ほっく。

2003年11月05日(水)


ガラスをつたう雨で
校庭も体育館もポプラの木も見えない


いつかの雨の日
下校しようとしたら
下駄箱のわたしのところに 傘がかけてあった

びっくりして
おもわず口元がうれしい形になりかけて
でも。
すぐに気付いた

弟のところにもかけてあるんだ、きっと
ところにも じゃない
『 ついで 』だ、わたしのは


重い傘だった
お気に入りのはずなのに
重い傘だった
途中で捨てたくなるくらい

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ぐうぜん100円玉ひろうような
そんな愛は要らない

きまぐれで交番に届けるような
そんな正しさも要らない


お母さん。
あなたの傘は要らない






2003年11月04日(火) しおり食うなよ


姉ちゃんが
栞を唇にあてて宙をみてるときは

何か考えてるか
何も考えていないか のどっちかだ





2003年11月03日(月) それは? って訊かれないように


だいじな本は、家で読むの





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