本日、貸金業制度改革を議論している民主党ノンバンクPT(プロジェクトチーム。座長は私)の会合を開催した。
7月19日に、金利規制を除く規制強化、監督体制の強化、および利用者の教育と多重債務者救済についての座長試案を示し、NC会議にも報告しているので、今日は金利規制について議論。自民党案は、経過措置を設けるために、3年間はグレーゾーン金利が温存されることになるが、民主党案では、グレーゾーン金利を即刻廃止することで合意した。
同日のNC会議に報告した、貸金業に対する金利規制についての民主党方針は下記のとおり。
1(1) 出資法の上限金利については、改正法施行時から直ちに、利息制限法にあわせ引き下げる。
(2) 経過措置は一切設けない。
(3) 特例は認めない。
(4) 利息制限法の金利および金額区分については、これを変更しないものとする。
貸金業規制法、出資法、および利息制限法については、改正法施行1年後に、金利の水準や定義などを含め、
必要に応じた見直しの検討に着手する。
事業者向け融資については、利用者保護の観点から、公的金融のあり方も含めて検討を継続する。
2 貸金業規制法43条のみなし弁済規定は廃止する
3 日掛け貸金業者特例については廃止する
10月22日に衆議院の補欠選挙が行われる。大阪9区(池田市・茨木市・箕面市)と神奈川16区(相模原市・厚木市・伊勢原市)。大阪9区は、昨年総選挙で小泉台風に惜敗した大谷信盛・前衆議院議員、神奈川16区は新人の後藤祐一君。大谷議員は私の1期先輩で、国会でお世話になったし、後藤君(元経産省)とはお互いに官僚時代からの知り合い。
今日は新幹線の始発で大阪へ。選挙事務所は3階建のビル丸ごと。スタッフも、党本部職員や民主党議員秘書が15名以上。補欠選挙になると、政党同士の総力戦になるので、通常の総選挙のときよりもはるかに手厚い支援がある。私は、党本部職員と一緒に業界の挨拶回り。夕方は6時から1時間、茨城駅前で大谷さんと一緒に街頭活動。ぜひ国会にもどって来てほしい。
敬老の日は各地域で敬老会が開催される。秘書と手分けしてもとても全部には参加できないのだが、私は、今住んでいる飯田地区高橋や2年前まで1年半住んでいた入江地区など10ヶ所ほどに顔を出させて頂いた。
私の挨拶は「この素晴らしい日本を築いて下さったこと、私たちを育てて下さったことに心から感謝します。今、増税や保険料・医療費アップなどで『老人いじめがひどい』という声を多くの方から伺いますが、皆様から頂いたご恩をアダで返すような政治ではなく、恩返しできるような政治にしていくために努力してまいります」といった感じ。いくつかの敬老会では、他の国会議員や県会議員と同席したが、「今までの日本の最高齢者は、120才で亡くなった泉重千代さん。100才を超えても元気ハツラツで『タイプの女性は年上』と言っていた」とか「77才の喜寿、88才の米寿・・・、111才は皇寿(百十一を縦にくっつけると皇の字に似ている)、そして182才が天寿。皆さんも天寿をまっとうするまでは、まだ人生の半分」など、なかなか興味深い話が聞けた。
朝8時半から、事務所がある草薙近くの自治会の運動会に顔を出し、その後、芝川へ。敬老会に顔を出してから、友人に誘われた会合に参加して、新富士駅から東京へ。
日台アジア太平洋未来フォーラムというシンポジウムにパネリストとして参加した。東京財団の研究員をしている福島伸享君(元経産省官僚)からの要請。参加者は日本側、台湾側からそれぞれ50名程度。学者やシンクタンクの研究者が多い。今日と明日の丸2日かけてのシンポで、私が参加した2時間のセッションのテーマは「グローバリズムと中国経済」。パネリストは、日本側が山崎養世氏(元ゴールドマンサックス。民主党の「高速道路無料化」の立案者)と私、台湾側は国会議員と研究者が1人ずつで計4人。
中国経済については、このまま順調に発展を続けるとは思えない。銀行の不良債権問題は深刻で、バブル崩壊などを契機に金融危機に陥る可能性もあるし、都市(沿岸部)と農村(内陸部)の格差拡大によって国内が混乱する可能性もある、といった発言が相次いだ。私は、日本は、そのような可能性も認識しながら、
・ 中国に対して、銀行の不良債権問題や環境問題について、日本政府と日本企業が連携して、日本の経験や
技術を伝えるべき。靖国問題のような表面的なことにとらわれず、そのような地道な関係強化に尽力していくべき。
・ アジアの民主主義の国々との連携(FTAなど)をさらに強力に推進すべき。日本は、FTAにおいても、
国内農業の保護が足かせとなって、欧米や中国に遅れを取っているが、農業をもっと自由化しても、
日本の農業は生き残っていけるし、より発展させることはできる。
といったことを発言した。
5月に初めて台湾に行ったときに会った国会議員に再会することもでき、台湾の方々との交流を深めるとてもいい機会となった。
漫画の話なんて珍しい、と思う方も多いだろう。
毎週月曜発売の漫画雑誌「ビッグコミック スピリッツ」に昨年から「現在官僚系 もふ」という漫画が連載されている。「もふ」とは「Ministry of Finance(財務省)」の「MOF」からきた財務省の略称?で、90年代初頭までは、金融機関の大蔵省担当者は「もふ担」と通称されていた。この漫画は、財務省の新人官僚が色々な政治問題に果敢に挑戦していくストーリーなのだが、原作者は40代男性の鍋田氏で、画いているのは20代女性の並木さん。
3年前の夏、私が1月に清水に引っ越してきて、5月に事務所を構えてまだ間もない頃、友人の紹介で鍋田氏がわざわざ清水まで取材に来た。財務官僚を主人公にした漫画を考えているとのこと。偶然ではあるが、鍋田氏は私の中学高校の先輩でもあった。昨年、ようやく連載開始にこぎつけ、私も大喜びしたのだが、財務省のことをお話ししたり、現役職員を紹介したり、議員会館や国会を案内したりして協力している。主人公の同期で、しばしば登場するヤマケン(山本健一郎)の名前は、たむけんを少し文字っているとのこと。
明日から3連休のため、今日発売となった最新号では、東京からそれほど遠くない県での新空港建設論争がテーマになっているが、これも静岡県を意識しているとしか思えない(まだ鍋田さんには確認していないが)。
過去の連載をまとめた単行本もすでに5冊。身内意識を割り引いても、私にもなかなか楽しく読めるお勧めの漫画です。皆さんも是非!
今日は、25日の民主党代表選挙の告示日。立候補を届け出たのが小沢一郎氏のみであったため、小沢氏の無投票再選が確定した。
地元を回っていると、よく「小沢さんはどう?」と聞かれるが、それに対しては、「対外的な評判もいい。小沢さんも、まだ63才とはいえ、心臓に問題を抱え、本人にとってこれが最後の挑戦と考えているだろうから、党内がバラバラにならず結束するよう、相当、気を使っていて、民主党議員の中でも評価が高いし、実際に党がいい雰囲気でまとまっている」と答えている。
地元の支援者の色々な集まりで、小沢代表への評価を聞くと、「過去の民主党代表の中で小沢さんが一番」と言う方が多いわけでは決してないのだが、「今は小沢さんがいい」という方はとても多い。
一昨年の代表選も、その前の5月に菅氏が辞任して岡田克也氏が代表となり、無投票で再選された。党員・サポーターによる代表選挙が2回連続でなくなってしまったことは、党員(年会費6000円)・サポーター(2000円)には申し訳ないが、選挙を実現するためにあえて対抗馬を擁立するというのも、マスコミが「民主党はバラバラ」と批判する格好の材料を提供するだけだと思う。今日までにも「若手には小沢氏への反発もあり、対抗馬擁立の動きもあった」といった報道が一部でなされているが、対抗馬擁立を少しでも真剣に考えた民主党議員はごくわずか(1人?多くて数名)。
小沢代表のもとで一致結束して安倍政権と対決し、来年夏の参議院選を戦い、そして2年後の代表選挙で、党員・サポーターによる選挙を行う、というのが理想的。一昨年の菅氏は年金未納問題、昨年の岡田氏は総選挙大敗、今年の前原氏はメール問題。民主党の支持率(→勢い)は代表の人気によるところが大きいので、代表が国民の人気を失うと、党内の支持も一気に低下する傾向にある。これから2年間、小沢代表の人気が上がれども下がらないよう、私も一党員として、国会と地元で頑張っていかねばならない。
今日、民主党静岡県連の常任幹事会が開催され、私の地元清水の林よしくに県議の民主党入党が承認された。林県議は、市議を4期務めた後、3年前の統一地方選で県議選初当選。日産労働組合連合会出身で、私も色々とお世話になっている方。
今年の春まで、静岡県内に民主党県議は3人(三島・静岡・浜松)しかいなかった。7月に、5人の県議が入党し、そして林県議で9人目。
私の選挙区で見ると、富士宮市では、すでに四本康久市議会議員が、入党するとともに、来年春の統一地方選の県議選公認を得ている。清水と富士宮の両方で、民主党の仲間が誕生したことは本当に心強いこと。
林県議、ますますよろしくお願いします!
そして今日は9月11日。ちょうど1年前は総選挙開票日。わが民主党は歴史的大敗を喫した。その悔しさ、そして、小泉台風の中で辛うじて比例復活当選できたことへの感謝の気持ちは、今まで一日たりとも消えたことはない。
ことあるごとに言っているが、今の私にとって最大の使命は「選挙区で勝つ」こと。112人しかいない民主党衆議院議員が全員、選挙区で勝つことは、民主党が衆議院で過半数を取るためには必須条件。
日々の地元活動でも、一日たりとも気を抜いている余裕はない。
今日、熱海市長選の開票日。4期目を狙った現職の川口氏(69才)に、民主党の藤末健三参議院議員の元政策秘書(その前は国土庁官僚)の斉藤栄氏(43才)が挑戦。斉藤氏は7216、川口氏は7154、保守系新人の鵜沢氏が6111。わずか62票差での勝利!
藤末議員とはお互いに議員になる前からのお付き合いで、藤末事務所で斉藤氏に何度もお会いしたことがある。斉藤氏は、昨年11月に秘書をやめて、何のゆかりもない熱海市に引越して活動を開始。静岡県全体で6人しかいない民主党市議会議員の1人、橋本一実市議会議員が、全面的にバックアップ。地元の渡辺周衆議院議員や細野豪志衆議院議員も連日応援に入り、無所属ではあるものの、民主党色を強く出した選挙戦を展開。そして僅差の勝利。
静岡県は、民主党国会議員は5人(衆3・参2)いるものの、県議は8人、市議は6人と、地方議員レベルでは民主党は全国的レベルでも非常に弱いところ。3万人の町とはいえ、県内初の民主党系市町の誕生は本当に嬉しいことだし、励みになる。
選挙戦の写真は、橋本市議のHPの日記をご覧下さい。
私が参加している骨髄バンク推進議員連盟が後援している演劇「IMAGINE911]を見に行った。4月13日の日記にも書いたが、脚本・演出のISSUIさん(廣瀬さん)と総合プロデュース・出演の刀根万里子さんとは5年前からのお付き合い。
全国11ヶ所での公演の今日が最終日。
感動した。アメリカの骨髄バンク協会の職員の勇気と行動力は、実話を脚色したものであるだけに、胸に迫るものがあった。配役の個性もそれぞれ際立ち、骨髄バンクの大切さだけでなく、国境を越えた人間愛や、臆病さを克服する強さなど、多くのことを訴えていた。
骨髄バンク推進議員連盟は、数年前の設立当初から野田聖子議員が会長を務めていて、昨年の総選挙で野田議員が無所属となって以降、活動が停滞している。入会してまだ半年の私にとって、議連全体を活性化することは難しかったため、民主党の同僚議員を勧誘し、IMAGINE911の宣伝協力を依頼したが、まだまだ満足いくレベルまでいかなかった。
来年の公演では、一層の協力ができるよう、今から少しずつ議連を動かす努力をしてみたい。
その目的はもちろん、公演をより多くの人が見て、骨髄バンクへの理解者が増えること、ひいては、一人でも多くの白血病の方の命が救われること。
紀子さまが男児をご出産になった。皇太子さま・秋篠宮さまに続く皇位継承順位第3位。早朝から家内とともにテレビにかじりつき、第一報を喜び合った。心よりお慶び申し上げるとともに、お子さまの順調なご成長をお祈り申し上げます。
皇室典範改正問題については、私も今まで書きそびれてしまったが、通常国会中は、民主党の「皇室典範改正を慎重に考える会」のメンバーとして活動していた。それが、紀子さま御懐妊ニュースで、議論そのものがタナ上げされてしまって今に至る。小泉首相本人がタナ上げしておきながら、今日の記者会見では「いずれは女系天皇も認めるよう改正すべき」と発言しているのは、「皇室典範改正は先送り」と言っていて、議論の当事者になりようがないにも関わらず極めて無責任だ。
親王さまがいずれ天皇になられ、次の方に皇位を継承なさるまで、人間の寿命を考えると80〜90年前後とすれば、その間は皇室典範改正は必要ない、ということだろうが、男性皇族が41年ぶりという現状において、問題先送りの面も大きい。せっかく議論が少し深まったにも関わらず、先送りというのは、やや残念な気もする。