ガラスをつたう雨で 校庭も体育館もポプラの木も見えない
いつかの雨の日 下校しようとしたら 下駄箱のわたしのところに 傘がかけてあった
びっくりして おもわず口元がうれしい形になりかけて でも。 すぐに気付いた
弟のところにもかけてあるんだ、きっと ところにも じゃない 『 ついで 』だ、わたしのは
重い傘だった お気に入りのはずなのに 重い傘だった 途中で捨てたくなるくらい
------------
ぐうぜん100円玉ひろうような そんな愛は要らない
きまぐれで交番に届けるような そんな正しさも要らない
お母さん。 あなたの傘は要らない
姉ちゃんが 栞を唇にあてて宙をみてるときは
何か考えてるか 何も考えていないか のどっちかだ
2003年11月03日(月) |
それは? って訊かれないように |
だいじな本は、家で読むの
|