株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
椰子の実日記 INDEXPASTwill

2008年08月04日(月)


夏の朝の旅立ち




朝、ガレージの掃除をしていたら、落葉の中に、セミが
腹を見せていた。

おやおや、もうそういう時期になった
のかとさびしく思いながら箒でたぐろうとしたら、
まだ生きていて、動いている。

軽く触ると、背中を見せ、飛ぶほどの力も、
鳴くほどの気力もないのか、じっと考え込んでいた。
まさに虫の息やなあ、と思いつつ、その場を立ち去った
のだが、出勤のためもう一度ガレージに下りてみたら
写真のように、旅立った後だった。

虫は死んだらどうなるのだろう。
どこかへ行くのか。
それとも、元気に鳴いていた時の夢を見るのだろうか。

 

2008年08月03日(日)
命、削ってます




よく、「手作りの逸品」って、言うじゃないですか。
織物とか、陶器とか。

翻訳も、それに似ているなあ、と思う。
コツコツコツコツ、すべて自分の手で文章を編み上げて
いかなければ、前に進まない。

むしろ、自分の文章の書き下ろしのほうがよほど楽で、
ぼくの場合、一気呵成に「下りてくる」のをキィボードへ
叩きつけるだけで済む。音楽が舞い降りてきて鍵盤に
向かうのと同じだ。

しかし、翻訳は原著者のテキストがある。英文の先に
あるポール・ホーケンの堅牢な哲学が居座っている。

納期が絶体絶命の崖っぷちに追いやられ、ただでさえ多忙な
JOYWOWのしなもんに翻訳助手を依頼し、外はセミが鳴き
海では海の家がブイブイ言っている葉山のど真ん中で、
ぼくはこの週末、ずっと書斎に籠って原書とにらめっこ。

開始したのが昨年9月29日。決してサボっていたわけではない
のだけど、時は流れ、流れ過ぎて、セミが鳴いとりますがな。

余りこんなことは言いたくないが、でもこの際
言ってしまうが、

今回の翻訳、これだけはアマゾンの☆いくつ、とかいう、
評価の対象から外してほしい。

そんなもんじゃない。

命を削って取り組んでいる仕事なのだ。
昨日は13時間、やった。
しかしこれでもできただけ良いほうで、ぼくの場合、
圧倒的に「時間のねん出」に、苦労している。
専業の翻訳家ではないから。

週が始まれば英語のみならず、ポルトガル語、
スペイン語、フランス語も混じった原文の前に座れないの
である。

 *写真は翻訳参考サイト。ポルトガル語。

簡単に「深さが足りない。星3つ」などという素人評価を
されたりなんか、したくないのである。
もしそういうやつがいたら、天下一武道会で勝負だ。
特大のかめはめ波をお見舞いして進ぜよう。
わしのは効くぞーー。

 

2008年08月02日(土)
いまここにある危機樹林




来年テレビ化を目指して制作中(脱稿したので、これからは
編集者、出版社とのプロジェクト・ワークになるため、
執筆より制作というほうがぴったりくる)の小説、
本当にテレビになったら、藤山直美さんに出ていただこう
と希望している。

そこで、藤山さんが出演される舞台を観に行くことに
し、ネットでチケットを購入、いよいよ明日が明治座
観劇当日。

チケットを確認しようと思ったらない。

「チケット、どこやったっけ」
「渡したよ。届いて、私だと危ないから、確かに渡した」

そういえば、そういうシーンがあったような気がする。
気づいたのが昨日朝、会社へ行く直前だった。
とりあえず、帰宅してからもう一度探そう、という
ことになり、帰宅してからもう一度探したらない。

ぼく個人の領収書をまとめた袋に誤って入れたかも
しれないとクローゼットを底から探す。ない。
代金はとうの昔、6月に支払っている。

これは、行かなくていいんだよ、ということだね。

そういう話に落ち着きかけたが、ともあれ、チケット
無くしちゃったんですけど〜、と、明治座に泣きを
入れてみるというのはどうか、というアイデアが
出た途端、パートナーが「あ」。

「チケットは、当日、明治座で受取りだったんだ」

●写真解説
愛する横浜・元町商店街街路にあるペット用の飲料水
飲み場。ペットバー。何か所か、設置されています。
ぼくはまだ飲んだことはありません。

 

2008年08月01日(金)
古代人の岩




押戸岩のある丘。ぼくがこの写真を撮った背中の
ところに山があって、その頂上にあるとのことだが、
ここまでつづら折の山道をえっちらおっちらと
車で登ってきて(運転してくださったOさん、ありがとう
ございます!)、ようやく着いたと思ったら突然の
雷。

山上の雷は恐ろしい。遠慮がないし、ボリュームでかい。
雨が向こうからサーーーーーーッと、まるで黒澤映画の
白黒画像のように降ってきて、さらに山頂にまでは
行けなかった。ほら、写真の空、雨ないでしょ?
この30秒後、ぼくを歓迎するかのような雷と雨だった。

押戸岩(おしどいし)というのは、古代人が文字を
刻んでいて、「目・肩・腰」だとアリナミンVだが、
「神、雨、祈る」らしい。不思議だねえ。

詳細は

ココ(→)

にあります。車の中から「ああ。神戸岩っていうのがある
んや・・・」と思っていたけど、「押」でした。

案内してくださったMさんに感謝。悪路をナイスドライビング
してくださったOさんに、感謝。

 

2008年07月31日(木)
絶品・戸無の蕎麦(阿蘇にあります)




阿蘇の旧街道に、「そば街道」という名称がついたゾーンが
ある。「街道」ってくらいだから、一軒あったらすぐ一軒と、
軒を並べているイメージがあるが、店の間隔は、非常に長い。
1キロは優にあるんじゃないかな。

写真は、その「そば街道」コンセプトの仕掛け人の
お店「戸無そば」。阿蘇は内牧温泉のMさんのご案内で
入った。阿蘇方面から国道212号線で小国郷へ向かう途中。




道路からはこんなアプローチ。つま先上がりの坂を上がっていく。
写真は店先から見下ろした図。




店の脇に。「飲用水」。

このあたりは白川(だっけ?)の源流の湧水が豊富で、良い
水はおいしいお蕎麦を生み出す。

美味かったなあ! しあわせな蕎麦でした。
美味い蕎麦は、人生の楽しみの一つだね。

●お知らせ
JOYWOWメールマガジン創刊しました!(→)