今日は、昨日に続いて民主党は国会全体で審議拒否。そんな中、財務金融委員会は、午前の視察も午後の参考人質疑も外部の人が絡むため、予定通り行われた。
午前中の視察は、まずは神田駅前に。雑居ビルに貸金の看板がズラリと並んでいる。随行の東京都庁の方に聞くと、半分位はヤミ金ではないか、とのこと。これでは、一般の人には、ヤミ金なのか合法の貸金業者なのか区別がつかない。一般の人が、すぐに見分けがつくよう、何らかの工夫が必要だし、ヤミ金も、警察の取締りだけでなく、地方自治体や金融庁が一丸となって取り組む必要がある。
福島県に続いて、和歌山県知事が官製談合事件で逮捕された。改革派と評価されている木村知事が、談合体質を一掃できないどころか、その中に浸かってしまったのだ。
公共工事をめぐる官製談合の摘発は、中央省庁でも地方でも後を絶たない。相次いで知事が逮捕されているのは、今までは、司法(検察・警察)も知事までは手を出さなかった(=見逃していた)のを、今年に入って方針転換したから。政治家(自民党議員や知事)と中央省庁・地方自治体と公共事業に関わる業界の、利権をめぐる癒着関係が、いかに根深く行き渡っているかの一端を示したにすぎない。
公共工事の競争入札の落札率(役所が提示した予定価格の何割の価格で業者が落札したか)が、例えば95%を超えているというのは、業者側が、本来知ることが出来ない予定価格を事前に知った上で、入札に参加する業者同士で事前に示し合わせる(これが談合。)ということをしないと、まずありえないこと。100%近い落札率を見れば、談合があると考え、改革をすることはできるはずなのに、いまだに、日本の至るところに、そのような異常に高い落札率の競争入札は残っている。
司法にばかり頼ってもいられない。地方では「真の」改革派首長がどんどん出てこなければ変わらないし、中央では、利権の癒着関係を一掃することは自民党では出来ない。
今日から財務金融委員会で貸金業制度改革法案についての審議が始まった。私は、民主党案の責任者として、民主党のトップバッターで質疑に立った。1時間の昼休みをはさんで午前1時間、午後30分の計90分。
与党案においては、出資法の金利(29.2%)が利息制限法の金利(20%)まで引き下げられるのが3年後となっていて、その間はいわゆるグレーゾーン金利は維持される。その間、さらに多重債務者に陥る利用者が増えることには何の対策も示されておらず、ひたすら「多重債務救済対策本部を立ち上げて検討する」と答えるだけ。また、3年後の金利引下げを見据えて、貸し金業者の貸し渋り・貸しはがしも厳しくなることが予想されるが、それによって不利益を被る事業者や個人への対応策も何も無い。
また、利用者が多重債務者に陥らないようにするためには、利用者に対するカウンセリングが非常に重要であるというのは、先進諸国では常識であり、日本以外のあらゆる先進国ではカウンセリング体制の整備に力を注いでいるにも関わらず、自民党政権は、今までカウンセリング体制については何もしてこなかったし、今法案においても、「体制整備に努める」といったお題目を唱えているだけで何の具体性も無い。
多くの問題点について厳しく追及した。渡辺喜美副大臣は、さすが金融の専門家だけあって、追求をかわす答弁も(他の議員に比べれば)うまかったが、後で「山本大臣を徹底的に責めればよかったなぁ」とちょっと後悔。
渡辺副大臣とは4年前から面識があって(家内も、生島ヒロシさんが渡辺議員と仲がいいので、縁がある)、質疑終了後、副大臣から「知らない人が知っている人に聞くのを『質問』っていうんだけど、知ってる人が知ってる人に聞くのは『追求』っていうんだ」と笑いながら言われた。
私の質問が終わり、民主党2人目の鈴木克昌議員の質問へ、と思ったら、急きょ委員会がストップ。
教育基本法特別委員会で、与党が採決を強行する方針であることを受けて、民主党が全面的に審議拒否に入ったとのこと。他の委員会はすべてストップしていた。財務金融委員会も、やや遅ればせながら、野党議員が退席することになり、ストップした。
審議拒否は、与党の方針への野党の反対姿勢をアピールする手段である一方、「昔の社会党みたいなことやって」というマイナスイメージもつきまとう。今回の審議拒否が吉と出るか凶と出るか・・・
ちなみに今日は、私が衆議院議員となって2周年。一昨年のこの日、初登院した。その日に色々と起きるのも感慨深いものがある。
昨年総選挙の大敗など、当時予想だにしなかったことが沢山起きた。この激動の時代、とにかく日本の未来のために頑張っていきます!
アメリカで、日曜日に中間選挙が行われて、民主党が勝利、上院・下院の両院とも民主党が過半数を占めることとなった。共和党のブッシュ大統領のイラク政策に、国民がNOを突きつけたのだ。
私が13年前に2年間アメリカに留学したときも、2大政党制のダイナミズムを目の当たりにした。ちょうどその頃、細川政権が誕生して以来、日本でも2大政党制となれば、もっと政治が良くなる、という確信を持った。
今の日本は、投票する際の判断基準が「(候補の所属)政党より人柄」という方が結構多い。私に対しても「民主党は好きじゃないけど、これからの政治は若い人が頑張ってもらわなきゃ」と応援して下さる方がたくさんいて、それはとても有難いことなのだが、「政党より人柄」というのは、自民党政権は変わらないということを前提にしたもの。
2つの政党が、国民に対して政策を競い合うということになれば、今よりずっと多くの人が、「どちらの政党がいいか」→「どちらの政党の政策がいいか」ということを考えて投票するようになる。政党も、より一層、国民の声を聞き、国民の賛同を得られる政策公約を打ち出すようになる。
日本では、とにかく民主党が政権を取らないと2大政党制にはならない。今の野党のままでは、民主党の提案は「どうせ実現しない」と多くの人に思われてしまうからだ。
民主党の政権奪取のために、私が出来る最大の貢献は、私自身が次の衆院選で選挙区で勝つこと。そうすれば、比例で別の候補が当選し、確実に民主党議員が1人増えるのだから。
今日が投票日だった福島県の知事選挙で、民主党参議院議員を辞職して立候補した佐藤雄平候補が当選した。福島県といえば、「平成の黄門さま」こと渡部恒三衆議院議員(前民主党国対委員長)のお膝元。佐藤氏も、渡部議員の秘書から参議院議員となった人。
談合疑惑で逮捕され辞職した前知事と同じ苗字であることを心配する向きもあったし、そのうえ、玄葉光一郎衆議院議員(元民主党選対委員長で、私が新人・浪人時代にとてもお世話になった方。当選5回にしてまだ42才!)の奥様が前知事の娘という複雑な事情もあったが、大差の勝利。
渡部議員が長年かけて築きあげた地盤と人気の強固さを示した。渡部議員が自民党幹部を経て民主党幹部となった経緯から、自民党支持基盤をも取り込んでいるという特別の事情もあると思うが、若手のわれわれも長期的目標として見本にしなければならないと思う。
ちなみに、与党候補の森雅子氏(弁護士)は、この夏まで金融庁に出向して貸金業制度改革を担当していた人。相当偏った議論を誘導したという評判を聞いていた。若手の女性なので浮動票が流れないかと心配したが、杞憂に終わり、ホッとした。
10月の衆議院補選2敗以降の、なんとなく沈滞したムードを払拭する会心の勝利!
今日、私自身のラジオ番組がスタート!毎月第一日曜日、午後3時から30分間、FMしみずマリンパルの「たむけん見参!」。
パーソナリティーは、私とayuchi(そう、家内です)。番組内容もすべてayuchiが企画してくれた。今日のゲストは、5年来の盟友、まっちゃん(千葉県流山市の松野豊市議会議員)。
エスパルスドリームプラザの1階ホールの片隅にあるサテライトスタジオ(外から窓越しに様子が見れる) で、何人かの支援者が見物に来てくれた。
最初のコーナーは「たむけんニュースを斬る!」。高校生の世界史未履修問題を中心に、ソフトバンクの携帯料金、曽我ひとみさん拉致実行犯逮捕状を取り上げ、私とまっちゃんでコメント。
お勧めの歌コーナーで、私が自分のテーマソングと思うくらい好きなMr.Childrenの「終わりなき旅」。
そして「たむけん瓦版」では、「金帰火来」の解説から、国会議員の一日・一週間の生活を話す。途中で、咳をしたくなってきたのを我慢していたのだが、我慢しきれずに、マイクから離れて咳払いをして、いざ話し出そうとしたら、なんと声が出ない、というか、ヒキガエルのようにつぶれた声に・・・。それから数分間、ayuchiとまっちゃんに話してもらっている間に、お茶を飲んだりして、喉の調子を取り戻そうとする。あぁ、のど飴を持ってくるべきだった・・・。
この事故のほかは、つつがなく30分が終了。なかなか楽しいものだ。
聴いて下さる方が、楽しめる番組づくりをこころがけて頑張っていきたい。
この日記をブログに転載しますので、番組を聴いて下さった方はぜひコメントを書き込んで下さい!
今日から3日間、富士宮の浅間大社を中心とする秋まつり。浅間大社周辺の20の地域が、山車(だし)を引き回し、お囃子の競り合いをする。
3年前、このお祭りを始めて見たときは、総選挙真っ最中だった。たすきをかけて、人込みの中を歩いたのが懐かしい。年を追うごとに、声をかけてくれる人が増えるのを実感する。
1ヶ月前から毎晩、夜中まで打ち合わせや練習を続けて本番を迎える。街のいたるところで、大勢の集団が盛り上がっている。老若男女みんなが熱くなっている。「浅間大社があるおかげ」と地元の人が言っていたが、これだけ盛り上がるお祭りも、そう無いだろう。
こういう伝統文化を大事にしていきたい。
あぁ、スーツで歩き回るんじゃなくて、僕もハッピ着て大騒ぎしたかったなぁ・・・
お祭りの模様はたとえばこちら。
信託法の全面改正法案が主として法務委員会で審議されているのだが、今日は、財務金融委員会との合同審議。私も、一昨日月曜の夕方、急に委員会理事の古本議員から「質問に立ってくれないか」と打診があり、昨日大慌てで準備。
20分間の質疑の中で、新しい信託法で創設する「自己信託」という制度が脱税などに悪用されないようにするための方策として、課税の仕組みを綿密なものにしなければいけないのに、「課税の仕組みについては、年末に向けた来年度税制改正議論の中で」という姿勢は無責任だと主張。
新しい制度導入の際に、税制が大きな役割を占めることは少なくないが、いつも「税制は年末に財務省主税局と自民党税制調査会で決める」ということが、与党内では暗黙の大前提となっていて、税制についての議論ができない。このような硬直的なシステムを反面教師として、民主党は、政権交代後の体制を考えておかなければ。
「生命倫理と生殖技術について考える超党派勉強会」に参加。野田聖子議員や小宮山洋子議員が中心でもともとは女性議員だけの内輪の勉強会だったが、今年の春から男性議員にもオープンになり、私もそのときから参加している。
昔から漠然と、生殖技術についての日本の法制度、そして、その基礎となる国民的議論が、他の先進国に比べて遅れている、何とかせねば、という意識がある。
今回のテーマは、今話題の代理母。講師は向井亜紀さん。代理母で産んだ子供を戸籍に入れることを否定する高裁判決を受けて、記者会見で訴える姿をテレビで何度か見ていたが、直にお話を聞くと、彼女の熱い思いが伝わってくる。弁護士とともに、アメリカの制度についても相当勉強していて、非常に説得的だった。
今の日本では、夫婦のどちらかが精子・卵子を持っていない場合、他の人の精子・卵子の提供を受けて子供を産むことができる。親子の認定は、母体から生まれる、ということのみが判断基準。だから、代理母から生まれた子は、父母両方のDNAをしっかり受け継いでいるのに、子供と認められない。DNAや遺伝子の基礎的知識が国民に相当浸透している今日、遺伝子に基づく親子の認定も採り入れるべきだ。
勉強会では、向井亜紀さんにもアドバイスをもらいながら、議員立法に向けて作業をしていくことで一致。民主党内でも、代理母についての議論が始まった。私も、理論武装して発言していこう。
貸金業制度改革の法案が自民党の部会で審議された。
8月に与党が固めた案では、出資法の金利(29.2%)を利息制限法と同レベルの20%に引き下げるための経過措置を3年とし、その後2年間、小額短期の特例金利を設けることになっていた。しかし、9月20日に私がプロジェクト・チームの座長としてまとめた民主党案が、「法施行直後に金利を利息制限法まで引き下げ、特例も無し。1年後に金利を含め制度全体の見直しを検討する」というものであったことを受けて、自民党内の金利引下げ派が勢いづき、今日の部会において、3年後から特例を設けることはせず、さらに、法施行2年半後(引き下げを実施する半年前)以内に見直しを検討するという法案となった。
世論をしっかりと反映した民主党案が、与党案に大きな影響を与えた。
それでも、まだ3年間の経過措置期間は、グレーゾーン金利が残ることになる。利用者サイドの視点から、財務金融委員会で大いに議論したい。