紫
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いよいよ来週は「白山」に登ります。
もうすぐです。
実を言えば、私が今までに登ったどんな山よりも緊張しているかもしれません。
週間天気予報では、とりあえず晴れ。
でも、何があるかはわかりません。
白山に、初めて登った2002年。
あの年は、私にとって実にいろんなことがありました。
とても悲しいできごとばかりでした。
その白山に、もう一度挑戦したい。
できれば、あの年に登った仲間たちもいっしょに。
あの年に登った全員ではありませんが、でも、私の大事な大事な仲間たちといっしょに、今年も白山に挑戦します。
どうしても7月に登りたい白山。
それがなぜかは、登頂した暁に言うことにしましょうか。
だから、来週。
晴れたら、いいね。
いろんなことを聞いてもらい、そして聞かせてもらい。
友っていいな。
ありがとう。
友と飲み。
楽しかったな。
そして、うれしかったな。
これからも、よろしくね。
私は、基本的に人見知りな性格です。
私をよく知る人は、私の人見知りを知りません。
いえ、「人見知りだよね〜♪」と軽く言われるのもイヤですが。
だから、いろんな弊害が起こってきているんですね。
ごめんなさい。
おやすみ。
いい。
いいんです。
おやすみ。
赤ちゃんは、なぜ「げっぷ」をしなきゃいけないか知ってる?
赤ちゃんは、なぜ「うつぶせ」で寝ちゃいけないか知ってる?
私、知っています。
でも、それはなぜかは自分で調べてください。
おやすみ。
今日は七夕。
空は曇りです。
おやすみ。
花嫁の父は、式が始まる前から泣いていました。
控え室では、沖縄からきた親族による三線と踊りの練習。
きのう、緑の表紙の本をたくしたギターさんは、リハーサルに現れず、なかなか会場にも来ずに冷や冷や。
10分前にやっと到着したあと、友の人前(じんぜん)での結婚式が執り行われました。
彼女の友、いえ、ホントなら義理の姉になるはずだった友が、きょうの結婚の立会人です。
人の前に出るのをひどくいやがる友なのに、きょうは一生懸命にがんばっていました。
こみあげる思いは感謝なのか祝福なのか。
涙をこらえるのが必死で、そんななか新婦とその父が入場してきました。
喉の奥が熱くなるのを感じながら、涙がこぼれ落ちるのを耐えた理由は、私に課されたひとつの義務のために過ぎません。。
私たちの「妹」にあたたかいあたたかい、あたたかすぎるメッセージをくれた人たちに、彼女の幸せな姿を知らせる義務があるんです。
彼女の笑顔と、立会人の友と、新郎新婦の両親。
私たちが知っている「共通の悲しみ」に思い馳せることができる仲間たち。
フラワーリースを作るために、新郎新婦がみんなのところをまわっていきます。
みんな、お祝いの言葉を伝えている様子。
私は胸がいっぱいで涙をこらえるのが必死で、それでもこれだけは夫になる彼に伝えたくて。
「絶対に、幸せに、してやってくださいよ(泣かせたら、ただじゃおかないよ)」
脅迫めいた物言いが、私の精一杯の言葉でした。
サラリーマンの家庭に育った彼。
お嫁さんに小姑よりうるさい「きょうだい」がたくさんいることに、いつしか慣れていくのでしょうか。
人前式のあいだ、微動だにしない花嫁の父。
ときどき、うしろを向いて涙を拭う立会人である義理の姉の姿。
そして、友の笑顔。
あぁ、私はこの場にいられてよかった。
その後、二次会にも出席させてもらい、幸せのシャワーを一身に浴びました。
ふと、花嫁の両親のことが気にかかり、急きょ、お宅訪問。
心配は及ばず、元気なふたりでした。
よかった。
人前式に出たいって、お願いしてよかった。
二次会にも出席してよかった。
何もかもがよかった。
だって、きょうはこんなに幸せな気もちなんだもん。
ホントにホントに、おめでとう。
おめでとう。
おめでとう。
何度もいうけど、おめでとう……!
わいわいわい、と彼らはやってきて、明日、結婚する花嫁の父に握手を求めました。
がやがやがや、と食事をして、幸せそうな笑顔を振りまいてくれました。
いよいよ、明日です。
明日、友は結婚します。
そして、その友のために、あちこちから親戚たちが集まってきているのです。
ホント、アナタハ幸セ者ダ。
途中で明日の花嫁がやってきました。
みんなから愛されている彼女とその家族が、とてもとても、うらやましく感じました。
ホント、ホントニ幸セ者ダ。
1カ月ほどかけて、みんなから集めたお祝いメッセージを、明日、式に参加する仲間に手渡しました。
みんなの大事な大事な気持ちがこもっている緑の表紙の「本」。
編集しながら、みんなの気持ちが伝わってきて、何度も涙した1冊の「本」。
「ひとりじゃないよ。あなたには、たくさんの兄・姉・妹がいるんだよ。だから遠慮なく甘えにきなよ」
そんな気持ちをこめた「本」。
そして、彼女の兄に伝えられなかった気持ちを、妹にぶつけてください。彼女はしっかり受け止めます、という気持ちで集めたメッセージ。
いろんな贈り方を考えたけれど、やっぱり、しかるべき人の手にゆだねました。
お願いしますね。ギターさん。
あなたの言葉で、私たちの気持ちを、そして、彼女の父と母からのかけがえのない言葉たちを、伝えてください。
あした。
晴れますように。
おやすみ。
ひとつ。
友の誕生日でした。
おめでとうメールをしました。
ひとつ。
友の母の命日でした。
それにはあえて触れませんでした。
ひとつ。
今度、行く山の打ち合わせでした。
今年で最後なのかと思うと、妙に切なくなりました。
今年は、晴れると確信しています。
山頂まで行けるって。
初めて白山に登り、山に魅せられてから6年。
今日は、そんな日。
おやすみ。
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