政府税制調査会の所得税の抜本的見直しの論点整理(中間報告のようなもの)が発表された。本文はこちら
様々な控除(扶養控除・配偶者控除・給与所得控除など)の削減や課税単位(個人単位か夫婦単位かなど)など所得税のあらゆる論点について、いくつかの対立する考え方が併記されているものもあれば、一つの方向性を示唆する書き方(も遠まわしなのだが)をしているものもある。
これらの議論は、私が10年前に主税局にいた頃とほとんど変わっていない。政府税調は首相の諮問機関だが、実際には財務省主税局が、大学教授などの有識者を集めて会議を行い(議論する課題は全て主税局のお膳立て)、報告書はすべて財務省主税局が書く。大雑把に言えば、政府税調の報告書という名のもとに主税局の意向を示している。その意向を尊重しつつ、最終的に決定するのは自民党税調だから、所得税に限らず、様々な税制の抜本的見直しは、ことごとく棚上げ、先送りされてきたのだ。
自民党税調の罪は大きいのだが、しかし、財務省主税局にしても、例えば、所得税を議論する際にも未だに「妻は専業主婦」というモデルケースを検討材料に使う。今や共働きの家庭の方が多いにも関わらず。あるいは、子育て支援と言っても、「手当」となると歳出・予算の主計局の担当となるため手を出せず、せいぜい扶養控除を所得控除から税額控除へ変えるといった税の範囲内での提言にならざるをえない。
また、今回の「論点整理」の方向性は基本的にはサラリーマンに対する増税なのだが、政府としては、増税よりまずは歳出削減(徹底的なムダ遣いの排除)を優先すべきなのは言うまでもない。
更に、所得税の見直しも、税制全体の体系をどうするのかというビジョンのもとで行わねばならないのだが、そのビジョンがまったく無い。消費税の増税も最重要課題の1つだが、小泉首相が自分の人気を落とさないために「自分の任期中は消費税を上げない」と宣言してしまったため、何も出来ない。道路特定財源(ガソリンや自動車に関する税)なども、首相が「一般財源にすべきでは」とリップサービスを繰り返しながら何も実行しようとしないため、環境税を含め議論がストップしてしまっている。
政府税調は、基本的なことをおざなりにした今の自民党政権や、省庁の中でも局ごとの連携が不十分な政府を象徴しているとも言える。
ホームページのトップページの私の写真が変わったことに気付いた方も多いはず。この写真を使った新しいポスターのデザインが完成しました。写真は、古谷秘書の紹介で東京のカメラマンにお願いしました。この正面の写真以外にも色々なポーズで撮ってもらいましたので、今後、チラシやリーフレットなどに使おうと思っています。ポスターのデザインは古谷秘書が自らやってくれました。今月末頃には印刷も出来上がる予定。乞うご期待!
8月4日(木)〜7日(日)に開催される清水みなと祭りでの「次郎長道中」に今年も参加します!
昨晩、その顔合わせがありました。7月に入ると練習が始まります。チョンマゲのカツラに旅姿で踊る行列、ぜひ見に来て下さい!
6月26日(日)告示、7月3日(日)投票日で東京都議会選挙が行われる。4年前は小泉旋風で自民党が大勝したため、自民党51に対し民主党は18人。今回は勢力逆転を目指して新人を多数擁立し、候補は現職を含め51人。各区の候補者は民主党東京都連HPをご覧下さい。
中野区(定数4)では民主党は現職と新人の吉田康一郎君を擁立。吉田君とは6年来のお付き合い。私の政策秘書の古谷君も勉強会を通じて馴染み。民主党では、都議選候補1人に3人以上の国会議員を応援担当として割り振ったのだが、吉田候補の担当は2期生の樋高議員・中塚議員と私。当然ながら私が様々な調整の窓口となった。
今日は午後2時半から4時半まで中野駅北口で街頭演説会。最後の30分は岡田代表が来る。昨日の時点で応援議員が誰もいない、とのことだったので、昨日の本会議終了後、座席が近い菊田まきこ議員にも依頼。快諾してもらっていた。私は地元の予定をキャンセルして東京に。いざ演説会が始まると菊田議員と中野選出の長妻議員に加えて樋高議員も来て下さり、さらに中野区議が3人。私は街宣車の上で最初に応援演説をした後は、スタッフと共にひたすらチラシ配り。スタッフの配置などをアドバイス。3時半に蓮舫参議院議員、そして4時にいよいよ岡田代表が到着。人だかりができる。力のこもった演説に私も気合が入った。
東京都在住の皆さま、お住まいの地域の民主党候補をこちらでご確認の上、ぜひ1人でも多くの方にお伝え下さい!東京都に知人がいらっしゃる方もぜひお願い致します!
今日午後8時50分から本会議。もともと19日までだった通常国会の会期について55日間、8月13日までの延長が採決される。
本会議は、通常、午後1時から開かれる。開かれる場合には火木金のいつか。時間は10分という短時間から2時間前後までが多い。今日は、民主党が郵政改革法案を廃案に追い込むべく会期延長に抵抗したため、本会議の開催が夜になった。竹中大臣の不信任案を提出するという手段もあったのだが、それは温存して、議会運営委員会委員長の不信任案の提出という手段を用いた。本会議の開催が9時ころとなれば、議員はその前に夕食をとる人が多い。そして中にはお酒を飲む人も・・・
本会議開始。自民党には真っ赤な顔をした議員が何人もいる。最前列の一番端の秋葉議員(4月の補選で宮城から初当選)は頭を垂れて爆睡。最後列の森前総理は天井に向けて口をポカンと空けてグッスリ。それに気付いた民主党議員が指差して怒号を浴びせる。それでも2人はいっこうに目を覚まさない。登壇した社民党の阿部知子議員が「お酒を飲んで顔を赤くして本会議に臨むとは言語道断」と強い口調でぶった。
採決が始まったが、民主党・社民党議員は席を立たずに抗議。国対の指示で最前列の津村・村井・城井議員は立ち上がり、投票意志を示すために採決の札を高く掲げた。途中から2列目にも指示が来て私も立ち上がる。20分ほど経過し、議長が「あと10分で投票しなければ棄権とみなす」と宣言。結局は、10分経過直前に社民党、それに続いて民主党が投票。本会議の終了は10時半すぎ。
直後の代議士会で、鉢呂国対委員長から「社民党の土井元党首から、投票しようと提案があり、それに従った」とのこと。なお、国対委員長は社会党出身です。
クールビズが始まって半月が経った。各議員の個性が出てなかなか面白い。ジャケットは脱いでもネクタイは締めている人(岡田代表も)、ネクタイをはずしてピンクや黄色、ストライプなどのシャツを着る人。スーツを着ずに、ジャケットとパンツを組み合わせている人。端整な顔立ちの松野頼久議員(民主党・2期)は、白シャツの第二ボタンまではずして週刊誌に「ホスト顔負け」と大きな写真が載った。
暑がりの私は、とにかくジャケットは脱いでいたいので、スーツの量販店(洋服の青山やTHE SUIT COMPANY)でストライプのシャツと、ボタンをはずしても大丈夫なVネックのアンダーシャツを購入。普段、事務所から出るときはジャケット(議員バッジに財布など)は手に持って移動。スーツでは無いジャケットも買ってみたいと思うが、暑がりだから買ってもあまり着ないだろうし、そもそもあまりお金が・・・。
同僚議員に聞くと、クールビズ開始当初、デパートに出かけたら、数名の国会議員と鉢合わせた、という話も。
今日の郵政改革特別委員会で民主党議員が郵政改革担当大臣である竹中平蔵参議院議員の疑惑を追及した。年末年始にかけて、1億円5千万円以上の政府広報(郵政改革についての折込チラシ広告)を、随意契約によって竹中大臣秘書官の知人が経営する会社に発注したとのこと。本来は入札を行わなければならないが、急を要するときには例外的な対応が出来る。しかし、1月になってから12月の日付の契約書を作成した(これは今日の委員会での答弁で認めている)など、相当不審な経緯があるという。また、その企業が12月に資金繰りに行き詰っていたとの話もあるようだ。あまりに話が詳細で内部告発に違いない、という声が強い。
さぁ、竹中大臣不信任まで持ち込めるか。民主党の力量が問われる。
夜、グランシップで静岡青年会議所(静岡JC)主催の知事選公開討論会が実施された。静岡県東部では三島JCが昨夜主催し、中部が今日、西部では浜松JCが土曜日に開催する。
静岡大学の日詰教授のローカル・マニュフェストのご講演の後、いよいよ討論会。牧野聖修衆議院議員が擁立した新人候補の吉田氏と共産党の小沢氏の2人。海野前参議院議員が出馬を断念したため、現職の石川知事と吉田候補の事実上の一騎打ちなのだが、石川知事は欠席。
公開討論会は、5年ほど前から小田さんという方が全国行脚して広めたもの。海外では相当前から普及したものを日本に導入し、ようやく定着してきた。有権者の前で候補者が直接対決の政策討論をするということは、民主主義の発展のために非常に有意義であるに関わらず、肝心の現職が不参加というのは非常に残念。更に、今日の静岡新聞の三島での討論会の記事は、討論会の記事よりも、石川知事の不参加の弁明書の方が取り扱いが大きく、マスコミの政治的中立を逸脱しているのではとも感じた。
吉田候補は立候補表明をしたのがわずか3週間前。未だに「演説を奥さんに教わらないと」などと支援者の方々から御指導頂く私は、2年前の活動当初の演説を思い返すと冷や汗が出るが、吉田候補も、いくら話す才覚があるとしても、わずか数週間程度で充分の説得力を持つ演説をできるようになるのは厳しいと感じた。吉田氏が出馬を決断なさったその勇気や強い意志には、深く共鳴しますが…。
実は、私は今月、静岡JCに入会が承認された。青年会議所は全国組織で、20才から40才までの主に地元の中小企業の経営者やその後継者が多い。私も2年前に清水に来た当初から、そういう方々と仲良くなりたいと思い、清水JCに入会を希望したのだが、一昨年・昨年とその希望はかなわず、来年2006年に静岡JCと清水JCが合併することを見越して静岡JCに入れて頂いたという次第。同世代の仲間と様々な活動を共にする楽しさをしみじみと感じた一日でした。
民主党の税制について議論し政策立案をする場が税制調査会(略して「税調」)。古川元久議員に「最近、自分は他のことで忙しくて参加できないから、田村君、しっかりフォローしといて」と勧められて、役員の一人に加わった。役員はフルメンバーで20名以上いるが、毎回の参加者は5〜8名くらいで、税調会長の中川正春衆議院議員、事務局長の若林秀樹参議院議員、ネクスト財務大臣の野田佳彦衆議院議員、ネクスト財政経済金融担当大臣の峰崎直樹参議院議員、元ネクスト財政経済金融担当大臣の五十嵐文彦衆議院議員のほか、財務省の先輩の平岡秀夫衆議院議員、元公認会計士の尾立源幸参議院議員(昨年の選挙で島田紳助氏の応援を受けて初当選)といった面々で税制に詳しい方ばかり。私もできる限り参加するようにしている。
今、重点的に議論されているのは、NPOに関する優遇税制、そして所得税の各種控除の縮小をはじめとする抜本的見直し。10年前、留学から帰国後の2年間、主税局で外国(主に英米独仏)の税制調査を担当した当時も、大きな課題だった。NPOについては、NPOの制度自体がまだ新しいので、その優遇税制も試行錯誤となる面があるのはやむを得ないと思うが、所得税の見直しなどは、自民党政権が棚上げしてきた典型例と言える。
少数精鋭の諸先輩方に混じっての議論は気合が入る。さらに知識を深め、「元財務省」の名に恥じない議論を展開したい。
清水の武田労働組合の方々が国会見学に来て下さった。ご夫婦で50名ほど。私が繰上げ当選した直後から「国会を見たい」と言って下さり、すぐにバスツアーを企画して下さった。本当に有難い。
国会は土日は休みなので、私も通常は地元にいるが、今日は初めて土曜日に国会に「出勤」。秘書とともに国会の中をご案内。守衛のほかは誰もいないので、ガランとしてはいるが、国会議事堂にまつわる話や私の国会での活動ぶりをお話して、ご好評を頂いた。議事堂前で御一行を見送ったが、その後、上野で昼食を取り、六本木ヒルズを見学するとのこと。