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2007年08月26日(日) 相棒

行きと同様、帰りのフェリーもずいぶんゆっくり寝ていました。
ほとんどベッドから出ず。
食事もほとんど食べず。

寝ていました。

起きたら、もう舞鶴港が間近に迫っていました。

まだまだ、旅は終わっていません。
ここから2時間は走ります。

とはいえ、車がどんどん多くなってくる高速道路。
もう旅気分は消えていきました。

おにぎりを作ってくれた場所に行き、おみやげを渡して、やっと帰着。

バイクにシートをかけながら「お疲れさま」。
今回の旅で、やっとバイクからも「相棒」と呼んでもらえているような気がします。
また、いっしょに、走ろうね。

とりあえず今晩はゆっくりおやすみ。


2007年08月25日(土) 小樽の夜景

朝はゆっくりめに起きました。
朝食を食べ、ちょっとゆっくりしてから荷物をバイクに積みました。

宿主さんたちに「行ってらっしゃい」という「さよなら」を言い、バイクを走らせました。
小樽に直接行って、友が経営している小樽の宿でフェリーの時間までのんびりさせてもらおうと思ったけれど、ふと、地図を見ながら思いました。

 あ、このルートを通ると、北海道に移住して農業をしている友の家の前を通るんだった……。

急きょ、ルート変更をして友の家の前を通る方向に行きました。

土曜日。
友人夫妻はだいたい土曜日に買い出しに出かけると、以前、泊まったときに言っていました。
いなくてもいいか、と思いながら、友の家へ。

1年でずいぶんと変わった景色を眺め、畑の人たちの中に友の姿を探すと……、いました!

思いがけずちょうどお昼どきだったため、いっしょにお昼ごはんをいただきました。
ごちそうさまでした。

てっとりばやく近況話をお互いにして、2時間ほど滞在。
まだまだゆっくりしたかったけれど、小樽の市場に行きたかったので、重い腰を上げました。

元気でがんばっている様子。
安心しました。

その2時間後に小樽に到着。
夕飯はお寿司!と思っていたけれど、小樽のミュージシャンたちが集まるバーベキュー大会が海岸であるということで、急きょそれに交ぜてもらいました。

みんなでわいわい。
初めて会う人たちばかりだけど、わいわい。
旅って、いいな。
人って、ステキだな。

そんなふうに感じた今回の旅。
後ろ髪をひかれる思いで、フェリーに乗船。
出航がかなり遅れたけれど、小樽の夜景をずっとずっと見つめていました。

また、来るよ。
北海道。

おやすみ。


2007年08月24日(金) そろそろ、おわり

「赤岳、行こうか」

宿の人が誘ってくれました。

 えーーーっ!
 ホントですか〜っ!

ということで、きょうは「赤岳」へ登山。
もううれしくて仕方がありません。

準備をして出発。
ちょっと登山にしては遅めだけど、ま、大丈夫でしょう。
登山もうれしいけれど、宿主夫妻といっしょにお出かけできるのが、とてもとてもうれしいのでした。

昼過ぎに赤岳の「コマクサ平」で昼食。
空はかなり快晴。
ときどきリスが出てきます。
山頂はまだ先ですが、かなり満足した私。
もう、ここでいいかな。

と思っていたところ、またまた宿主さんが言いました。

「このへんで下山して、タウシュベツに行こうか」

 えーーーっ!
 ホントですか〜っ!

私の運転でバイクでは無理、と思っていたのですが、連れていってもらえるとのこと。
ホントにありがとう。

タウシュベツ川にかかる橋は、思った以上に老朽化が進んでいたけれど、とてもきれいに浮かび上がっていました。
こんなに細いのにSLが通っていたんだな。
そう考えると、むしょうにわくわくしてきて、珍しく何枚も写真を撮りました。

歴史にとどまる心に触れた瞬間、またまた宿主さんが言いました。

「帯広のお菓子やさんに行こうか」

 えっ!
 ホ、ホントに?

お菓子にはあまり興味はないのですが、おみやげをそろそろ買っていかなければ……と思っていたところ。

ということで、帯広でおみやげを買い揃えて帰ってきました。

宿に帰って3人で外のベンチに座りビールで乾杯。
星空を眺めて、今晩のお客さんの到着を待ち、4人で再び乾杯。

旅の最後の夜が、ここで、こうして迎えられてよかった。
おかげで、とても充実した旅になりました。
ありがとう。

さて、明日は小樽まで走ります。

おやすみ。


2007年08月23日(木) 眼下に広がる十勝平野

ツーリングマップルに写真が載っていたため、急きょナイタイ高原まで走りました。
そういえば、行ったことがなかったな。
途中にタウシュベツ川にかかる旧国鉄士幌線のアーチ橋も見たい。

下調べをあまりしてこなかったので、すべてツーリングマップルと相談しながら、きょうの予定を決めました。
もちろん、宿は連泊です。

大雪国道を抜けて、上士幌へ。
ナイタイ高原は、とてもとても大きな牧場でした。
しばらく、高原のレストハウスで休憩&ランチ。
十勝平野とその向こうに広がる山々に見とれながらぼーっとしていました。
気が付いたらもう14時。
そろそろ帰らないと。

途中、糠平温泉に入りました。
今回の旅でこれが最初で最後の温泉になるとは思っていなかったけれど、十分すぎるほどゆっくりつかりました。

タウシュベツ橋に向かう道が林道だったので、バイクで入るのはあきらめ、暗くなる前に宿に戻りました。

今晩も旅人同士で語らう楽しい楽しい夜。
さて、明日はどうしようかな。

おやすみ。


2007年08月22日(水) 快晴、そして風、大雨。

朝、起きたら、かなり強い風が吹いていました。
離島まで行くフェリーは欠航寸前。
みんなに「やめなさい」と止められ、フェリーに乗るのはあきらめました。
さて。
どうしよう。

きょう、泊まる宿はもう決まっています。
直接、行くと早すぎるので、オロロンロードをもう少し北上して、利尻を見に行くことにしました。
風は強いけれど、快晴です。
きっとキレイに見えることでしょう。

きのうと同じく、ゆっくり走りました。
1時間ほど走ったところで利尻が顔を出しました。
てっぺんに少し雲がひっかかっていましたが、それでもきれいに海に浮かび上がっていました。
あちこちの展望台でバイクを停め、バイクが少しでも入るように写真を撮りました。
写真を撮る私にライダーたちがあいさつをしてくれました。
なんだかうれしくて、思いっきり手を振りました。

時間の都合もあり、途中から海沿いを離れて、農道を走ります。
ゆっくりゆっくり。
40号に入って南下を始めてもゆっくり。

もう、ゆっくりのスピードに慣れてしまい、80キロも出せません。
音威子府(おといねっぷ)まで来てやっと昼ごはん。
名物の駅そばは定休日だったため、国道沿いの蕎麦屋に入りました。
黒い蕎麦。
おいしくいただきました。

とくに何をしたというわけではないけれど、きょう1日に満足し、さて、これから今晩の宿に向かうため、バイクにまたがりました……、あれ、あれ?
なんだか南の空に不吉な黒い雲が……。
私が今いる場所は、青すぎるほどの快晴。
せっかく雨を逃れて北上したのに、わざわざ雨の降る場所へ逆戻りです。

でも。
いいのです。
少し早めにカッパを着て、雨雲に突っ込んでいきました。

その後は……、ご想像にお任せします。

今晩は、比布(ぴっぷ)の宿。
ここは、楽しくてあたたかい宿。

今晩も楽しい夜は過ぎていったのでした。

おやすみ。


2007年08月21日(火) ゆっくり、オロロンロード

朝はゆっくり8時から朝食です。
きょうは日本海に沿って北上し「羽幌(はぼろ)」を目指します。
見送りの人たちに手を振る余裕もなく、急すぎる坂道をセカンドでおりました。
小樽の懐かしい街並みを眺めながら、5号線をゆっくり走りました。

いつもは100キロで走りぬける一般道を、ゆっくり、ゆっくり。
どれだけ追い越されても、どれだけ後ろの車にあおられても、法定速度を守っている、という強みを全面に表しながら、ゆっくりライディング。
すると、今までの旅で聴こえなかった波や風車の音、海から吹く風の音が、はっきりと聴こえました。

とてもステキな宝物を見つけた気分になり、海岸線で何度も停まり、何度も風を感じ、写真を撮り、そしてまた次に気になるところまで走って。
そんなことを繰り返しているうちに、友の友が経営している喫茶店に到着しました。

小一時間ほど珈琲を飲みながらおしゃべり。
楽しい時間をありがとう。

夕方16時くらいに、今日の羽幌の宿に到着。
さすがに疲れたため、近所の温泉に行く余力もなく、宿のお風呂で疲れを癒し、夕飯の時間まで絵はがきをしたため、ふと気づきました。

あれ、きょう、私、お昼ごはんを食べていなかった……!

もともと食に無頓着な私ですが、昼食を忘れるなんて重症です。
ゆっくり……とはいえ、1年ぶりのバイクによほど緊張しながらバイクを走らせていたのでしょう。

同室は、チャリダーのお姉さんでした。
宿泊客は、アンモナイトの調査・研究で来ている大学院生が4人。
家族連れが1組
みんなでわいわいと旅話やアンモナイトの話で盛り上がり、きょうも楽しい1日。

こんな感じで、きょうの旅はおしまい。
おやすみ。


2007年08月20日(月) 到着。小樽。あたたかい夜。

昨夜、少し喉の痛みを感じたので、旅のあいだに風邪などこじらせては困ると思い、風邪薬をのんで寝ました。
そのおかげで、昼前までぐっすり。
ときどき目が覚めたものの、体がベッドから起き上がろうとしませんでした。
おかげで、朝食代が浮いたかな。

きのう、作ってもらったおにぎりを朝昼兼用にして、船内を散策。
展望風呂。
読書。
そして、また睡眠。
あの船の揺れが眠気を誘うのでしょうか。
航行中は、ほぼ寝ているか、本を読んでいるかしかしていません。
映画も子ども向けのものばかりだったし。

そんなこんなを繰り返しているうちに、いつもの「どおぉん、どおぉん」という音が聞こえ始めました。
港に着く2時間ほど前から聞こえるこの音。
いったい何の音かはわかりませんが、もうすぐ小樽、です。

少し道に迷ったものの、無事にきょうの小樽の宿に到着。
懐かしい顔ぶれが「おかえり〜」と声を揃えて迎えてくれました。

あしたの私の行動予定をみんなで議論して、楽しく懐かしい話をわいわい。
みんなの近況を聞いたり。
とてもとても楽しくてうれしくて。
旅の始まりは、いつものとおり、あたたかい気持ちでいっぱいの夜になりました。

さて、あしたはどんな旅になるかな。

おやすみ。


2007年08月19日(日) 旅のプロローグ

ギリギリになって、バタバタとするのはキライです。
ギリギリになってから、バタバタとする人を見るのもニガテです。
だから、もう3日ほど前からパッキングは済んでいました。
それが私の、旅、のスタイルだから。

いつもの場所で、いつものおにぎりを作ってもらいました。
旅の楽しみのひとつです。
旅立ちは、あまり人には言いません。
だって、私の旅だもん。

バイクに荷物を積んで、ちょっと緊張。
あたたかい笑顔に見送られて、ちょっとセンチメンタル。
旅立ちはいつも、そう。
こんな感じ。

ただひとつ、違ったことがありました。
遅めに港に着いて、乗船の合図を待っていると……。
ええっ!!

見送りのないはずの港なのに、よく知る笑顔が。
私と入れ違いに、きょう帰ってきた旅人です。
どこかで私が旅に出るのを聞きつけたようで、3時間ほど港で待っていてくれました。
あまりにもびっくりしたおかげで、緊張が少しほぐれました。
お見送り、どうもありがとう。

疲れていたのか、出港を待たずして寝てしまいました。

さて、私の夏の旅が始まります。
どんな旅物語が生まれるのでしょう。

おやすみ。


2007年08月18日(土) 短い日記

なんだか、胸騒ぎ。

おやすみ。


2007年08月17日(金) できた、よ

朝、車で出かけました。
もともと、高速道路には極力乗らない主義の私。
地道で、せっせと目的地に向かいました。

とある交差点で右折をすると、そこは阪神高速道路の高架下を通れます。

やたっ!日陰だ!
と喜んだのもつかの間、なぜかどんどん日が照ってきて、あれあれあれれという間に料金所。
いつの間にやら阪神高速にのっていたようです。

700円、返せ〜!

とはいえ、少しくらい早くつくなら……と思い、料金を素直に払いました。
でも、そこは……、大渋滞!
うぅ、遅刻するかも……(涙)。

高速道路を1駅で降りて、すぐに見つけた市営駐車場に車を停めました。
市営だし、比較的に安いでしょう。
アポイントぎりぎりに間に合い、すぐに出るつもりだったのですが、その日にうちに資料を作ることになり、そのまま居座り。
心配な駐車料金は1時間300円。
最大1600円。
ま、仕方がない。

そう思い所用を済ませて駐車場に向かいました。
もう1600円の時間帯。
ふと、市営駐車場の隣にあるコインパーキングに目をやると……。
「1時間200円!」
……。
どう考えても、こっちのほうが安かった……。

どうも、きょうの私の行動に腑に落ちない点をいろいろ考えながら、てくてく駐車場を歩きました。
でも、私の車がありません。
ん?あれ?あれれ?
あ、そうだ、きょうは入り口にいちばん近いところに停めたんだ!
それから150メートルほどまた逆戻り。

きょうは、そういう日なんだな……、と思い、なんだかあきらめの境地。
職場に行き、パソコンを開いていろいろしていると、腕の左右になにやら動くものが……。
「……!うぅ……!」

アリの行列が私の腕の下を通って、遠く遠く延びていました。
どうやら砂糖をねらっている様子。

「アリちゃん、もう帰ってね」

砂糖を掃除しながら、アリに語りかける不惑の歳手前のオンナって……。

でも、そんなこんなで、きょう一日を楽しむことができました。

ね。
おやすみ。


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