紫
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あしたから、イタリアへ旅立つ人がいます。
海外初一人旅。
いいな。
大阪に住んでから、海外旅行にはまったく行っていません。
海外熱が冷めたといえばそうなのですが、転職して給料が半減したというのも理由のひとつ。
ま、仕方なし。
そのおかげで、国内のよさにあらためて気づけました。
あしたからイタリアへ旅立つ人。
誰かさんがのこした足跡を追って、そして、その先まで旅をしようとしています。
どうか、いい旅になりますように。
おやすみ。
先週、筋肉痛になったおかげで、きょうはまったくぴんぴんしています。
いっしょに行った仲間はどうかな?
あした、聞いてみよ〜っと。
おやすみ。
六甲全山縦走のトレーニングとして、須磨浦公園から鵯越(ひよどりごえ)駅まで歩きました。
このコースは、これまでも何度か歩いています。
何度か歩いているけれど、きょうはかなりきつい山行になりました。
体力、落ちたかな。
とはいえ、今日も最初から最後まで笑いっぱなし。
登りがきつい、と笑い。
下りがすべる、と笑い。
名勝「馬の背」が怖いと笑い。
お昼に作った塩ラーメンが「しょっぱい」と大笑い。
最後に入った三ノ宮の「餃子屋」で、タレ作りに失敗して爆笑。
もしかしたら、笑いすぎて疲れたのかもしれません。
辛いカラい餃子を食べながら、本番当日の対策について議論しました。
それはとても楽しく頼もしく。
山に関しては素人集団だけど、心強い意見が飛び交い、勇気百倍です。
9時から15時まで、6時間かかったけれど、なんだかなんとかなりそうな気がしてきました。
次回のトレーニングも、がんばりましょう!
おやすみ。
そして、へとへとな金曜日。
おやすみ。
この疲れは……。
先週末の山の疲れか、はたまた別の……。
いや、山の疲れだと信じたい。
おやすみ。
ようやく筋肉痛がなくなりました。
まだまだ、鍛え方が足りません、ワタシ。
きょうは、もともとの体育の日。
東京オリンピックが開催された日。
当時の日本の観測史上で、晴天の確率がいちばん高かった日。
朝は曇り空だったけれど、昼はピーカン。
やっぱり、こうでないとね。
……秋。
今年はいつになく妙に寂しい季節ですね。
おやすみ。
きょうも、筋肉痛。
つらい……。
そしてきょうは、例によって例のごとく。
筋肉痛!
太ももが!
下りに弱いんだな。
もっと、日々、トレーニングをしておかないとね。
おやすみ。
ゆうべはなかなか寝付けず、何度も寝返りを打ちました。隣で寝ている友を起こしたらどうしよう……と思いましたが、心配ご無用。この友はどこでもよく寝られるんだった。でも、明け方にあまりにも微動だにしない友に、もしかしたら凍死していたらどうしよう……などなど、いつもの私の心配性の悪い癖が出て不安になりましたが、朝5時。友の目覚ましがなり、もぞもぞと動く気配。生きてた! よかった!
5時半ころ、外に出ました。山の東側は見渡す限り雲海です。そして、西側といえば、雲ひとつない快晴に、きのうと同じ位置で槍ヶ岳がそびえたっています。余裕綽々(しゃくしゃく)といった生意気ささえ感じます。
槍を背に、雲海の上から登る朝陽を待ちました。空がどんどん明けていき、周辺の山々もどんどん色を変えていきます。遠くに富士山が雲の上からぽっこりと顔を出し、そして時間が経つに連れて、高い山から順番に雲の上にその頂(いただき)をのぞかせてきてくれます。八ヶ岳の広い稜線。遠くに煙を上げる浅間山、手前の有明富士山頂にいる登山者たちまで姿がはっきり見えて、ご来光。オレンジ色のひかりが一瞬、すーーーっと通ったと思ったら朝陽が顔を出しました。みんなの顔やテントや背景すべてがオレンジ色に染まり、うしろを振り返ると、槍も大天井岳もみんなみんな同じ色になっていました。
ひとしきり感動したあと、テントに戻って朝ごはんを食べ、サブザックを作って燕岳(つばくろだけ)の山頂を目指します。
テント場から約30分の行程を、ゆっくりゆっくり、時間をかけて、まるで山頂までの道のりを楽しみながら登りました。だってあせることはありません。山頂はすぐそこにあるし、きょうは下るだけなので時間はたっぷりあります。空には雲ひとつなく、太陽はどんどんどんどん高度を上げていっています。
燕岳(2763m)の山頂は狭かったけれど、みんなで譲り合いながら写真を撮りました。燕岳に登ると、その先に北燕岳が見えました。もちろんそこにも登頂。遠くに立山が見えまさに360度の眺望。おそらく、そこから可能な限り見えるすべての山々が見えたように思います。
槍を見ました。
槍から穂高に続く稜線が姿を見せてくれていました。地図と照らし合わせてながらキレットの位置を確認。
いつかは登りたい山。でも、今はまだ、いい。
こうして、眺めながら憧憬を新たにするだけで、いい。
ゆっくり山頂を楽しんだあと、テント場に戻りテント撤収。
思ったよりも時間がかかりました。
私も課題はこの撤収時間を短縮することかな。
下山もけっこう時間がかかり、中房温泉に到着したのが14時過ぎだったでしょうか。
のんびり温泉につかり、露天風呂を堪能し、登ってきた峠道は、明るくなればそれほど大したことはなかったことに驚き、蕎麦を食べたかったのですが、あいにくうまく蕎麦屋を見つけることができず、そのまま長野道にのり、いつもの駒ヶ根サービスエリアでとろろ蕎麦。次回こそ新蕎麦を食べてやるっ!
みんなで運転を交代しながら、帰りの高速道路はほとんど眠らせてもらいました。どうもありがとう。
おにぎりを作ってもらった場所に戻りました。夜も遅いのにあたたかく迎えてくれました。
もっとゆっくりしていこうと思ったのですが、今回、参加できなかった友にどうしても今日中におみやげを渡したくなり、みんなより一足お先にその場を去りました。
深夜、友の家に到着。もう日付けを越してしまいましたが、待っていてくれてありがとう。
今回で、私のアルプスは今年はもう終わり。
また来年、どんな山に出会えるのかが、楽しみです。
そして、いつもいつも私の勝手気ままな山計画を力強く実行に移してくれる仲間たちに。
今日も感謝の気持ちでいっぱいです。
おやすみ。
2007年10月06日(土) |
燕岳(つばくろ)岳へ |
真っ暗な峠道をひたすらアクセルをふかしました。いきなり出てくる急カーブに、ひやひやしながら、やっと中房(なかぶさ)温泉に到着したのが朝5時過ぎ。一応、予定していた到着時刻でしたが、もう少し早く着くと思っていました。あの真っ暗な峠道に余分な時間がかかってしまった様子。イッキに疲れました。
覚悟していたとはいえ、登山者専用駐車場はどこもいっぱい。どうしよう……とおろおろしていると、同乗の2人も起きてきていっしょに探してくれました。ほっ。心強い。
それでもまったく見つからず、駅前まで下りて、そこからバスにしようかとも一瞬思いましたが、あの峠道を再び下りる気にはならず。いろいろと探し回った結果、たまたま会った奇特なご夫婦の協力もあり、登山者専用駐車場の番外編(?!)に車を停めることができました。それがどこかは秘密です。
真っ暗な峠道をくねくねと登ってきた疲れと、駐車場を探していろいろと悩んだ疲れが合体して、予定の出発時間を1時間ほど遅らせてもらい仮眠。今日は急登の連続。寝不足すぎてはいけません。
8時起床。
準備を整えて、軽く整備体操をして「燕(つばくろ)岳」の登山道に入りました。9時。ちょっと遅めのスタートです。
うわさに違わず、いきなりの急登に仲間のひとりが「えーーっ」と声を上げます。頂上に水場がないため、テントと水と食料とが詰め込まれたザックの重さは15キロ。私のテント泊の過去最高となりました。
燕岳の登山道には、ところどころに休憩スポットがあります。「第一ベンチ」「第二ベンチ」までは、約40分ごとに到着。予定していたタイムよりもちょっと早めでした。難関はここからです。
地図の等高線にちょっとおそれをなしながら登り始めた登山道は、私の想像をはるかに越えました。一歩一歩、足を前に進めるたびに息が切れ、段差の高いところでは足が上がらず背中のザックがずっしりとのしかかってきます。部活をしていたおかげで、運動しながらの息の整え方は心得ているため、よっぽどでないとめったに息が上がらない私。今回はその「よっぽど」の山道なのでした。
そして「富士見ベンチ」に到着。ちらりとですが、雲のすき間から富士山が見えました。あぁ、登ってきたんだな。
気力を回復し、最後の難所といわれる合戦小屋までの急登に入りました。さっきまで声が聞こえていたうしろの2人も無口。ひたすら無言で延々と続く山道をせっせと登りました。
樹木が途中、途切れたところで左手を見ると、山の向こうに先っぽのとんがった山が見え出しました。
………。槍、だ。
登山者の憧れの山、槍ヶ岳の山頂がひょっこり顔を出してくれました。しばらくその姿に見とれていると、うしろから来たふたりも到着。三人でしばし槍を見つめていました。そこから、登れば登るほどにどんどん姿を見せてくれる槍を横目に見ながら、次の休憩スポットを目指しました。
途中から聴こえてきた人のざわめきがだんだんと大きくなってきて、合戦小屋到着。やっと着いた、というのが率直な感想です。
ここは、荷揚げ用のケーブルで物資が運ばれてくるポイントになっていて、売店もあります。
売店横の屋根のあるテーブルを借りて昼食。きのうの晩に作ってくれた三色のおにぎりと、それからやはり定番の「塩ラーメン」。あぁ、この時間がやっぱり楽しい。
ほかのテーブルをのぞくと、カセットコンロを担いでの焼肉あり、パンとサラダのこじゃれたランチありのちょっとしたパーティーでした。ここは、ぜいたくランチをすることで有名なのでしょうか?
それほど長く休憩はとらず、山頂を目指します。
地図の等高線は比較的ゆるやか。ガイドブックの事前情報によると「ここから尾根に出て気持ちのいい山道」とのこと。稜線沿いを歩くのか〜、と高(たか)をくくっていたのが大間違い。
やはり山頂まで少し急でなくなったけれど、登りの連続です。
山小屋「燕山荘(えんざんそう)」が見え、あぁ、もう少しだ……というところで、最後の休憩。そこから3分ほどで山小屋に着きました。15時。計画していたコースタイムとしては、予定どおりです。
山頂アタックは明日の朝にして、テントを立てました。槍はすっかりその姿を惜しみなく私たちに見せてくれています。手前には大天井岳(おてんしょうだけ)へ続く稜線とその向こうには常念ヶ岳。富士山に甲斐駒、北岳、仙丈ヶ岳。槍の向こうに見える双六岳……。いえ、仙丈と思っていたけれど、あとであれは間ノ岳(あいのだけ)だということ、そして、双六岳と思っていたけれど、それは笠ヶ岳が見えていたということが判明。そんな遠くの山が見えるなんて思いもよりませんでした。私の読図。誤図ばかり……。
夕飯を食べ、夕焼け。3000メートル前後の山々を静かに赤く燃やす夕焼けに感動し、ちょっとテントでまったりしながら20時。それぞれのテントに戻りました。各自、寝心地がいいと思われる寝所をせっせと作り、おやすみなさい。
明日は5時起床です。
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