バチが当たって風邪をひいた。 私は風邪なんて滅多にひかないのに……。 今週は寝込んだ。
今日は業務連絡のようなものを書かせていただきたいのですが、 私は10月から 株式会社 コルク というエージェントいに、 仕事をお願いすることにしました。 そのため、私にご依頼をくださる奇特な方がいらっしゃいましたら、 コルク宛てにご連絡をいただけたらありがたいのです。 http://corkagency.com/ どうぞよろしくお願い致します。 (しかしもちろん、お世話になっている出版社の編集者さん方とは、これまで通りに遣り取りさせていただきたいでのす。 これからもどうぞご指導ご鞭撻のほどお願いします。 「信頼する編集者さん方には、早めにお伝えしてください」とエージェントの方にも言われておりましたのに、連絡が遅くなってしまったのは、ひとえに私の不徳のいたすところです)。 (ホームページに最初に私の名前が載らなかったのも、私側の連絡不足です。本当にすみませんでした)。 今現在、たいした仕事ができていないのに、業務連絡のような文章を書いて、恐縮です。 いろいろすみません。本当に反省しております。 それから、ここからは小説の読者の方にねんのためのお伝えなのですが、 私の書くことは何も変わりません。 そして、変わらずに、孤独です。 たまに、「編集者さんに『これを書いてください』と言われるんですか?」「勝手に直されることもあるんですか?」というような質問をされることがあるので、 この機会にそれについて少しだけ書きますと、 私は小説に関して、他人から「これを書いて」だの「直します」だのということを言われたりされたりしたことは一度もありません。 自分の名前で発表する文章は、自分で責任を持って書いています。 ただ、「ひとりで書く」ということに対して背中を押してもらったり、自分の考えをもっと深くすることを促してもらったり、今もたくさんの仕事仲間に助けてもらっているという自覚はあります。これからも編集者さんやエージェントの方だけでなく、営業さんや販売部の方や書店員さんにもやってもらいます。 ひとりで書くけれども、様々な方の力をお借りしないと仕事ができない、という感じです。 それから、作家の仕事をしていると、「黙々と書く」以外の仕事がいろいろあって、 人づきあいが苦手で、人間として不出来な私は、 失敗してしまったり、仕事関係の方々にご迷惑をかけてしまうことが多々あり、本当に良くありませんでした。 ですので、エージェントの方にお願いした方が、いろいろな方と失礼のないお付き合いができるのではないかと思いました。 最後になりましたが、上に書いた文章は私個人の考えです。 他の作家の方々の考えや、エージェントの方の考えは、私の考えとは違うと思います。 そこのところはよろしくお願いします。
ハワイからは帰ってきました。 仕事ができていないのにハワイなんて行ってしまい、 本当にごめんなさい。 そして、仕事ができていないのに、日記なんて書いてしまい、 ごめんなさい。 でもこれからは、仕事が書けないときも、 日記は書こう。 一文でも書くと自信がわく、気がする。
○「ELLE JAPON (エル・ジャポン)」11月号 (ハースト婦人画報社) 9月28日発売 松浦理英子さんの『奇貨』のレビューを書かせていただきました。
今まで読んでなかったけれど、 なんでもいいからナオコーラの書いたものを読んでみたいな、 という奇特な方がいらしたとき、 私からのおすすめとしましては、 最初は『指先からソーダ』と『論理と感性は相反しない』です。 この二冊は、どうも評判がいいような感じがするので、 多くの方に受け入れてもらえるのでは、と。 他のも頑張って書いたんですけれども。 でも、あまり興味のない方は読まなくていいんです。
ツイッターってむずかしいですね。 フレーズを書くだけならまだしも、 返信は難関ですね。 ひとのを見ていると、 返信の仕方がなん通りかありますよね、それがわからない。 あと、褒めてくれるメッセージをくれたひとに返信したら、 皆に向かって、あたし褒めらたよ、と自慢している風になってしまわないですかね、 それが怖くて返信できないです。 でもありがたいです。
10月になった。 しかし、ここは9月30日だ。 ハワイは日本の一日前なんですね。 今日は素敵な日でした。
間が空いてしまった。 この日記が「もう書かれない」と思われて、 抹消されてしまってはたいへん苦しいから、 書こう。 抹消されたくない。 最近はいろいろと苦しかった。 皆に失礼にもなっている。 メールや仕事を書けていないのに、 日記を書くと怒られるのではないかと思ったので、 日記は書くまいと思っていたが、 抹消されると苦しいので、書くことにする。 人のためではなく自分のために仕事をしてみようかとも思う。 この頃、人が怖くて怖くて。 机の前に座るくせを付けるために、 朝、『細雪』を写し書きしている。 写経のように楽しくて、苦しいことを忘れられる。 東京新聞が毎日届けてもらえるようになったので、読んでいるのだが、 意外に面白い。 「意外に」というのも失礼だが。 どうして届けてくれるのかというと、毎週木曜の夕刊にエッセイを載せてもらっているからだ。 木曜夕刊だけでなく、毎日、朝刊も夕刊もくれる。太っ腹だと思う。 しかし新聞を読んでいると怖くなって、 夜眠れないときがある。 ただ、東京新聞はほのぼのするような記事も多い。 あと、どうして日記を抹消されたくないかというと、 もう12年もこの日記を書いているからで、 続けてきたことがなかったことになるのが嫌なのだ。 しかし、過去がなかっったことになるのは仕方がないのかもしれない。 一秒でも過ぎてその時間が昔になったら「その時間があったこと」を証明できないと聞いたことがある。 抹消されないために一行だけ書こうと思ったのだが、 机に向かえば書けるものなのだな。 社会参加したいと思いながらも、 社会に認められようと考えると苦しいので、 自分の心を満たすように仕事をする方が、 できそうな気がする。
純文学もエンターテインメントも書けるようになりたい。
〔3月に読んだ本〕 ・水村美苗『本格小説』 ・有吉佐和子『悪女について』 ・パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』 ・桜木紫乃『ラブレス』 ・ジャン=クロード・エレナ『調香師日記』 ・佐藤愛子『戦いすんで日が暮れて』 ・江國香織『左岸』
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