ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年03月17日(月)
本物とつきあう
私の敬愛するある女性。押し付けでなく、さまざまに私に影響を及ぼしてくれている人がいる。
いまだ独身であるものの、昔は婚約者がいたという。 なぜ結婚しなかったのか訊ねてみた。
「昔の話だけれどね。NHKの日曜美術館を見ていたのよ。私はあの番組が大好きでね。ところがその男がちょっかいを出してきて、邪魔したわけ。それでね(笑)、婚約破棄したの」
その話をきいた当時は、婚約者を切るほどの「日曜美術館の魅力」を理解することはできなかった。が、いつのまにやら、その気持ちがわかるようになった自分に驚くのだが。
またある時、この方から、骨董の伊万里茶碗二客に、染付小皿二枚を頂いた。せっかくだからと使っていたら、日が経つにつれ、なんともいえない味わいと愛着が湧いてきた。それまでも好きな器にこだわってはいたが、それからというものは、いい器にしか目がいかなくなってしまった。
日常が人間の思考に影響を与える大きさ。 わからなくても、本物を見る、触れる、使う。 とても大事なことだと、思う。
2003年03月16日(日)
同意語
「あれもこれも、なんでも出来る」
さて。
「あれ」は、どういうことをさすのだろう。 「これ」のディティールはなんだろう。 「なんでもできる」のなら、それ以上必要なものはなにもない。
「なんでもできる」は「なんにもできない」のといっしょ。
2003年03月15日(土)
坊主が憎けりゃ
・・・袈裟まで憎い。というのが、現在のアメリカ世論らしい。 ある程度大げさに報じられているとは思うが、差し引いて考えても情けない。フランスが攻撃に反対しているからといって、なぜ4ヶ月先まで予約の埋まっていたフレンチ・レストランをボイコットするかな。フレンチ・フライの名前を変えるって、なに?
もし日本政府が攻撃に反対表明を出したら、日本食レストランがそうなっていたわけだ。SUSHIも松井もイチローもSONYもボイコットされていた?
アメリカ国民全部が全部そうじゃないことはわかっていても、 なんだか子供っぽくて情けなくて、悲しくなる。
すごいことに、自国と自国民が「※グローバル・スタンダード」だと信じているアメリカ人が多い。私たちに夢と希望と自由を与えてくれたあの国は、これからどうなっていくんだろう。
※特定の国や地域、企業などだけで適用されている基準ではなく、世界中どこでも適用される基準や規格、ルールといった意味で使われている。
2003年03月14日(金)
三つ子の魂百まで
考えてみたら、クローゼットにあるスカートは夏用3枚だけ。それも、つるしてあるだけ。昨年はめずらしく二度も穿いた。ワンピースなら、もう少し頻繁に着る。といっても、夏場に10回、冬場に一回くらい?オケージョン対応の範囲だが。
毛嫌いしているわけでもなく、いつのまにかこうなった。 なぜだ?と、いろいろ考えてみたけれど、やっぱりアレしかない。 ・・・というところに辿り着く。
むかしむかしむかし、高校一年生の夏。 お風呂から上がってきた私の足の真横に、 母がぴたっと足を並べた。 「まあ、おまえの足って、ほんと太いわね」 と、けらけら笑いながら言い放った。
高校生の足は、輝くばかりにぱんぱんだ。 そして、母は細かった。
植え付けられたこの一言が、娘の後の人生を決定しているとは、草葉の陰の母もビックリだろうけれど。 覚えているほうもほうだよね。まったく。
2003年03月13日(木)
若さの意味
昔はそれと気がつかないのだが、人生折り返しを過ぎると知恵もつき、いろいろ心をよぎる苦い思い出がある。
若い頃の「思い出したくもない恥ずかしい失態」とか「ひどい思い込み」、「二度と思い出したくない発言」とか(苦笑)。若いときには、当然の権利とか、あたりまえのように自分の主張が正しいと思っていた。恐いものなんかなかった・・・はずなのに。
確かに、いまだからこそ冷や汗をかく気分になるのだけれど。
昨夜運転していてはたと気がついた。この「若さゆえの思い込み」、一定年齢まではとても重要なファクターなのではないのだろうか。
大人になれば、年齢を重ねて知恵も経験もあるからこそ、立ち止まって考え、失敗を避ける。でも、若いうちには立ち止まって考えるより、行動が大切。そうやって、痛い思いして、泣いて、笑って、感動して、失敗して・・・。その数が多ければ多いだけ、想像力をもてる大人になっていけるんだね。
そう考えれば、なんだか、自分の冷や汗な数々の過去も、温かい目でみてあげられるかな(笑)
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