■日々コレ精進ナリ■

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ニュージーランド旅行記、合計180KB。
それを全部PCに打ちこんだおばかさんの戯れ言。
その一覧はトップページにあり。

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2002年04月04日(木) 世界まるごとハウマッチ(古)

 結局昨日は21時過ぎに寝て、今日7時に起床。10時間も寝てしまった。朝はごはんを炊いてふりかけをつけて、そんで終わり。あと、コーヒーも作った。そうそう。作る直前に粉ミルクが欲しくなってしまい、隣のベッドに陣取っていた女性に「粉ミルクを少し分けてくれませんか」とお願いしたら

"How much?"

と尋ねてくる。えっ…?俺はその時

「(この人、少しだけの粉ミルクで金を取る気か!)」

という思いが頭をよぎった。しかしそれは大きな誤解だとすぐ気付く。そう、この"How much?"は

「値段はおいくら?」ではなく
「どれくらい(の量)?」
という意味だったのだ…。一瞬こんがらがってしまって数秒の間が空いて

"Ah...er...30g please."

と、ようやくコトが運べた。"How much?"…おそるべし。そんなこんなで荷物を整理してたら8時半になっていた。Hutを離れる。

 今日の道はひたすら森の中。特徴のないコースだけに、個性はそれほど感じられない。けれどもジャングルのような森の中の世界はそうそう見られる世界じゃないな、と思えた。同じ時間帯を歩いてる人と何度もすれ違う。お互い休憩をはさんでいるからだろう。休憩で思うことなのだが、山や森の中でとる水やチョコレートは、どうしてこんなにも美味しいのだろうか…。ひたすら森を歩き通してlookout(展望台)に着く。その場所からは特に景色は見えないので、10mくらいの高台が用意されていた。「これをここに設置するのにどれだけ時間を費やしたんだろう…」と思いつつ上まで昇る。天気はまずまずだったけど、方向からいってNZ本土は見えなかった。その場でしばらく長い休憩をしてから、今日の宿North Arm Hutへ14:10ごろ到着。時間と体力から考えれば町まで戻れる勢いだけど、既にHut Pass(宿泊券)を買っているのでココで落ち着くことにする。

 干潮の海を眺めつつぼんやりとしていたら、ずいぶん時間が経っていた。Hutに戻って簡単な晩飯を作って夜を迎える。今日は小屋に12人いる(満員は30人)。係の人はいない。そんな中でロウソクの小さな光の下、温かいコーヒーを飲みながらこの日記を書く。この雰囲気イイでしょ?外は寒いよーママー(笑)。

 もはやdaylight saving(夏時間)も終了してしまったので、19時ではもう暗い暗い暗い。今日も21時くらいには寝ようと思うけど、あと2時間どうしよう。

(昨日の日記と終わらせかたほとんど一緒や…)


2002年04月05日(金) 歩き〜疲れ〜た〜

 昨日寝る前、外に出て夜空を見上げた。多少雲はあったけれど、光の影響を受けないため相当の数の星が見えた。月並みながら人間ってチッポケだなあって思えた。

 朝目覚めると、外の木が濡れている。夜の間に雨が降ったか、ただの朝露か…。地面はそれほど濡れている様子はないので朝露だろう。仮に雨だったとしても歩くときに降っていなければ万事OKなので、今日も機嫌良く出発。ほとんど海岸沿いを歩いているけれど、不思議と磯の香りはしてこない。

 それにしてもドロだらけだ。木道が設けられているから靴の汚れは最小限で済む。けれど、この島はもともと完全な晴れという日が少ないらしく、道が乾かない。ゆえに道がドロドロなのだろうか。土の質もあるかもしれないけど、詳しくは知らない。今まで最大の靴の汚れを残し、3日間・約48時間の山行終了。

 歩きを終えてから、この島のBackpackers(宿)を探そうと思いVisitor Informationに行って調べてみたら、大半の場所が家の半分を貸すという雰囲気。その中で15$というInne's B.P.を選ぶ。本当に家でびっくりした。シャワーを使って3日分の体の汚れを一気に落とすけど、ヒゲだけはそのままにしておいた。さあこのままどうなるかな…?絶対似合わんこと請け合い!!

(後で聞いた話だけど、この宿は日本人女性にとってはすこぶる評判が悪いらしい。俺は男だったから平気だったけど…)


2002年04月06日(土) 整理整理の毎日

 今日も朝からバックパックの整理。けど、毎日つらい。何がイヤってこの“中身の整理”っていう作業のこと。何度も言ってる「片付け嫌い」の俺だけど、何回やってもこの時間がウツだ。出しては片付け、片付けては出しの繰り返し。イヤだイヤだイヤだーー!整理をするたびにどこかへ腰を落ち着けたくなる。

 まあそれはさておき14:30発の飛行機が取れたので、それまでそこらへんで時間をつぶす。周りは当然全て海。近くの雑貨店で1.50$のアイスクリームを買って海岸で食べると、なんともいえない不思議な気持ちになる。「こんな所で俺は一人でアイスクリームを食べている…」なんて。Rakiura Museum(ラキウラ美術館)や図書室なんかにも寄ってみた。そして10人以下のフライトをしてInvercargillに戻る。

 いつのまにか、Christchurchを脱出して10日も経ってしまった。やばいくらいに時間が過ぎてしまっている気がする。今日の宿はまだ取ってないので、YHAに電話をしてみるがInvercargill YHAは昨年閉鎖されてしまったらしく、受け継いだ別のBackpackersに電話したら満室との返事。よく考えたら今日は土曜日だった…。次に前回泊まったSouthern Comfort B.P.にかけたら、幸いベッドは残っててOKだった。

 今日の夕食はごはん、かなり炊き方も上手になってきた。これにふりかけ(rice seasoningと呼ばれている)をかけて、スーパーマーケットで買ってきた出来合いのサラダで終える。夜にインターネットが出来る場所に行くとそこは無人の場所。24hours openって…10分1$と少し高いけど…まあいいや。し、しまった!「Japanese available(日本語使えます)」って壁に書いてあったけど、表示されるだけで書けないっ!!最小限のサイトだけ見てWEB日記を英語(?)で更新して終えると20分ほど経っていたので2$を募金箱のようなものに入れる。履歴がしっかり残るようになってたから、お金のごまかしは効いても日本語サイトに行った人が金ちょろまかしたと思われてもイヤだしね。


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この当日に更新した日記は以下のもの。

=What's going on!?=

Now I'm in Invercargill.
今俺はInvercagillにいます。
Here is most southern(?) city in NZ.
ここは一番南です。↑ちなみにsouthernmostの間違い


I can't write in Japanese!!!
日本語が書けねえーーーーー!!


ohhhhhhhhhhhhhh NONONONO!
ちくしょぉぉぉぉ!



ro-ma ji de kaku noha hijo----ni hen!!nanoda.
(ローマ字で書くのは非常〜に変!なのだ。)
to iu kotode,watashi wa ikite masu(I'm alive).
(と、いうわけで、私は生きてます。)
tsugi wa Japanese kakeru tokoro ni iku zo kora!!
(次は日本語で書ける所に行くぞコラ!)


2002年04月07日(日) 食事を考えないと…

 Invercargillに限らず、New Zealandの天気は変わりやすすぎる。周りがほとんど海だから、風やらで雲があっという間に動いてしまって一気に様変わりする。今日でここら周辺に滞在して1週間になるけど、天気がまったく予想できない。

 この町は結構大きな店がいろいろあって、Stewart Is.で不便だった山歩き用の道具を幾つか補充することにした。保温性の優れたマグカップが半額で10$、小さい懐中電灯が15$、その他諸々を買っているうちに、この旅行中早くも500$以上使っていることがわかった。一日40$以内で生活しようと思ってたけど、宿代・交通費・食費以外にもいろいろ払ってる。郵便送ったりインターネットをしたり、小物類の補充だったり。このままじゃ1ヶ月で10万円以上使う計算になってしまう。

 ヤバイな…。毎日のように宿を変えてるから、キャベツみたいな何日も使えるような食材は控えがちになってるし。今日は久々に肉を調理した。野菜不足に限らず肉も不足してたから今夜は奮発してご飯と肉野菜炒めと相成った。

 NZの日曜の恒例行事となりつつある“テレビで映画”タイム、今週は『There's something about Mary(メリーに首ったけ)』だ。他局では『The MUMMY(ハムナプトラ)』だったけど、同じ宿に泊まっている人の多数決で前者になった。

 今月に入ってからヒゲを剃っていない。改めて鏡を見たけれど驚くほど似合わない。しかもほとんど伸びていないし…いつ剃ろうかいな。明日からはTe Anauテアナウに移動、そして9日からはKepler Trackケプラートラックに挑戦することになりそうだ。

−−−−−−−−−−−−−−−
その日綴ったWEB日記はこちら。


=(題名なし)=

I'd been looking for other internet bars,
(昨日は日本語が使えなかったので)別のインターネットバーを探してました。
but everywhere can't use(write) Japanese Language.
でも、どこのものも日本語を書けるところはない…

Please wait to next time!!
次の(更新の)機会を待ってください!

I've already been Stewart Island.
俺はすでにStewart Is.に行ってきました。
There is NZ's 3rd island.
そこはNew Zealandで3番目の島で
I didn't know that place when I go NZ before.
俺はNZに出発する前は存在を知りませんでした。

Next,I'm going to "Te Anau".
次は、Te Anauに向かうぞ。




Japanese (日本語にて)

Zettai kore hen na English dato omou...
(絶対これ、変な英語だと思う…)
demo,"Japanese-English" te koto de
(でも、ジャパニーズイングリッシュってことで)
chigau imi de wakariyasui kamo ne!!
(違う意味でわかりやすいかもね!)
nante...ro-ma ji de kaitemo zenzen tsutawaranai zo!!kuso-!
(なんて…ローマ字で書いても全然伝わらないぞ!くそー!)


2002年04月08日(月) 山に恵まれた町、Te Anau

 日本ではこの日付だと大抵は「入学式」とか「始業式」なんてのが行われているだろうけど、俺は至って自分のペースで動いてる。これでいいのかしらん?もっとも入学の時期が4月なんていうのは日本の特徴であってNZでは全然関係ないし、変に形式ぶるのはヤメにしよう。

 InvercargillからTe Anauへ移動するも、途中通過する町があまりにも少なくそして小さく、あっという間にTe Anauに到着してしまった。今日の宿はYHA、かなり日本人がいる。まずは近くにあるD.O.C.に行って天気を調べると、明日からは好天続きらしい。ならば行くぜ、Kepler Track!!3泊4日のルートで景色はかなり良いという噂を聞いているので楽しみだ。

 YHAのラウンジは非常に居心地がいい。いろんな人の話を聞きつつ、明日の準備を整える。22時に就寝だ!


−−−−−−−−−−−−−−−−
この日ネットで書いた日記はInvercargillで書いたもの。


=係員のうそつきー(泣)=

ということで、今もInvercargill(インバーカーギル・インバカーゴ)にいるエイジです。

昨日ここ(図書室)の係員の人に聞いたんだけど、
「日本語OKって書いてあるけど、見るのは出来ても書くことは出来ますか?」
って聞いたらその係員「NO」って答えたから無理だと思ったのに!!
"write"ってのがマズかったかな。
この場合は"input"のほうが良かったのかも。

ということで、今までの簡単な活動報告を。

南島を時計のような形に置き換えると、
今いるところは30分あたりのところ。
スタート地点が15分あたりと考えたら、単純に1/4が過ぎたかな。

Stewart Islandは良いところでした、すごくのどかで。

ここのインターネットはすごく高いので
(15分2$、今まで3時間で5$だったのを考えるとバカ高い)
簡単に終わらせます。はい。

次はTe Anau。ここではKeplar Trackという山歩きコースがあるので
楽しむつもりです。


2002年04月09日(火) 突き抜ける青空よ

 Kepler Trackへ移動の巻。改めて行ったDOCの話によると、ここしばらくの天気はかなり良好(!)らしく、いい景色が見られるはずだと係の人に言われた。楽しみを胸に秘め10時に出発。平地の歩きはStewart Is.でも慣れてるけど、今日は雲一つない快晴で、日差しも相当にキツイので坂道でなくとも意外と体力を奪われてしまう。出発から2時間足らずで早くも2つ持ってきたリンゴのうちの1つに手をつけてしまう。

 リンゴうま〜〜〜〜い♪

 このコースは1日目に大きく登り、2日目には山間を長く歩いてから少し下り、3・4日目でふもとを歩くようになっていて、今日で登りの3/4を行く。結構キツイと聞いていたけど、言われるほどキツイとは俺は思わなかった。そりゃ疲れはあったけどサ…。

 15時過ぎにLuxmore Hutに到着してしばらく休憩後、歩いて10分ほどのLuxmore Cave(洞穴)に向かう。けど……これはヤバイ!ヤバすぎます、ここ!!話によると奥行きは1kmほどあるらしいけど俺は入って30mほどで引き返した。明かりも小さいヤツしか持ってなかったし、更に奥へ向かう入り口があまりに小さかったから…たぶん半径30cm程度の丸い穴だったと思う。あれは最初から探検目的で行かないと俺は無理だと思った。トランピングついでに歩く、なんていうのは洞穴に失礼。

 夜を迎えても雲一つない天気が続いてるので、21時ごろHutの外に出て夜空を見上げると……それはもう無数といえる星たちが包んでくれた。写真に収めようとしたけど、ヘナチョコカメラではどうしようもなかったな。22時就寝。


(詳しくは秋場研氏のNZトランピング詳細サイトにコース説明があるので参考にしてください)


2002年04月10日(水) ワタシに光を-Kepler2日目

 コースのメインともいえる2日目に突入。朝起きると、朝焼けの色が素晴らしい。そして、麓を見てみると朝日にさらされた雲がすばらしい色を見せてくれている。日本でもこれほどの“雲海”を見たことはなかったかもしれない…。しっかり写真に収めておく。

 今日はひたすら稜線上を歩く。天気が悪いと稜線ゆえ吹きっさらしのめに遭ってしまうけれど、今日もいい天気。日差しが強いからもう少し雲あってくれよと思いたいけど、それはかなりのワガママ。帽子とサングラスと日焼け止め、そして虫除けを用意して朝9時出発。

 今日の行程はおよそ6時間。1時間ほど登っていくと、Mt.Luxmoreラクスモア山への分岐路が見えてきた。ここで貴重品ともう1つのリンゴを持ち、バックパックは下に置いて山頂へ向かう。NZでは珍しく山頂を究めることが可能なのでありがたい。もう一度麓をみると引き続き雲海が残っている。コースに戻るととんでもない強風に襲われる。着ているポロシャツが汗で濡れてしまったので。その強風で乾かしつつなびかせていると、「今にも空を飛びそうだね」というようなことを同行している人に言われた。ちょっと恥ずかしい。

 その後もひたすら稜線を歩きまくる。コースが丸見えなため、進んでも進んでも全然たどり着かないようで、なんともいえないイヤな気分になる。けど後ろを振り返ると前にいた場所がかなり遠くに見えるので、確実に進んでいるとことが実感でき嬉しくなる。途中2つのshelter(避難小屋)を通るけど、同じコースを歩く人が少なくとも20人はいるし、休憩場所として最適だから多少混雑するので俺は休憩せず。

 カメラのフィルムがとんでもないペースで減っている。New Zealandに着いてから5ヶ月弱、1本ムダになってしまったものも含めて現在で9本目に突入した。それだけ残すべき風景がある、ということなんだなー、いやはや。

 今日の小屋Iris Burn Hutはほぼ満員の60人が入ってる。それゆえキッチンが大混雑。でも、よくみるとアジア系の顔は俺しかいない。話しかけると、多少珍しがられているような気がした。晩飯を食べてから大部屋でくつろいでいた20時頃、トラブル発生!懐中電灯が壊れた!!首から引っかけてたんだけど、椅子から立つ際にテーブルに引っかかってしまってバラバラに…。暗がりの中で何人かの懐中電灯の光を借りて、部品を拾う。幸い、簡単な部品ばっかりで、直すのにそれほど苦労はなかった。けれど完全に元通りにはならず。せっかく高いの買ったのに!しかも1週間しかまともに使えてないし。ったく。


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