紫
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やっと、金曜日。
でも、やること満載。
さて、どうするよ。
おやすみ。
おやすみ。
人と比べても、はるかに自分の技術のなさに、ずしんとくる毎日。
不器用さんは、一生、治らない……か。
不器用は治らないけど、努力することで克服できる。
そう思ってはいたけれど、今はその努力の時間もありません。
でも、なんとか、がんばるっ!
がんばれる!!
おやすみ。
あんまりにも疲労しすぎていて、誰かを傷つけても自覚していないかもしれません。
そんなことを思うきょうこのごろ。
早く生活に慣れたい。
おやすみ。
家に帰るとだいたい0時。
朝は6時半には家を出ます。
日中は心身ともに、ハードな毎日。
疲れが表面に出るのも仕方ありません。
でも、今日はちょっと出すぎだったかな。
おやすみ。
土の中の大根って、掘るものではなくて、抜くものだったんだということを、生まれて初めて知りました。
なんとなく「大きなかぶ」という絵本を思い出したきょう。
おいしい大根を、ありがとう。
おやすみ。
さて、いよいよ毎年恒例の忘年会がやってきました。
「一芸披露」の会です。
早めに来て、準備をしてくれた仲間たち。
忙しいのに、どうもありがとう。
みんなが準備しているなか、私は「今年の手紙」を書き上げました。
1年に1度、「あなた」へ書く手紙。
もう7通目です。
感情が入りすぎて、なかなか筆が進みませんでしたが、時間切れ。
いつも以上にテンポの悪い内容になってしまったけれど、仕方がありません。
それでも、伝えたい気持ちをいっぱい込めました。
開会ギリギリに会場につき、乾杯に間に合いました。
テーブルにはみんなが作ってくれた料理がところ狭しと並び、あちこちで再会を喜び、互いの近況報告に花が咲いていました。
でも、みんなどことなく緊張の面持(おもも)ち。
自分の一芸が終わらなければ、どうもくつろげないようです。
そんな緊張感あふれる会場で、いよいよ一芸披露が始まりました。
見知った顔しかいないのに、妙に緊張するこの会。
その緊張が、聴いている人たちに感動となって伝わります。
歌を歌う人、マジックをする人、旅の話をする人、写真を見せる人などなど、盛りだくさん。
私の出番は2部の最初のほうでした。
毎年、私は、みんなへの感謝の気持ちと、みんなから送られてくるあたたかい気持ちで心がいっぱいになって、歌の途中から泣いてしまいます。
でも、今年は、いつもの年とは違います。
今年、私が選んだ歌は、私の琴線(きんせん)に触れる歌でした。
そして、みんなに伝えたい「感謝の気持ち」だけでなく、ずっとずっと表現することを避けてきた「悲しい気持ち」を、会場のみんなにぶつけました。
このあたたかい気持ちをもつ人たちなら、ここに集まった熱い気持ちを持っている人たちなら、きっと受け止めてくれる。
そう信じて。
今年は、歌にも手紙にも、いつもよりも思いが強すぎて、最初から最後までずっと泣きっぱなしでした。
泣きながら唄いました。
泣きながら伝えました。
そして、泣きながらみんなのあたたかいあたたかい気持ちに触れました。
あぁ、聴いてくれてありがとう。
あたたかい気持ちを今年もありがとう。
自分の出番が終わってからは、いつものように飲んだくれ。
帰りはみんなに心配されながら、自転車に乗り。
冬の風の冷たさを、全身で感じながら、きょうのことを振り返り。
今年も、唄えて、よかった。
今年も、あの場所で、みんなに会えて、みんなと思い出が共有できてよかった。
宝箱に入れる思い出を、ありがとう。
「どこかに、写ってないかな。どっかにおらんやろか」
そう言って、ポジフィルムを食い入るように眺めていた女の子。
彼女の送別会の写真です。
アメリカに留学する彼女の送別会に集まった数十人で撮った集合写真。
翌日できあがってきたその写真を見て、彼女は言いました。
「どこかにいるはずや」
彼女が探していたのは、彼女のために集まった数十人の面々の誰かの顔ではなく、彼女の「師匠」であった「彼」の姿でした。
「どこかにいる。ぜったい、いる!」
血眼(ちまなこ)になって1枚の写真のすみずみまで探し続ける彼女の姿が、むしょうに切なくて、思わず私もいっしょに探していました。
「どこかにぜったい、写っているはず……」
きょう、いきなりそのときの写真が出てきました。
あのときの歌と集まった仲間たちを懐かしく思うと同時に、いまだに「どこかにいる」というあのときの彼女の言葉のとおりに「彼」を探している自分がいました。
あまり長くその写真を見つめていることができず、それでもふと思いました。
あのとき、彼女は「彼」の姿をどこかに見つけたんじゃないのかな。
それは、今はもうアメリカ国籍になっている彼女にたずねてみないと、わかりません。
おやすみ。
宅配便が届きました。
大きな荷物です。
ちょっと急いで、でもていねいにガムテープを切りました。
フタを開けると、あぁ! 紙のにおい……。
校正刷りの手触り。
赤の入った原稿。
年に一度、この時期に仕事を頼んでくれる人がいます。
私を思い出してくれたことがうれしかったこと、紙のにおい、ゲラ(校正刷り)の感触に全身で喜んでいること。
私って、やっぱり編集畑の人間なんだな。
ふと、そんな現実に気づき、それをまたうれしくも思うのでした。
だから、がんばる。
おやすみ。
母に「刺身の盛り合わせ」を買って帰りました。
デパ地下で。
刺身の好きな母。
以前はほとんど毎日食べていました。
今は、近所においしい刺身を売ってくれるところがなく、あまり食べているところは見かけません。
「まずは、鯛からいこかな」
そうつぶやきながら、鯛をぱくり。
「こりこりしておいしいわぁ」
おいしいのか、よかったよかった。
「次は、サーモン」
宣言しながら、サーモンをぱくり。
「あんたもサーモン、食べなさい」
そっか。サーモンはあんまり好きじゃないのか?
こんなふうに、なんだかんだとつぶやきながら食べ進めていきます。
そんな母をみるのは、私のシアワセのひとつです。
年末は、母とカニを食べに行きます。
父がいたころは、母とふたりでこっそり食べに行っていましたが、今回は堂々と行けます。
楽しんで、こよう。
眠気に負けて、おやすみ。
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