株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2008年01月22日(火)


As long as we have the H-bomb everything will be O.K.




環境を意識したグリーンな生活とは、現実に行動し、発信する
ことである。例えば、ゴミの分別をせず、決められた日にきちんと
ゴミを出せない人がエコバッグを持っていたりしてもそれは
ファッションだ。片腹痛い。

企業の野放図な行動に「ちょっと待った!」をかけ、その後
始まった、環境保護論者vs企業の図式に点火したのは
1962年に出版されたレイチェル・カーソン『沈黙の春』
である。

 レイチェル・カーソンの殺虫剤メーカーに対する独りよ
がりなものの見方は、おそらく彼女が共産主義(アカ)の
思想を持っていることから来るんだろう。いまどきのモノ
カキの多くがそうであるようにね。鳥とか動物なんかいな
くなったって生きていける。しかし、ここのところの株式
市場の低迷が生活を直撃することからわかるように、わしら
はビジネス抜きには生きていけやしないんだよ。
虫? 虫なんて、どこかのお上品なご婦人が、虫がちょろっと
出たのにキャーと怖がるのがせいぜい関の山だろう。
くだらない。水素爆弾さえあれば、すべてOKなんだって。

 PS.レイチェルはきっと平和オタクにちがいない。


これは、『ザ・ニューヨーカー』誌に寄稿された、
『沈黙の春』出版への抗議の手紙である。現在翻訳中
のポール・ホーケン『Blessed Unrest』から孫引きした。

この投稿者の考えと同じ考えの人。実は46年後の現在もいる
のではないだろうか。

それにしてもこの

カーソンの写真は静謐な良い氣が流れている。←クリック!

 

2008年01月21日(月)
環境選挙の答、出た




環境選挙、(真の意味での)住民参政選挙となった葉山町長選挙
の結果が出た。

遊歩道建設中止を掲げた森氏が当選した(→)

そりゃそうだろう。このグリーンなご時勢に、コンクリートを
固める工事をしたい町長に誰が入れるか。争点が明確だったこと
から、投票率も前回比5%近く上がっている。

写真のこの漁港をコンクリートの遊歩道で固めようとして
いたのである。ありえないって。

前職がひどいと、有権者が参政権を意識し、しっかり「自分の
こととして」考えるという、とても良い傾向だ。
アメリカ大統領もそうなるのだろう。ブッシュはあまりにも
わかりやすくひどいから。

日本の国政はどうだろう。あまりアテにならないなあ。
現在のこの寒い状況を生み出した小泉政権を「良し」としている
人がまだ多数いる国だからなあ。

 

2008年01月20日(日)
がんばれ! 徹底的にやれ!




日曜も仕事三昧のわしである。
とにかく昨今の

癒し
スピ
「がんばって!」という呼びかけより
「楽しんで!」という呼びかけが好まれる

傾向が気に入らん。

人間、そんなに弱いもんじゃない。

やるなら徹底的にやる。やって疲れたら寝る。

それをやる前に「おーよしよし、つかれまちたねえ」と
傷の舐めあいをしているような、そんな不甲斐ない
大人たちばかりになってしまったのではないか。
だから政治家たちに舐められるのだ。

サブプライム関連ニュース中アメリカの低所得者向け
住宅の画像を見て、

「どこが貧乏人の家なんだ。立派な邸宅じゃん」

と思わない人のほうがどうかしている。あれは
要するに、身の丈を知らずに投機に走った愚か者
の夢のあとなのだ。そういうfactを政治家は口に
しない。あたかも「不可抗力」であるかのように
他人事だ。

そんな風潮に愛の喝を入れるポケビタ原稿を書いて、
登録。2月1日金曜、3日日曜配信の分がそれです。
お楽しみに。
(ポケビタは2週間分、事前に登録してあります)

写真は葉山の某レストラン玄関から望む海。
ここもオペレーションがぬるくなっていた。
おかげで原稿のネタをいただきましたがね。
うっしっし。

 

2008年01月19日(土)
復活!絶品カレー




かつてSurfin'でそのあまりのカレーの旨さに感動し、
いかに旨いかを描写したところ、その描写につられて
「もうだめ・・・」と、スパムHメールみたいなタイトルの
メールを送ってその店の場所を教えて欲しい、と訊ねて
きた読者がいた、という長いながい形容表現伝説の店
『木もれ陽亭』。ぼくが知る限りでも、この店で三軒目。
支店が三軒ではない。引越しに次ぐ、引越しで三軒目なのだ。

Surfin'で紹介した時の一軒目。下にスクロールしてみてね(→)

現在のお店(→)

Surfin'で紹介した場所から移転し、その場所ではカレー麺が
とびきり旨かった。当然行列がすごくって(葉山で行列、と
いうのがこれまた珍しい)、なかなか入れなかった。

ようやく食べられた、と思ってよろこんでいたら、「閉店します」。
なんじゃこりゃ、と思って一年以上。 忘れた頃に、真名瀬漁港前
で発見。昨日ようやく行くことができた。

味は変わらず、旨かったーーーー!!

オーナーかめさんと会話を交わしたのだけど、言うこともカレーの味と
同じ、変わってない。

「ほんとはね、やめたいんですけどね」

かめさん、これ、もう、そろそろ言うの、やめません?(笑)

 

2008年01月18日(金)
The Economics of War




これこれランチ、御本の上に乗っちゃいけません!

『戦争の経済学』(ポール・ポースト、山形浩生訳、バジリコ)

は面白い。

著者は全くしらないガイジンだが、翻訳者の山形さんが
いい。彼は百科全書的な、言ってみればぼくの中では
松岡正剛さん的フランス啓蒙主義思想家といった風情
がある。彼の知的レンジの広さにはいつも舌を巻く。

本の内容も面白いよ。テーマは、

そもそも戦争って、経済的にペイするの?

だ。

・戦争が経済を活性化する は本当か?

・徴兵制と志願兵制ではどちらがコストパフォーマンスが
 高いか?

・軍需産業にとって実際の戦争にメリットはあるのか?

・自爆テロはコストに見合っているか?

など。いずれも経済学のツールを使って解き明かして行く。
ずっしり430ページ、高等な知的遊戯、お代は1,800円。
本代に関して言えば、充分ペイします。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW