうな人形たちが出てくるそれは、非常にわかりやすいないようだった。

 この宿は評判が高いことを聞いていたのだけど、広いラウンジでかなり居心地がいい。いい気分で眠れそうだ。


2002年07月07日(日) 『Vertical Limit』はNZロケ

 一日中大雨だ。どうなっているんだろう?オーナーに聞いてみても、「今年の雨は多すぎる」って言うくらいだから異常なんだと思いたい。ということで、何もする事がない。Turangi周辺には幾つか短めの遊歩道があるらしいのだが、こう雨続きではやる気も削がれてしまうというものだ。

 テレビでもよくわからん番組やってるし、通信販売の番組では毎回毎回「Absolutely FREE!!」とか言いまくってるし。なーもせんうちに夕方が来てしまった。晩飯を作る気力も失せてしまい、2日続けてfish'n'chipsと相成ってしまう。けど、ここの魚とポテト美味いんだよー。店の名前は"Grand Central Fry"。こんな小さい町でも少し行列が出来るくらいで、確かにイケる。もう一日ここに泊まるとするなら、3日連続でポテト食ってたかもしれないな。

 日曜日の映画タイム、今日は『Dr.Dolittle(ドクタードリトル)』がTV2で20:30からあるのだが、この宿はSKY Moviesという別のチャンネルが見られるので『Vertical Limit(バーティカルリミット)』を見ることにする。今日は6人しか泊まっていないようで、番組選択権は俺にあった。

 これは一度日本でも見たことがあって、内容がわかる分言葉が聞き取れるかなーと思ったけれど、何せ1年半以上も前でほとんど覚えてなくて、ダメダメで終了。

 やっぱりこの映画無理がありすぎます。あんなすごいガケのところの壁に向かってジャンプしたら、岩壁に当たった時の衝撃はハンパではないはずなのに。


2002年07月08日(月) Taupoは隠れ温泉街

 朝起きて、朝食をこしらえていると昨日一緒にテレビ映画を見てたおじさんが旅行の話をしだした。彼は日本に旅行に来たことがあるらしく、「日本のものは何でも高くて、カップメンを食べてたよ、種類も多かったしね」とか、昨日の映画の話で「俺も7,000m級の山を登ったことがあるけど、ありゃひどい(気まずい)映画だね」とか言っていた。アメリカの人で、俺の英語を上手だと誉めてくれた。ほうほう…この程度でいいのか…。


 その後、荷物も整理して朝早いシャトルバスで北島屈指の観光地Taupoタウポに移動する。北に50km程度しか離れていないので、1時間ほどで到着してしまう。宿に到着したのが11時。天気もよくなってきているので、ここから3〜4kmほど離れたHuka Fallを見に行く。途中の道で見つけたTaupo Bungy(バンジー)で俺のアドレナリンが3ヶ月ぶりに吹き出てくる。しかしガマン。

 その後ひたすら道を進んで途中に温泉の涌き出る川を見てから50分後滝に到着。それにしてもすごい滝の放水量と、すごい観光客の数だ。しかもタイミングのせいか、中国人だらけ。NZの国に言っておいたほうがいいのかもしれないけど、観光事業やらで中国に手を出したのは運の尽きのように俺は思う。だって中国10億人以上、NZ380万人。中国人全体のわずか0.3%がNZに来ただけで人口倍増だぜ…倍増っていうか、人口の半分近くが中国人になるんだぜ、怖い…。まあそんな変なことを考えながら「中国人帰れ」とかぼやきつつ、引き続き先へ進もうとしたがさらに2時間かかるらしいのでここで引き返すことにする。同じ道はいやなので車道を使う。

 宿に戻ると同時にここへ来た目的の一つ、スカイダイビングの予約を行う。しかし先週から1週間ほど雨が続いていたので、晴れ待ちの客が多いという。明日の天気もどうなるかわからないので、朝一番のピックアップを予約することにした。その後買い物がてら町並みを歩きまわり、宿に戻る。

 YHA系列の宿だが、何やら日本人が多い。もうNZの宿では日本人を見ないことはまずないと思っていたので、3日間National ParkとTurangiで日本人(というか日本語が通じる人)と会わない時は少し戸惑ったけど、ここで何人か見て安心するような。でもやっぱり会うならよその国の人がいいな、と少し複雑な気分だった。ここでExchangeの仕事をしているタカシさんとジュンコさんに会って割と長い間話をしていた。

 夕食後、少しヒマになったので今まで訪れた宿の数を調べてみることにした。3月28日のOamaruから今日のTaupoまで、実に41の宿で泊まったことになっている(そのうちYHA系列は19)。このペースだ50はイケそうな気がする。さて、明日はスカイダイビングがあるから早めに寝るぞ。


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興奮状態で更新した日記。↓


==(07/08)NZで一番大きな湖、Taupo==


さて、北島旅行もおよそ2/3を過ぎた感じです。
現在俺のいるところは

Taupo。

ここはNZ北島のほぼ中心部といってもいい、Lake Taupoをかまえる
小さな町。人口はおよそ3万人くらいかな。

ここでやるべき事は、湖でのマス釣り、バンジージャンプ、スカイダイビング、
その他アクティビティ(その他でゴメン知らないんよ)。

俺は釣りには興味ないし、バンジージャンプは南島のQueenstownで
3回もやったし、ここでやる事は当然

Sky Diving!!

しかし、値段を聞いて仰天する。
12000ft(フィート、5000mくらいか?よく知らん)からのダイビングで199$。
まあ日本円に換算するとおよそ12,000円くらいなんだけど、
どうもメチャ高いように感じてしまう。恐ろしい金銭感覚だ。

そして先週はずーっと雨続きだったので、待ち客がかなり多いらしく
混雑するとのこと。うーむ、明日は晴れらしいのだが
どうなることだろうか。高いトコロは怖くないけど、
バンジージャンプの怖さとは別だろうからな。

死なない程度にお金払ってやってきます。


2002年07月09日(火) 晴れても出来ない

 朝8時前に起きて空を眺めると、晴れ間はかろうじて見えるが雲の動きがかなり速い。朝食をとって、9時に受付で「迎えのバスは来るか」と尋ねると、「現時点では風が強すぎて飛行機を飛ばせないから迎えは来ない」とのこと。次のチャンス、14時に改めて予約をし直す。朝のうちに再び町中を歩きまわる。やはり行ってしまうのは中心部にある図書館。古い新聞を斜め読みするなどしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。

 宿に戻って過去のVisitor's Bookを読み漁る。14時になる前に再び受付に状況を聞きに行くと「ダメ」というお返事が。こ、これは…俺を引き止めて宿代をせしめるための手段か?と思ったが俺は明日にでもここを離れてもいいのでそんな事は無意味だ。天気が悪いのだろうか?雨は決して降りそうな様子はないのに…。仕方ない、スカイダイビングは明日に延期だ。外は晴れがちなのでLake Taupoのほとりに行ってしばらくの間ボーっとする。日本じゃ絶対こんな事出来ないよなあ、なんて幸せなんだろう。

 夕方、買い物ついでに久々にインスタントくじを買って、7$当たり。その後換金ついでにもう一度買うとさらに5$当たり。6$分買って12$当たってしまった。おーー。スカイダイビングが出来なかったけれどまあヨシとしよう。



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そんな感じでクジを当てたときに書いた日記がこれ。↓


==(07/09)"Instant Kiwi"にハマる奴==


インスタント・キウイとは言っても
キーウイフルーツが手軽に出来るワケではありません。

そう、それは日本で言うインスタントくじであります。

ニュージーランドでは1枚単位で購入することが出来て、
しかも時期限定ということがなく、いつでも買うことが可能。
種類も豊富で、1$の単純にスクラッチを削って当たりを確認するものから
5$払って長い時間ゲームを楽しめるものがあったりと。

で、俺がその中で一番ハマっているのが
3$で売られている"Super Crossword"。

これが面白いんですよ。既に出来上がったクロスワードパズルがあって、
アルファベットが記入されてます。
それぞれのアルファベットの上に削る部分があって(文字は見える)、
自分が削れるアルファベットが20個あって、それぞれの文字を削る。
そして3つ以上単語が出来上がれば当たり、というシステム
(こうやって説明してもさっぱりどういうモノか掴めない人は多そうだ(泣)自分の文章力を恨む。)

昨日は天気も良くなかったのでそのクジを久々に買ったら、7$当たり。
そしてそれを換金ついでにまた買ったらそれも5$当たり。
こんなの初めて・・・。

ということで、今日スカイダイビングは出来ませんでしたが、
ちょっぴりゴキゲンなエイジでした。

やっぱり寒い。いい加減手袋買えよ俺。


2002年07月10日(水) 最長日記だ、心せよ

 昨日と同様朝8時前に目覚めて外を見ると、地面は濡れているが雨が降っている様子はない。今日こそはスカイダイビングが出来るだろうと受付に聞きに行くと「9時半(ピックアップの時間)まで待ち遠しいでしょ」と言われた、確かにそうだ。

 朝食後、同じ宿で泊まってて俺と同様にスカイダイビングをする人と一緒に外で待つ。しかし10分経っても20分経っても迎えは来ない。どうなっているんだとまた宿の受付に聞きに行くと、どうやらお互いの連絡がうまくいっていなかったらしい。結局予定より30分遅れで迎えが来た。飛行場まで送ってもらい、入口で注意や体の状態などを聞かれてから、いよいよフライトとなる。

 しかし、インストラクターの数の都合上、たまたま俺が次の回にまわされてしまった。20分後…先に飛んだ人達が戻って来て、皆が皆「Very nice」とかそんな答えばかりが返ってくる。そして俺の番。専用の服に着替えて待ってみるも、インストラクターが来ない。しばらく待つと別のスタッフが「次の回にしてくれ」と言われてしまった。はぁ?なんで俺が2回も?と聞くと、俺担当のインストラクターが使うパラシュートが片付けスタッフのミスでうまく畳まれていないとの話。安全のためだから理解してほしい、といったニュアンスで言われてしまい、仕方なくまた25分ほど待つことになる。何をやってんだ俺は?

 そして三度目の正直、いよいよ俺の番。ハーネスをしっかり身に着け、セスナ(だと思う)に乗りこもうとしたらインストラクターに止められ、「君は一番最後に乗るんだ」と言うのだ。──ということは、この飛行機に乗る6人のうち、俺が1番手!?えぇーなんでぇ?待たせたお詫びにいち早く飛ばせてあげようという魂胆だろうかわからないが、いい迷惑だ。というのも、俺は飛行機から飛び降りる人がどんなふうに小さくなっていくかを見たかったからだ。1番手だとそれが見られないではないか!!乗り込んでしまった以上はこの狭い車内で順番変更するわけにもいかず、トップジャンパー(?)として行くことになる。

 時計をつけていないからよくわからないけど離陸してから15分くらいだろうか、インストラクターが窓を開放し、早速俺の番がまわってきた。ヒザを経てた状態で出口に立つと、物凄い風が俺を包む。12000ftということは、1ftが0.3mくらいなので3700mくらいの高さで立っていることになる。下を見ても、視界に入るのはあまりにも細い車道とバカデカいTaupo湖が見えるのみ。高さの感覚は完全にマヒしてしまっている。ひんやりした風を受けた後、車内のカメラにポーズを決め、タンデムなので自分のタイミングでは決められないからインストラクターが「3・2・1」と指示をしてついにジャンプ!

 いきなり一回転して遠ざかる飛行機が一瞬見えた。その後は腹を下に向けて海老反り状態。感じられることは、ひたすら風が強いことと思い通りに呼吸が出来ないこと。その事ばかりが気になってしまって、景色を楽しむ余裕は全くなかった。と、気付いた時にはパラシュートが開き、急激に身体が締め付けられた。45秒程度の自由落下時間があるらしいが、あっという間に終わってしまった感じだ。

 パラシュートが開いてからのおよそ4分間はゆっくりと景色を堪能することが出来る。ポケットに入れたカメラを出そうとするが思うように取り出せない。手から離れたら最後、二度と俺の手元に戻ってくることはないので慎重に出していたらずいぶん手間取ってしまった、あぁ時間が勿体無い。それに少しゴツイ手袋をはめていたので思うようにシャッターを押せない。「絶対に落としてはイケナイ」という思いから、大した写真も撮れなかった。

 カメラをしまうと、インストラクターが待ってましたと云わんばかりに突然パラシュートを回転させた。うぇ、気持ち悪い…けど、空中で“座っている”感覚は何とも不思議なもので、それが回転するとなるともう何が何やら。この不思議な浮遊時間が長続きすればいいなと思っていたけど、周りにいる他のジャンパーもどんどん下っていて、俺も6人中3番目に着陸した。

 一段落ついてから、機内で撮ったダイブ前の写真を見せてもらったのだが、自分で自分と判断できないくらいひどい顔の写真だった。これはとても買えない。次に地上で録っていた出発前と着陸後の様子を収めたビデオを見せてもらった。面白い出来なので買ってみた、15$。余談だが、自由落下している状態を映すビデオをお願いする場合、もう一人余分にダイブしなくてはいけないため149$という10倍の値段がかかる。同時にいた人は誰もそれをオーダーしていなかったので、飛び出す瞬間のビデオはなかったのだ、無念…。このビデオ、日本では見られないPAL方式だけどAucklandあたりに戻ってから日本で見られる形式に変更すればいいことだ。

 ちなみに、同じ飛行機に乗った人の中にアジア系の男がいたのだけれど、聞いてみるとEnglandで産まれ育ったというマレーシア人だった。どうりで英語が上手なはずだ。

 興奮冷めやらぬまま宿に戻ると、一昨日話をしたタカシさんとジュンコさんに会っていきさつを説明していたら、ふと、バンジージャンプがしたくなった。本当にふとした瞬間だ。彼らは車を持っているということなので俺が「バンジーしに行こう」と誘うと「見るだけね」ということで一緒に行くことになった。

 場所に着くと、丁度女性が跳ぶところだった。が、両手を上げたきり動かない。硬直してしまったのだろうかというくらい動かなかった。おそらく、怖くてどうすることも出来ない状態だったんだろう。2・3分後にようやくその女性が跳んだのだが、橋の先の出っぱりでじっとしているほうがよほど怖いと俺は思うけどな。

 そんな状況も見物しつつ、ジャンプと写真を申し込みして、2人ほど跳ぶのを待った。このジャンプ台の下は川が流れているのだが、前の2人はこの寒いのに上半身までずぶ濡れになっていた。俺は手くらいが水に浸かればいいやと思っていたので「手だけ、手だけでいいからね!!」と係員に念を押してゴムの長さを調節してもらった。係員の一人の女性は日本語を少し勉強していて、時々変な日本語でコミュニケーションを仕掛けてくる。何やらワケわからん会話をしていたように思う。

 何やら前の人の跳び方が悪かったみたいで準備に戸惑っていたらしい。そしていよいよ時間に。引きつった顔でカメラに写り、そしてためらいもなく一気にジャンプ。おーっ3ヶ月ぶりだ、この感覚!一気に水面へ手を伸ばすと・・・届かない。手が水面につかないままハネ返ってしまった、濡れないようにと念を押しすぎたか?足にゴムをつけているので、逆さま状態でシャツもはだけて腹丸だし状態になってしまって少し寒い。ボートにすくわれて(掬われて?)ようやく頭に血の上った感覚から抜け出せた。

 ボートの係員にも「きみは日本人か?」と聞かれて「チリモツモレバヤマトナル(塵も積もれば山となる)」などと突然言い出す。思わず大笑いしてしまった。なんでそんな言葉知っとるんじゃ!しかもちゃんと意味も知ってたし、恐るべし…。

 オフィスへ戻ると完成したビデオを見るかと聞かれ、それを見るとジャンプ前のワケのわからない会話からジャンプしてぶら下がりで腹出し状態まで一部始終が映し出されていた。「これは買わなきゃ損だよ」と同行したジュンコさんに言われ20$で購入。NTSC方式(日本式)に変換するサービスがあるらしいのでそれをお願いした後に、スカイダイビングのビデオがPAL方式(欧米式)のままだったことを思い出し、そのビデオテープも変換出来ないものかと頼んでみた。

 するとある係員が「20$追加」だというが、別の人がこうこうしたほうがいいかと早口で言う。よくわからなかったので「何が20$なの?」と尋ねると「この、今撮ったバンジービデオの次にダイビングの様子を追加ダビングして1本にまとめてはどうだ?」という提案らしい。確かにいい方法だが、それが20$なのか?と改めて聞きなおすと12$だというのだ。はぁ!?1本にまとめるほうが安いんかい…。改めてダビング方法を確認してから値段を聞くと、12$と答えた人は席を外してしまったので別の係員が、今度は「5$」とぬかす。何だかもうワケがわからんのでそれで了解してダビングが完了するのを待っていると、12$と言った係員が戻ってきて「これ、タダでやってあげるから出来あがるまで外の様子でも見てなさいよ」というようなことを言い出す始末。最初20$だと言っていたことが、値下げ交渉もせずにタダになってしまった。想定外のことだったから値段も決まっていなかったのだろうけど、毎度聞くたびに値段が違うのには戸惑いを隠せなかった。これからは値段を聞いてもうかつにOKとは言えないな。

 その後、Taupo中心部から車で10分ほど行ったところにCrazy Catzというどこかできいたことのあるような名前の屋外の遊び場所へ行く。そこの"Rock'n Ropes"というところが高い所に備え付けた丸太やワイヤーをハーネスにつなげたロープだけで渡るという単純明快なアトラクション。その中でも、10mほど登った丸太の上から空中ブランコの如くジャンプして棒に捕まるというのが一番気になった。けれど今日はギャラリーも少ないし時間的にも中途半端なので明日してみるかということで落ち着いた。

 町に戻って、水曜日だからとMcDonald'sに酔ってMcChicken(マックチキン・ハンバーガーにでかいチキンナゲットがはさまったような感じ)のSUPER COMBO(ポテト多め)、5.55$を払って食す。いやはや、なんとも充実した一日を過ごせた。支払った金は最大級だが…。


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