紫
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忙しい。
12月になって最初の月曜日。
あと1カ月ですね。
おやすみ。
中学校を卒業するとき。
ひとつの詩を、覚えました。
それは、私の大好きだった国語の教師が、授業中、何度も板書をし、何度も私たちに聴かせ、そして、何度も私たちに音読させた彫刻家・高村光太郎の詩でした。
「道程(どうてい)」
僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため
今、テレビでワールドカップのバレーボールを放送しています。
何かから逃れるかのように部活に青春時代をささげた日々。
「私は不幸じゃない」と言い聞かせていた毎日。
そんなときに、ふと思い出した、この詩。
私は、ひとり立ちさせられたんだな。
自然に。父に。
自分の人生を、これからどうやって生きるか、思い悩んだ高校時代。
私は、そのとき描いた人生を、歩んでいるのでしょうか。
理想と現実は、どうも異なるようで。
おやすみ。
ほぼ1年ぶりに、ギターに触れました。
今年、唄いたいひとつの曲を練習。
練習、といっても楽譜がないため、唄いながら必死でコードを探しました。
しかも、私が押さえることができるコードだけを選んで。
だから、選択肢はほとんどありません。
それでも、なんとかごまかしのきく範囲でコードを拾うことができました。
コードを押さえる左手の指の腹が、あっという間に痛くなりました。
それでも、何度も練習をしました。
だって、私が練習できるのは、きょうしかありません。
「うまく唄いたいなら、まずコード進行を覚えるんだ」
ギターを弾いていると、ときどき、耳元で声がするような気がします。
そして、イッキにあの年の初夏に引き戻されます。
海を見ながら、そよ風に吹かれながら、縁側で……。
白い花を眺めながら、まだリハビリの途中だった足をひきずりながら、初めて弾くギターを……。
あぁ、私は今年も、唄います。
私にかかわるすべてのことに、感謝をしながら。
どうぞ今年も、私の「たわ言(ごと)」を、聴いてやってください。
あの場所に集まる、あたたかい、あたたかいみなさま。
おやすみ。
ちょっと元気がありませんでした。
飲みすぎかな、と思える節もありました。
でも、それにしても……。
友が私に言いました。
「様子を聞いてみて」
私は聞けませんでした……。
友の愛する家族という名の、世間一般では「ペット」と呼ばれる存在が、「月に孵(かえ)った」そうです。
悲しいだろうに……。
どうか、友が、次に会うときには、少しでも笑顔でいられますように。
おやすみ。
寝倒しました。
すっきり。
気になることは気になるけれど。
おやすみ。
ふだん、電話に出ない私。
ケータイはもっぱらメールばかりです。
でも、きょうの着信には出ました。
もしや!
と思ったからです。
そして、その「もしや」が当たりました。
電話、出てよかった。
ステキな報告をどうもありがとう。
おやすみ。
駐車場に置きっぱなしの自転車が、心配です。
おやすみ。
忙しい週明け。
おやすみ。
「今度、もみじでも、見に行こうか」
先週の日曜日、母が言いました。
だから、今日はどうしても晴れてほしかったんです。
服喪中のため、出歩くことは控えている母。
いえ、控えるというより、出歩く気にもならないようです。
そんな母がぽつりと「もみじを見に行きたい」と言いました。
だから、どうしても晴れてほしかったんです。
快晴の空の下、車を走らせました。
北摂(ほくせつ)と呼ばれる大阪の北の端、箕面(みのお)のもみじを見に行きました。
本当は、大台ケ原や曽爾高原など秋の名所に行きたかったのですが、さすがに遠出はしたくないようです。
とはいえ、箕面のもみじも全国的に有名なところ。
あちこちに色鮮やかな紅葉が見られて、母も満足そうでした。
そんな母を見て、私も満足。
箕面の山のお約束の猿も車の前を横切ってくれました。
お猿さん、どうもありがと。
1時間ほどのドライブでした。
でも、今年の秋を感じることができて、よかったな。
おやすみ。
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