株式会社JOYWOW
ほうじ茶飲話【JOYWOW】
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2007年08月18日(土)


思い出を辿れば

ひとりっこのおかげで、小さな頃から読書好きだった。

なにを読んだ?といわれれば、推奨本である伝記もの、
純文学、ルパン、ホームズに始まり、まあ、あの年代で
読むものはたいてい読んだように記憶している。

で、なにか心に残っているか?と考えると
「・・・・・・・・?んーっと・・・あれ?」なのだが(笑)

そんな私でも、二冊だけ記憶に焼き付いている本がある。
内容はよく覚えていないのにも関わらず、だ。

一冊は「黒馬物語」。
これは、子供心に衝撃的な流転の物語だった。
ベッドの中で泣きながら読んだ覚えがある。

もう一冊。「ひかりの国のタッシンダ
ここにリンクしているamazonの解説を読むまで、物語の内容を
まったく思い出さなかった。

なのに、記憶の中では小学校時代思い出の本No.1に位置している。

やっぱり、もう一度読むしかないね。
ってことでオーダー、明日届く。
たぶん、36-7年ぶりに手にするのだと思う。

恥ずかしいような、嬉しいような不思議なこころもち。
でも、かなり楽しみ!

 

2007年08月15日(水)
終戦記念日

家人と四方山話の中で、今空襲があったら…どうなるのだろうか
という話をしていた。

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そういえば。

生前、父も母も戦争中のことをほとんど語らなかった。
10才前後であったということもあるだろうが、
思うことも、苦しいこともあったはずなのに。

祖母から聞いた話は、戦中ではなく、戦後の厳しい生活のこと
ばかりだった。

食料を手に入れるために娘たちを引き連れての物々交換、
真冬にアカギレてぱっくり割れた足と手の指先に炭を塗り込み
とぼしい食材をかき集め、9人の子供と亭主をなんとか食べさ
せていた話。

考えてみたら、亡母より年長の伯父・伯母たちからも
戦争の話をされたことがない。

それだけ思い出したくもない日々だったのかもしれない。

今だからこそ、聴きたかった、聴いておけばよかったと思う。
当然だけれど、10代の頃は「また昔の話がはじまった」くらい
にしか思っていなかった。

最初の話に戻る。
「空襲なんかあるわけないじゃん」
と、言おうとして、言葉が詰まった。

62年以上前のようなことが起こるわけがない。
そういいきれる要素はひとつもない現実に気づいた。

「戦争を、なぜ、してはならないのか」
体験を持たない現代の個々人が、自分の言葉で
はっきりとした考えと意思を持たなければ
防げないマイナスの未来なのかもしれない。

 

2007年08月14日(火)
思うに

お盆も中日。

前もって計画していたわけではないが、結果として
ゆるゆるな気持ちよさを楽しむお盆休みを過ごしている。

来客の合間に、実はいろいろ思索にふけっていたりもする。
秋以降の仕事計画とか、自分の心の棚卸し。

そして、戦争のこと、政治のこと、世界のこと、環境のこと。

若い頃は、上に並べたような新聞1〜3面ネタは遥か遠いところ
にあった。

「自分がなにかしたところで、何も変わりはしない。
だから、しかたないよね」

おおかたの同世代の人間は、近い感じを持っていた時代だったと思う。

帰国してから、選挙をスキップしたことはない。
だが、どこかで熟考していない自分がいた。
消去法で候補者を絞って名前を記入していたのではないか。

先日の参議院選で、ようやく自分の一票が「何かを生む一票」で
あることが腑に落ちた。

それは、結果ああなったからではない。
今回、私が選んだ候補者は落選した。
けれど、自分がとことん情報収集し、考え抜いた上の一票を
投じたからそう感じることが出来たのだと思う。

戦争も環境も政治も、一直線上にある。

自分で動き、情報を集め、世の中のことを知る。
立派に意見を述べたり、机上の理論を振りかざす前に
まずは自分で知る努力をする、できる行動をする。

地球を本当によくしたい、平和を願うというのなら
現実を知ること、そして行動することなのだと思う。

・・・・・ってなことをね、つらつら考える炎天下な日々です。

 

2007年08月10日(金)
真夏の午後、ご褒美な半日

午前中にちゃっちゃと仕事を片付け、
午後からOFFに突入(^_^)v

お昼はおいしいお魚屋さんでランチ、ちょいと生ビールも
オーダー。ううぅ、しあわせっ。

カウンターに座っている馴染みそうな赤銅色のオヤジさんが
「おいしいねぇ、ほんとに。全部食べちゃったよ」と
若い板さんに声をかけると、彼は嬉しそうに頭を下げ、
「僕は何もしてないっす。魚がウマいだけです」と言う。

「いや、そうだろうけどよ、でもうめぇんだよ」とそれでも
なんとか思いを伝えたいオヤジさんは続けるが、板さんは
同じ言葉を繰り返すだけ。

こういう板さんが包丁握ってたら、美味しくてあたりまえだね。

一休みした後は、アユールヴェーダのマッサージ。
こんな気持ちいい午後を過ごしていいのか?ワタシ??
と、思いながらも気持ちよさに身をゆだねる。

オイルマッサージをされながら、オイルサーディンに
なった自分を想像してしまった。
夏の午後のまどろみ、ばんざいっ!

 

2007年08月09日(木)
素直に感謝できること

本日は都会まで足を伸ばし、鎌倉時代からある神社の、
御神木を眺める部屋に住む旧友を訪ねた。

この彼女を知る人ならみな同意するはずだが、仕事抜きに
彼女を語ることは到底無理、というほどの仕事人間だった。

そう、過去形。「だった」のだ。

本当に長い期間会っていなかったのだけれど、
久しぶりに会った彼女は、仏さまかお地蔵さまのように
穏やかで暖かな気をまとっていた。

窓越し、東京の空を背景に目前の欅(御神木)を眺める。

「毎年、もうこの木には力も残っていなくて、春になっても
新芽が出ないんじゃないかと思うのに、ある朝目覚めると、
魔法みたいに新芽がたくさん出ているの」

様々な葛藤を乗り越えながら、日々を慈しみ
「生きていることって素晴らしい」と語る彼女は素敵だった。

理屈じゃないね。
命には不思議がいっぱい。私もいまだ頭をぶつける。
けれど、生きているからぶつかるんだよね。
明日も素直に生きていこう。

 

Yukari |株式会社JOYWOW