椰子の実日記【JOYWOW】
2008年02月11日(月)
連休ど真ん中、湘南名物の渋滞だい!

連休のど真ん中に車で国道134をひた走る。どこから見ても 無謀である。まるでトミカのミニカーみたいに車が列を なし、動かない。カーナビで「抜け道」を探してもらう が、それも一瞬の話であって、根本的治療にはならない。 写真は、このあと稲村が崎に出る道沿いをノロノロして いたとき出会った江ノ電。

遥か彼方に江ノ島が見えてきた。オレの家も近い・・・が、 近いといかんのである。遠ざからなければ。この後、 えんえん、カーナビ不要の渋滞は熱海まで続くのであった。
2008年02月10日(日)
ギフト・エコノミーと金余り

カーマ・キッチン(→)
はギフトエコノミーの実践レストランとして話題になっている。 客は、飲食した代金を用意された封筒に入れて支払う。 いくら支払っても構わない。現金である必要もない。 メニューには金額が書いていないのである。
ギフトエコノミーについては、11年以上も前、Surfin'で 取り上げたことがある。モロッコに住むベルベル人の 基本思想がギフトエコノミーであることを、現地に旅した 人からきき、衝撃を受けたからだ。
その後、ネットビジネス黎明期にさしかかり、ぼく自身も 知恵市場の創業経営者の一人として主にマーケティングに 関わった関連から、ネットにおける課金システムの哲学構築 でギフトエコノミーは大いに参考になった。
結局、ネット課金については、投げ銭、お金以外の対価、 eキャッシュ、などいろいろアイデアをいろんな企業が試し、 現在のようなシステムに落ち着いている。
ケータイやICカードがここまで普及するとは思わなかった のだが、立派な決済手段になっているし、 その根底にはクレジット・カードで経験を積んだシステムの 下支えがある。スイカやパスモなど、ICカードのおかげで 鉄道会社、バス会社はへたな銀行より豊富なキャッシュを 手に入れた。銀行より有利な点は、「キャッシュを顧客が 引き出す恐れがない」ことだ。 「金余り」は、今やトランスポーテーション・サービス・ カンパニーのためにある言葉ではないか。
そうだ、書きながら思いだしたけど、2000年、ニューヨーク 大学で講義したとき、
「今に日本では不動産をiモードで決済する時代が来る」
と言っていた。
カーマ・キッチンは今年1月5日に閉店した由だが、これにも意味があるのだろう(→)。
米国経済とドルの時代は終わる、というジョージ・ソロス の最新予言にぼくは賛成だが、では、この次に来るものは いかなるエコノミーなのだろう。
2008年02月09日(土)
何でテレビが勝手につくねん

写真は葉山マリーナから富士を望む夕景。
書き下ろしの最終校正を北鎌倉の喫茶店で行う。 酒も出す店だったので、ビール片手のおっちゃんたち に混じり、校正原稿を前にして編集者と打ち合わせ。
「作家が・・・」
とかいうささやき声が聞こえる。ぼくを作家と勘違い したようである。気分がいいので、訂正せずにいた(笑)。
内容校正のあとは、出版時期について。 周囲の環境などを鑑み、6月に決定。ちょうどJOYWOW創業3周年、 新体制でキックオフする時期でもあり、グッドタイミングだ。
もう一冊進めている企画はその前月5月、文庫化企画は9月 とした。8月は北京オリンピックでだれも本を買わないだろう、 と思ったので(笑)。
このほか、翻訳が2冊、書き下ろしが1冊、企画と作業が進んで いて、全部で6冊の出版フィーバーだ。
目標は今年10冊にしているので、まだまだいけるぜ!
鎌倉からだれかがついてきたみたいで、夜、ちょっとした ポルターガイスト事件あり。
書斎の電灯がつかなくなったり、テレビが勝手にスイッチ 入ったり。面白かったなあ。
般若心経を唱え、自分で、自分の両肩に乗っかっている ゴーストバスターを施し、解決。
2008年02月08日(金)
JOYWOWに強力ラインアップ登場!
JOYWOWに新しくjoinしてくれることになったメンバーを ご紹介します。アイウエオ順に。
ぶんぶんこと池上文尋(→) ここでもお馴染みですね(→)
ラッキーこと高取剛充(たかとり・よしみつ)(→)
わたさんこと渡辺政之(→)
いずれ劣らぬ達人たち。もう、こんなすごいメンバーが JOYWOWに参加してくれるなんて、夢のようです。 それぞれの分野で一級の仕事をしている人たちと織り成すJOY+WOW。 今後更にメンバーの増えることが決定しています。
6月の創業3周年には新組織と共に、新商品ラインアップを ご紹介できると思います。
今年2008年、これまで以上にお役立ち価値を皆さんに発信して いきたいと思っています!
応援いつもありがとうございます!
2008年02月07日(木)
なぜ古書のまちが「かっぱ横丁」なのか

阪急三番街かっぱ横丁。古書店がガード下に並ぶ。 大学生の頃だから、1978年あたり、つまり今から30年前、 この辺をよくうろうろしていた。 研究していた清水幾太郎という社会学者・ジャーナリストの 戦前から戦後まもない頃の著作を探していたのだ。
家庭教師を三軒かけもちしていたので、大学生としては かなりの収入があったが、その大半を本に費やした。 古書店特有の加湿器のにおいと古紙のにおいが今でも 思い出される。
ある時、馴染みの店主が「それやったら・・・」と、 道路をへだてたある貸しビルに連れて行かれ、重々しく鍵を開け るとそこにも本がぎっしりの棚。舌なめずりするように探して いると、森有礼とか、教科書でしか知らない人物の著作が ひょい、とあったりして、本そのもののもつ「どや、参ったか!」 オーラに圧倒された。
当時一杯集めた古本は、阪神大震災で自宅のしょぼい木造 文化住宅が半壊した時、紛失してしまった・・・というか、 お母ちゃんがほかしてしまった(捨ててしまった)。
今はそれでいい、と思っている。
|