DAY
私の日々の下らない日常。
最近はマンガばなし。


*web拍手*

2007年04月08日(日) 毒吐き

ユーフェミアが好きかというと、あくまで「ユーフェミア」としか書かないくらい、彼女自身には特に思い入れはない。
ただ、本人の意に添わない形で人を殺させられただけでなく、たった16歳で初恋の人に殺されて、さらにこれからずっと「虐殺者」として汚名を着せられていくことを心底不憫に思うだけだ。

ユーフェミアの死によってスザルルにヒビが入った!とか言っている人はひょっとして脳細胞がひとつしかないんじゃないかと思う。なんて貧しい思考力か。気の毒にすら思う。
ユーフェミアが偽善者だというならば、ルルーシュはなんなのか。彼が苦しんでいるから許されるとでもいうのか?とんでもない。馬鹿らしい話だ。
そもそも彼にとって、イレヴンはナナリーの暮らせる場所を作り上げるためのツールでしかなかった。真実日本のことを思っての行動などではないのだ。ナナリー以外の未来を背負う気など、初めからなかったくせに。

ルルーシュはなにをどう考えたら、ナナリーが自分の行いを喜んでくれると思えるのだろうか。
彼が彼だと分かっただけで、彼が叫ぶ理想は求心力を失するというのに。そして皇女による虐殺という憎しみの上に築かれた国は、ブリタニア「人」への憎しみと不可分に結びつくしかないのに。
彼は人の心に鈍感すぎる。己の安寧を脅かすものには過剰なほど反応するくせに。自分の価値を失するほどにルルーシュに肩入れする人は、きっとこの部分に共鳴するのだろうな、とは思うのだが。


あー、馬鹿ばっかり。
ユーフェミアを見ると、「イジめたほうが悪いに決まってる」という話は真理かもしれないと思うな。普段は喧嘩両成敗思考だけど、私。



2007年04月07日(土) 主人公補正が大嫌いです。

自分がいかに与えられていたかを、ユーフェミアは改めて突きつけられた思いだった。
ブリタニア帝国の皇族、しかも有力な貴族である母親と、屈指の実力者である姉を持つ彼女が手に出来ないものなど、世の中に存在しないのではないかと勘違いしてしまうほどに僅かであった。なによりも、実姉であるコーネリアは真実ユーフェミアを深く愛し、ブリタニアの上流階級にありがちな肉親の愛との疎遠からも守られた。
物理的にも精神的にも傲慢に恵まれた自分は、何も望む必要がない。願う前からすべてを与えられ尽くすユーフェミアはそう感じる一方で、思春期の愚かな女の子然とそんな自分に虚無感を抱き続けていた。
そんな風に自分が考えていたことがまるで嘘のようだと、死に侵食されながらユーフェミアは今思う。

スザクが泣いている。微笑む。泣きながら必死に笑う。

もっともっと笑って欲しいと思う。彼の傍にいたいと思う。彼が私のために流す涙をもっと見たいと思う。
あまりにも強い欲望が己の裡から果てを知らないように溢れ出て、ユーフェミアが自分がまったく変わってしまったような気すらした。

そんな自分を知れただけでも、スザクに出会えただけでも、生きて良かったと、どんなことが遭っても、やっぱり生まれて来て良かったとユーフェミアは稲妻のように思う。


ああ、でもやっぱり、スザク。
あなたの笑顔を見ていたかった。一番近くで、ずっと見たかった。
それが私の願いだった。


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ルルーシュの何が嫌かというと、「ナナリーのため」という第一前提が完全に崩壊しているところです。



2007年04月03日(火) 思ったよりユーフェミアが好きだった

綺麗なものが好きだ。
優しいものが好きだ、強いものが好きだ。
だから好きなのだと思っていた。

血に塗れる様が何よりもそぐわない、それが彼女の美しさの本質なのだと、鳥滸がましい絶望の中で俺は知った。
(間違えた男)


君を愛していたのかはよく分からない。
だけど愛しているのは間違いがない。
もう君の白く細い、振りかざされることなどちっとも似合わない手を包むことが出来ない俺の役立たずな手は、この世界に粉々に砕け散った君の欠片をひとつ残らず貪り尽くそうともがく。

ユフィ。
俺が君の名前を呼んでも、もう君は応えてくれない。
たった16年しか君がこの世界に存在しなかっただなんて、笑えない冗談みたいだね。
(地面を失った騎士)


好きよ。

お姉様、お忙しいのは良く分かっているのですけど、だけど、時々は私と一緒に朝寝坊して下さい。
ナナリー、あなたの我侭を聞きたい。何がしたいのかたくさん考えて。
ルルーシュ、もう人を殺すことなんて考えないで。笑って、笑って。

スザク。
あなたと見上げる空は私の涙を吸い上げてしまう。
あなたが泣くときは、好きだってずっと言ってあげる。
だから明日も私と一緒にいて。
皇女に生まれていなくても、あなたには出会えていたと思えるのは、なんて幸せなことなのかしら。
(16歳の少女)


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谷口はドSですね(今更…)。
もうルルーシュは死ぬしかないと本気で思う。
出来れば天化エンド的なものを希望。スザクはルルーシュを殺してやることはないと思う。



2006年11月13日(月) 少女マンガリバイバル中。

高くて細い声、ぷっくりと膨らんだ赤いほっぺた、紅葉のような小さな手、まるい肩に見上げる天使のような愛らしい笑顔。そういうかわいらしさが好きでたまらなかったのは、そんな容姿の持ち主は絶対に私を害さないと分かっていたからだと思う。
思い描いた通りに小さな体でも、私を守ってくれるほどに強い人だっているのだと知ったのに、それなのに、私を抱え上げる太く血管の浮き出る腕や太い首筋、くっきりと窪んだシャープな鎖骨や大きな背中を見て心臓が狂ったようにドキドキするなんて、あなたはなんて乱暴なんだろう。


少しだけ頬を緩める笑顔が私の全身を沸騰させる。
その低い声でもっと私を呼んで。

私に触れるあなたが何よりも好きなのよ。

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『おまけの小林クン』@森生まさみ(白泉社)の小林健吾×吹雪に激萌え。思わずコミックスを揃えてしまった…。これ連載中も大好きだったんだよなあ。ちょうどLaLa買ってる時期とど真ん中だったから。ちなみに想像通り健吾が大好きです。
このSSSは15巻で風呂上りの健吾を見て照れてる吹雪を見て浮かんだネタ。大人になったね吹雪ちゃん…!と思って(笑)まあ時間軸はもっと後だなー。大学くらい?健吾は一人暮らししてそうだ。
少年漫画に慣れきった目に少女漫画は(物理的にも)眩しくてめっちゃドキドキします。直球で萌えます。やっぱいいな〜男女カプは!分かりきってたことだけど!
ちなみにドラマCD(3だけ)のキャスティングはどれもイマイチしっくり来なかった…。大和は子供声にしてももうちょっと分かりやすく大人で良い。吹雪はアルトが良かった。健吾はもっと太い声が良い。そして千尋は尋常じゃないくらい甘〜い声が良かった(笑)及第点は燕先生くらいだったなあ…。
正直千尋と健吾の声時々聞き分けられなかったんですけど。つかうっかりイザーク…?イクミ?と疑問符が。



2006年02月06日(月) ハリポタ原書6巻読了

予約して買ったものの、院試の準備で精神的に余裕がなくてずーっと放っておいて、その後卒論、後期試験と延ばしに延ばしていたのをようやく読んだ。一週間ちょいくらいかな?10日くらい?でも前回と違ってずっと集中して読んだわけじゃないからなあ。
以下、当然ネタバレ全開です。


ちらちら読んでたし、ネタバレも全く拒否していなかったので、大体内容は知ってたのよね。ただ、シリウスと違ってダンブルドアの死に疑う余地が残されていないのは結構ショックだったな。
とにかく何が意外だったって、今更ハリジニなったことですよ。
しかしジニーは男前というか我が強いね…。でもあの、祝勝パーティーで思わずキスしちゃうのは良かった。でも正直ハーマイオニーにして欲しかった、というか単純にハリハーになるだろうと思ってたんだよね。好みの問題じゃなくて。
これがジニー以外の女の子だったら、7巻でハリハーになるのも全然アリだったろうけど、この展開じゃあり得ないな。結局ロンハーかあ…なんか当たり前過ぎてつまんないなー。
7巻までの間にロンとハーマイオニーはヤっちゃうと思います。むしろ当然だよ。こんな不安定な状況で、ハリーと一緒に死を覚悟した旅に出ようっていう前だもん。

あと正直トンクス→ルーピンはグッジョブローリング女史!と心の中で叫びました。いいじゃないですか。素晴らしいじゃないですか。やっぱりいたんですよ、ルーピンを一途に思い、彼と添い遂げたいと願う女性が!
最後のダンブルドアの葬式でのふたりを見るに、くっ付いたと解釈していいのかな?トンクスの髪もピンクに戻ってるみたいだし(笑)
しかしトンクスも分かりやすいなー色々と。5巻の時ってどんなだったっけ…一回しか読んでないんだよね。あとでちょっと見てみよう。
そういえば5巻が原書で出た後、あるサイトさんでルーピン×トンクスを見て「なんて想像力が豊かな人だ!」と思ったんだけど、違ったんだな。単純に読解力の有る人だったんだなあ。どのくらい歳違うんだっけ。ひと回りも違わないよね?多分。
ふたりとも生き残って欲しいなあ。もうルーピンが置いて行かれるのは見たくない。私はシリルが好きだけど、それよりもっと、ちゃんと作品の中でルーピンに幸せになってもらいたい。
次にピーターとまみえた時、ルーピンは本当にまた彼に杖を向けることができるんだろうか。シリウスの死は、逆にルーピンからピーターへの憎悪を奪ってしまったのではないかと思うんだけど。
あと、スネイプに関しては特に驚きはなかったなあ…。もともとスネイプが好きな人の気持ち良くわからんなかったし。ただ、ダンブルドアがスネイプを信用した理由がもうちょっと知りたい。
マルフォイはこのまま、自分の実力以上のことを心の奥底で怯えながら求められ続けて、結局自滅しそうな気がする。シリウスの弟のレギュラスみたいに。

しかしまあ、本当にラストは三人組の誰か、もしくは全員死んじゃうのかも。生き残る可能性が一番高いのはハーマイオニーだろうな。
でもラストの
Harry looked at him, startled; the idea that anything as normal as a wedding could still exist seemed incredible and yet wonderful.
というのが胸に残った。この物語の終わりを、ちゃんと見届けようと思います。最終巻はいつ出るのかしら。


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黒沢マキ [MAIL] [HOMEPAGE]