姉ちゃんとお父さんと買物
金目鯛は目が大きくて 姉ちゃんに似てた
ぼくは何だろうって聞いたら …魚じゃないなぁ と言われた
夕飯は寄せ鍋
ぼくと姉ちゃんは ハマグリの殻でおつゆを飲んだ
食べながら ぼくとお父さんは服を脱いで ひとつだけ余ってる椅子に置いた
おとうさんのセーターを奥から出す
どんぐりの色 毛玉いっぱい タンスのにおい
虫食いの穴もあるけど おとうさんは毎年着るの
椿のつぼみを2、3個もらって 一枚一枚むきながら歩くのが好き
ガードレールの杭になってるあれに ひとつひとつ触れていくのが好き
それから 消防署の車庫にある消防車 犬小屋にいる犬みたい ってクスっと笑うのも
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