午前9時から午後3時半まで(昼休み1時間)財務金融委員会で国有財産法改正案の審議。財政赤字を少しでも減らすため、利用されていない国有地を売却したり、庁舎の一部を民間に賃貸するなどの有効活用をはかるもの。
私は45分、国家公務員宿舎と財団法人・国有財産管理調査センターの2つに絞って質問。
○ 倒産寸前の日本株式会社の職員に当たる国家公務員が、宿舎に安い家賃で住んでいるのは不合理。民間会社も、コスト削減のため、社宅を売った。国家公務員宿舎は原則廃止すべき。
○ 国家公務員の給与は民間並みにというが、安い家賃は、隠れ給与になっている。
○ 国有財産管理調査センターの業務(駐車場管理など)はすべて民間でできる。天下り先確保のための組織としか思えない。
○ 行政改革の一環である公益法人制度改革を本当に断行するなら、このような無用の公益法人を全て廃止しなければならない。今回の小泉行革は見せかけにしかすぎない。政(自民党)と官(国家公務員)の馴れ合いは続いている。
代表選挙で、小沢一郎氏(119票)が菅直人氏(72票)に圧勝して新代表に就任。
私は、9月の党員・サポーターによる代表選を実施することが一番大切だと思っている。そして、今まで民主党代表になったことがない小沢氏にやってみてもらいたいと思っていた。
小沢一郎氏については、私も13年前の著書「日本改造計画」に感動し、細川政権誕生で日本も二大政党への第一歩を踏み出したと期待に胸をふくらませた。「日本改造計画」に示されているビジョンは時代を先取りしたもので、小泉政権の構造改革もそれをつまみ食いしたに過ぎない。自民党vs社会党の体制を崩して、今の民主党への道を開いた功績は歴史に残るものだ。新進党の解体(97年)、自自公(自民・自由・公明)連立の解消(99年)などから「壊し屋」とも言われることもあるにも関わらず、いまだに、小沢氏の人気は国民の間に根強いものがあるばかりか、民主党内の若手議員には小沢シンパが大勢いる。
確かに、小沢氏が所属する政党は、自民党→新生党→自由党→民主党と変遷してきたが、「自民党では日本を変革することができない、まずは政権交代」との思いは一貫している。小沢氏も63才。今回の代表職を最後の挑戦と思っているのではないだろうか。今の民主党を分裂させるようなことは決してしないと私は信じている。
代表選前の演説でも「私も変わらねばならない」「9月には代表選を実施し、審判を仰ぐ」といった発言が我々民主党議員に期待感を持たせた。そして、菅直人氏を代表代行に据え、前原執行部をそのまま引き継ぐというサプライズ。滑り出しは上々。
政権交代への道のりはまだまだ険しいが、野党第一党である民主党がしっかりと政府与党をチェックし、対立軸を示していかなければ、日本の政治は良くならない。民主党に課せられた責務を十分に認識しながら、小沢代表のもと、一丸となって、民主党の一日も早い再生、そして躍進を目指します!
3月31日、民主党メール問題検証チームの報告書が公表され、そして突然の前原代表の辞任。メール問題が起きて間もない頃から、前原代表は「自分の将来を第一に考えるならすぐに辞めることが得策だが、今、辞任すると党内は混乱するから、何とか9月の代表選まで」との思いで、代表に留まっていることを私も知っていたので、辞任は私にとっても驚きだった。
調査チームの報告書は40ページ。メール問題の経緯が克明に記述されている。事実関係を国民にしっかりと公表し、ゼロから出直そうという決意が示されている。永田議員が、単純に西澤記者を信用してしまったこと、そしてそれ以上に、メールが本物であると信じてもらうため、党の幹部に嘘を言っていたことの罪はあまりに重い。議員辞職は当然のことだろう。前原代表も、党首討論の前日、メールの証拠は何も無いにも関わらず「楽しみにして下さい」と発言したことなど、慎重さを欠いた発言が何度かあった。
メール問題を教訓として胸に刻み、民主党、そして「若さ」への信頼感・期待感を取り戻すべく、私も若手議員の一人として全力を注ぎます。
記念すべき第1回の野球世界大会で日本が優勝!奇跡的な準決勝進出の勢いに乗って、王ジャパンが頂点に立った。
宿敵韓国に2連敗した上、ベスト4にも到底残れない雰囲気だった。韓国戦に敗れた後の「人生で最も屈辱的な日」をはじめとするイチローの数々のコメントは、イチローの日本を思う気持ち、日本人であることの誇りがにじみ出ていて、私はイチローの大ファンになってしまった。
今日が祝日であるため、国会は休み。私は土曜から今日まで4日間ずっと地元で活動。今日は、その合間に2時間ほど家族と合流。娘の萌々羽を日本平動物園に連れて行った。娘には初の動物園。私がこの日本平動物園に来るのは、実に19年ぶり。感慨深いものがある。
なかなか、娘が起きている時間帯に一緒にいてあげられないのがつらいが、日々の目覚しい成長が大きな喜びになる。
予算委員会が朝から夕方まであり、財務大臣がそちらに出席しなければならないため、衆議院の予算委員会が終るまでは、財務金融委員会は夕方や月曜などの変則的な時間帯に開催となる。
今日は夕方5時半から1時間25分、民主党の時間をすべて私が使って関税法改正の関係で質疑に立った。ちょうど1年前、関税法改正の質疑で、私が財務金融委員会で初めて質問に立った。緊張する中、予想以上に30分が短く感じたのが懐かしい。この関税法改正(輸出入品の関税率や通関など)については、他の議員の関心は薄い。私は99年から2年間、関税局で課長補佐をやっていたので、ある程度土地勘もある。
主張したことは多岐にわたるが、力点を置いたのは
○ 通関における取締り強化については、社会悪物品(例えば麻薬)や知的財産権侵害物品の摘発のため、輸出も輸入も強化するという方針は理解できるが、税関職員数が限られている中で、国益を考えれば、輸入の取締りに集中すべき。
○ 社内におけるセキュリティ管理がしっかりしている(コンプライアンスが高い)輸出入業者に対しては、税関もより信頼して、通関を早めるべき。そのことが、輸出入業者の物流コスト削減、国際競争力強化につながる。
といったこと。
昨年よりしっかりと準備できたが、1時間25分でも、用意していた質問をすべてこなすことが出来なかった。時間配分はなかなか難しい。
私が本会議で初登壇したその日の午前、永田寿康議員が予算委員会であのメールを取り上げました。私の初登壇直前の代議士会で、幹部が口を揃えて「メールはかなり確度が高い。場外ホームランだ。党が一丸となって追及しよう」と気勢を上げ、私の気分はますます高揚したのを覚えています。
そして10日。事態は予想もしない方向に行ってしまいました。
翌日17日の予算委員会で登場した永田議員は新たな証拠を示すことは出来ず、マスコミの批判は高まっていきました。マスコミで働いてきた家内も「ちゃんとしっかりした証拠を取ってるの?」と当初から言っていました。
やはり、「本物」と証明できないものを材料に自民党幹事長を攻撃したのは勇み足でした。私も、民主党の一議員として、皆さまの民主党への信頼感・期待感を損ねたことを、深くお詫びを申し上げます。
民主党の一部で、代表をはじめとする若手幹部に対する批判があるようですが、私は「前原民主党」の生みの苦しみと考えています。大きな試練を乗り越え、皆さまに更なる信頼感・期待感を持って頂けるよう、私も民主党の一員として全力で、歯を食いしばって頑張ってまいります。
午前中、民主党静岡県連(正式には静岡県総支部連合会。要は静岡県の民主党議員団)の年に1度の定期大会。ゲストスピーカーは渦中の前原誠司代表。大勢の記者が東京から付いてきた。メール問題については「メールの信ぴょう性は未だに証明できていないが、自民党には巨大な闇があることは間違いない」と昨日までと同じ強気のスタンス。
県連の役員選出があり、会長は渡辺周衆議院議員(静岡6区)が続投。幹事長は榛葉賀津也参議院議員から藤本祐司参議院議員へ。私は3役の一角である副会長に就任した。あと県内の国会議員は、前原代表の筆頭秘書役である細野豪志役員室長だけ。昨年の総選挙で、県内の衆議院議員が6人から3人になったことで、私も民主党静岡県の中でさらなる責務を果たすことが求められている。来年4月の統一地方選挙で、民主党が拡大すべく、ローカル・マニュフェストなど新たな試みも提案していきたい。
午後、地元の事務所にアメリカの大手製薬会社3社の方が、東京にある在日アメリカ製薬業協会の人に連れられて来訪。在日アメリカ製薬業協会の方は東京の議員会館にはすでに2度来ている。最初は同僚議員からの紹介。
製薬会社のアメリカ本社の人を日本に招き、国会議員の地元事務所を陳情に回るプログラムを定期的に実施しているとのこと。今回は静岡県が選ばれ、自民・民主・公明の国会議員の事務所をマイクロバスで回っている。
通訳もいたが、私が英語で自己紹介をしてから、結局すべて英語でやり取りした。陳情の内容は、薬の販売についての厚生労働省の規制の緩和。その規制緩和により、アメリカの製薬会社が日本に更に進出できるメリットもあるが、日本の消費者も同じような薬をより安く入手することができるというものだった。
日本では、個別の業界が、その業界に関する政策に精通している議員だけでなく、幅広く何度も、民主党のような野党議員も含め陳情活動を行うということは滅多に無い。ましてや、海外政府にまでというのは皆無だろう。
アメリカのワシントンでは「ロビイスト」と呼ばれる専門家(法律家など)が、議員や官庁に食い込み、各種政策を採用すべくロビイングを行っている。日本の、それも、社会保障分野の政策ではまだあまり活動していない私の、それも地元までやってきて陳情をするとは。
アメリカのロビイストのすごさを垣間見た。
昨夜から仮眠を取りながらも、夜通し、今日の財務金融委員会での質疑の準備。朝方、トリノ・オリンピックの女子フィギアスケートで荒川静香選手が金メダルの報。今日までの日程で日本選手は誰もメダルに手が届かず、沈滞ムードが流れ始めていたときの朗報。表彰式で、日の丸が揚がるのを見ながら荒川選手が国家を口ずさんでいるのを見て、ますます感動した。
夕方からの質問は税制改正法案について1時間。この法案では本会議で代表質問もした。そのときの原稿に私の主張のエッセンスが書いてあるので、是非ご覧頂きたいが、ポイントは
○ 財政再建のためにはまずは徹底的な歳出削減を行うことが大切だが、
まともな歳出削減を出来ない自民党政権では、増税せざるを得ない。
○ 税制全体(所得税・消費税・相続税等々)の抜本的改革をせず、所得税を
少しいじるだけで、所得税増税(=定率減税廃止)をするのは、サラリーマン
狙い撃ち、「取りやすいところから取る」という安直なもの。
○ お金を「使う人が払う」消費税の増税の方が所得税増税よりマシ
○ 所得税の見直しも、いくつかの控除をいじっただけで、配偶者控除の廃止や
所得控除から税額控除へといった抜本的見直しは全て先送り。
今日の本会議。所得税法等改正法案(あの「サラリーマン大増税」を中心とした18年度税制改正法案)について、民主党の代表質問をする機会を頂いた。先週土曜日に言われてから、ここ数日間、その原稿準備に追われた。
本会議の前にいつも行われる民主党代議士会で「応援をよろしくお願いします」とご挨拶。
本会議は1時開会。谷垣大臣の法案趣旨説明の後、河野議長の「田村謙治君」という呼びかけとともに登壇。壇上から本会議全体を見下ろすのは、もちろん初めてだし、気持ちが引き締まった。小泉改革がいかに粉飾であるか、我々民主党がいかに建設的な提案をしているか、強く訴えた。民主党の同僚議員の応援(「そうだ!」といったような掛け声や拍手)がとても嬉しかった一方、小泉チルドレンを中心とする自民党側のヤジ(「何言ってんだ!」「いい加減なこと言うな!」といった感じ)が沢山耳に入って、ますます燃えた。何度か噛んでしまったが、緊張すると早口になる悪い癖も出ず、無事終えることができた。15分間しゃべり続けるので、ノドも乾くかな、と思い、話し出す前にコップに水を注いだが、ノドも乾かずに最後まで話すことができた。
終った後、何人もの同僚議員に「よかったよ!」と言ってもらい、ホッと一息。地元の支援者の方でもインターネット(衆議院TV)で見て下さった方が結構いたようで、本当に嬉しい限り。
「国会活動」のページで、質問全文や写真・映像をご覧になれます。
ライブドア事件が起きて、党内にライブドア問題追求チームが立ち上げられた。財務金融委員会の私はもちろんメンバーの1人。今日は朝8時からと午後1時から2回、会議が行われた。
ライブドア事件は、政界などとの関係がメディアを騒がせているが、堀江氏ほか関係者が逮捕されている今、国会で徹底審議すべきは、金融システムの欠陥とその是正策だ。
今日のメインの議題は日本版SECの創設。金融庁の下部機関である証券取引等監視委員会が、ライブドアの件では全く機能せず、検察の独断先行を許した。証券取引等監視委員会は、トップは法曹界からだが、事務方は財務省キャリア官僚が仕切っている。
アメリカのように、独立した監視機関に強力な権限を与え、プロパーの専門家を育てなければという認識は、民主党議員の総意となっており、過去3年連続、日本版SEC法案を提出している。私も昨年の財務金融委員会で、民主党法案の質疑に立った。
自民党議員がライブドア事件を受けて「証券取引等監視委員会の権限を強化すべき」と言い出したのも、毎度のことながら、何を今更という感じだ。