○『指先からソーダ』河出文庫 8月5日発売 装丁は名久井直子さん、 解説は石川直樹さんです。 私はゲラを読み直して思いましたが、 こういうことを言ってはいけないのかもしれないけれども、 私が書いているものって、 小説よりも、エッセイの方が完成度が高いような気がしてきました。 私は今後、何を書いていけばいいのでしょうか。 この本は、朝日新聞土曜版で連載していたエッセイを中心に綴った、処女エッセイ集です。 河出文庫にしてもらえて嬉しいです。 ○穂村弘さん『もうおうちへかえりましょう』小学館文庫 8月5日発売 解説を書かせていただきました。 ○それから、以前のこのニッキにも書かせていただきましたが、 私は、今後の単行本の出版は、今のところ予定しておりません。 これからの作家活動も、白紙の状態です。 それなのに、どうしてこんな、地獄のようにぱんぱんの日々になっているのか、自分でも不思議です。 私は最近、スケジュールが滅茶苦茶になり、 多方面にご迷惑をおかけしました。 申し訳ありませんでした。 休んだら倒れるのかもしれません。 泣きながら仕事をしているのに、全部が手からこぼれ落ちるようです。 ひとりぼっちだし、 どんな風に仕事を進めたらいいのか、わからない。 地味に、目立たなく生きて本を作っていきたかったのに、 できない。 自転車操業のようですが、操業できていません。 ごみだと思います。
○「真夜中」 No.10 2010 Early Autumn (リトルモア)特集:トラベリング 7月22日発売 ネパールでの登山について、 旅行記を書きました。 この3月から4月にかけて、2週間、エベレストの近くに行っていて、 そのことを20枚にまとめました。 丹念に綴ったので、 けっこう面白いんじゃないかと思う。 ○「Feel Love」 Vol.10 (祥伝社)7月12日発売 島本理生さんの特集に、エッセイを書かせていただきました。 ○「Numero TOKYO」( ヌメロ・トウキョウ ) 9月号(扶桑社) 「さよなら新宿」という題で、写真を撮って、エッセイを書きました。 この間、新宿から引っ越しをしたので、 そのマンションのベランダで撮った、最後の景色です。
○小説「あたしはヤクザになりたい」 掲載 『美術手帖』 8月号 (美術出版社) 7月17日発売 『美術手帖』に、短編小説と、その挿絵が、載っているのです。驚きです。 公の場所で、初めて絵というものを描かせてもらいました。 水彩絵の具で塗りました。これでいいのかな。 題の横に、「絵と文 山崎ナオコーラ」という夢のフレーズが。 小説は、お金をモチーフに書きました。
夏の空気が好き。 ○連載小説「昼田とハッコウ」第6話 掲載 『群像』8月号 (講談社) 7月7日発売 アロワナ書店はどうなるのか。 ○江國香織さん『ウエハースの椅子』の解説エッセイを書かせていただきました。 『文藝』秋号 (河出書房新社) 7月7日発売 素敵な本です。 ○連載エッセイ「男友だちを作ろう」 第12回「大学生と喋る」 「webちくま」(筑摩書房) 7月9日更新 今回は趣向を変えて、普通の大学生とお話ししてみました。
○東京新聞 7日5日付け夕刊 エッセイ「魚が食べたい」 このエッセイは、面白く書けた気がします。 ○「フィガロジャポン」8月号(阪急コミュニケーションズ)6月20発売 連載小説「私の中の男の子」第三回 掲載 ○「シュプール」8月号 (集英社) コラム「通勤電車読書」第6回 掲載 江國香織さん『真昼なのに昏い部屋』 レイモン・ラディゲ『肉体の悪魔』 の書評を書きました。 このところ、自分にがっかりしていたのですが、 これからの人生の方が長いので、ちょっとずつ、いい方向に自分を伸ばしていくように、やってみるしかないですね。 暑い中、散歩をよくしています。日光に当たる。
○「週刊現代」(講談社)6月19日号 穂村弘さんの『絶叫委員会』の書評書きました。 ○「コヨーテ」(スイッチ・パブリッシング)7月号 エベレストのエッセイ書きました。 ○「クイックジャパン」(太田出版)7月号 中村文則さん、西加奈子さんと、鼎談しました。 77年と、78年生まれで、同世代の文学の話をしました。
○連載小説「私の中の男の子」始まります 「フィガロジャポン」7月号(阪急コミュニケーションズ)5月20発売 女のひとに読んでもらいたい、 その一念で書きます。 いい小説とかではなく、 女のひとのための話を綴ります。
○「男友だちを作ろう」 第11回 みんな、「ちょっと、死にたい」と思っているような気がしていて WEBちくま 5月14日 掲載 五反田団の、前田司郎さんに、会ってきました。 今回のは、すごく面白いと思います。 (通常の2倍の原稿量になってしまいました)。 御一読ください! 男友だちを作ろう
○連載小説「昼田とハッコウ」第4話 「群像」(講談社)6月号 5月7日発売 プロローグが終わり、 物語が始まる、と思います。 これまでの3話は読まなくてもいい、 今回の話だけ読んでも面白く感じてもらえるのではないかな、 4話だけでも読んでもらえたらいいな、 と作者としては思っています。 それにしても、 書いていくうち、作者もだんだん、昼田やハッコウたちに、愛情のようなものが湧いてきたものですから、 人間の脳って不思議です。 今、掲載誌を読み返してみました。 やっぱり、書いたものを活字にしてもらえるって、 いくつになっても嬉しいです。 ○現時点では悪魔のようにも思える「自分」というものだけど、 これからの時間も長いので、 作家としても、 人間としても、死ぬまでにできるだけ成長してみたい。
5月になったときはいつも、「5月になった」と思う。 1月や4月には思わない。 空も樹木も明るい。高揚する。 ここのところ調子が良くて、 朗らかに過ごせている。 悩みはくだらないことばかりだ。 ベランダで本を読んでいる。 私はひとりで過ごすのがちっとも苦痛じゃない。 書きものをしているときでも、ふつふつと楽しさが湧いてくる。 おそらく、寂しがり屋ではないからだろう。 あの、書いているときの楽しさというのは、 もしかしたら、創作の喜びというものではなくて、 レース編みをする喜びのような、 ひとりっきりの世界に沈んで考えごとをする快楽に浸っているだけという、ただそれだけのものなのかもしれない。 誰からも期待されなくても、 ひとりっきりの世界で書いていきたいと思う。
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