株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2008年07月25日(金)


財布がない!




オフィスを出て、元町中華街駅からみなとみらい線に
乗り、始発だから当然座れて、かばんを床に置いて、
本を読もうとしてふと気づいた。かばんの中を探す。

ない。

財布がない。

しばし、不条理感に襲われる。

財布がないのに、なぜぼくはこうして電車に乗って
いられるのだろう。改札は? きっぷは?

あ。おさいふケータイだった。でも。
これからの予定はどうだっけ?
新富町の波動スピーカー視聴ルームまで、
電車をいくつか、乗り継がなければならない。
横浜からはJR、新橋からは地下鉄、それに、夜は会食の
予定もある。その費用は?

(つづく)

*写真は小銭入れです。愛用のpapyrusが横から割り込んで
きて、ちゃっかり写りました。

 

2008年07月24日(木)
海のそばなのに、鯉




昨日の写真の川は、こんなにきれいです。
鯉が泳いでいるんだけど、でも、すぐそこは
海。塩分、あなた大丈夫ですか?

すぐそばが生活圏なのに、ごみの(あまり)落ちていないのが
誇らしいっす。

今日も暑いけど、仕事みっちりやってます。

 

2008年07月23日(水)
夏はやっぱりアイスティ・シャワーっしょ!




葉山で好きな道の一つ。元町ユニオン横の川沿い。
この季節、緑がびっしりで、写真ではわかりにくいかも
しれないけれど、柳の木もある。
昨年だったか、この柳の木がばっさり幹から切ら
れていて、どうしてこんなひどいことをするんだろう、
と不条理に怒りを覚えていたのだけど、どうやら
「大きくなりすぎる」から、が理由みたい。

なんてね、スローな話をしていますが、実際はみっちり
としたスケジュールで飛んでいます。

午前中はコンサルタントまるちゃんとミーティング。

午後、クライアントと某ホテルカフェでミーティング。

ぼくが一所懸命自分の考えを紙に書いて説明している
最中、「事件」は起きた。

オーダーしたアイスティーたちを運んできてくれた。

と、ぼくの後ろにいたホテルスタッフが、手元を誤り、
ガッシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
ぼくの左半身と床の置いていたかばんがアイスティを
浴びた。
ぼくの頭は完全に説明モードにスイッチ入っていたので、
そのまま説明したかったのだけど、同席していた
みんな、びっくり。
ホテルの人も大慌てでかけつける。

不可抗力なので、ぼくはまったく腹も立たなかったし、
平気だったのに、ホテルの人のうろたえようは却って
申し訳ないほど。

かばんの中に、そのあとお目にかかる人にプレゼント
しようとして用意していた「ゆるみ力」と「気づいた人」
が入っていたのだけど、「ゆるみ力」は一部アイスティの
茶色に染まっちゃった。

どうしようか、ということで、結局、お詫びに来てくださった
ホテルの責任者氏に、サインして差し上げた。

氏からは、丁重なお詫びとお礼のメールを戴き、これまた
却って恐縮した。

いいホテルだと思ったので、今後も贔屓にしよう。

夜お目にかかった方は、「ゆるみ力」は既にご愛読いただいて
いた由、あの本はそうすると、ホテルマンに行くように
できていたのかもしれない。

 

2008年07月22日(火)
めがねのもつ、ポジティブな退屈力




かなり前に友人から借りて、そのまんま
観る時間が取れなかった作品「めがね」。
「かもめ食堂」と同じチームの作品だ。

先日、ようやく観ることができたのだが、
現在ちょうど凝って研究中の「退屈力」を
映像化するとこうなる、という秀逸な作品だった。

とにかく都内や横浜でもそうだが、人がぎすぎす
している。やさしくない。

海のそばの葉山でさえ、車同士、ガンを飛ばし合ったり
している。

「めがね」の存在意義は、そんな「都市生活者」が
感嘆符や擬音を捨て去ってみたらどんなに幸せかを
教えてくれるところ。

さあ、あと何回観ることになるか。
友人には、もうちょっと、返却を待ってもらおう。

 

2008年07月21日(月)
「しろばんば」の夏




葉山の夕焼け。

毎年夏になると無性に読みたくなる文学作品があって、
井上靖さんの「しろばんば」だ。
こういう話をすると、世代に関係なく、たいていの
人が知っているのもうれしい。しかも、反応がだいたい
同じで、「あ。おばあさんと旅行に行くんですよね」。

最初に読んだのは小学生の頃だ。
偕成社という出版社が企画した、日本文学選集があって、
赤い表紙のそのシリーズは、大好きだった。
生まれて初めて自分で買いに行った本も、その中の
「坊つちゃん」だった。ほかに、「コタンの口笛」
「吾輩は猫である」(上中下)「路傍の石」など。

それ以来、自分の中にある「夏の少年」を心の中から
湧き出してみたいとき、手に取る。いまぼくが持っている
ものは講談社版、大人になってから買ったものだが。

今日のような夏の午後は、「しろばんば」と一緒に
海辺へ、出よう。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW