株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2007年11月17日(土)


楽天company tour

楽天タワーにある楽天本社をcompany tourさせていただいた。
ナビは、楽天大学学長・仲山進也さん。
タワーのセキュリティ厳しく、仲山さんとは1Fロビーで
19時に待ち合わせしていたのだが、18:30で受付が終了、
以降はスロープを辿って地階に行かなければならない
とのアナウンス。どうしたものか、と思っていたら
ガラス越しに仲山さんが気づいてくださって、そのまま
入ることができた。ラッキー。

会議室フロア:ドアを入ってすぐ、真っ赤な、目立つ
ソファがあった。気にしていたら、やはり佐藤可士和さん
のデザインによるという。楽天ブランドのデザインを
すべて彼が手がけている由。社内の壁にあって
場所を示すアルファベットや数字も「楽天フォント」で
統一されているという。すごいね。

他、研修室、ライブラリ、スポーツジム、カフェテリア、
オフィス・・・と、見学させていただく。

スポーツジムには、マシン、エアロビスタジオ、シャワー、
サウナなどが完備。社員のみならず、アルバイト、派遣
社員も無料で利用できる。すごいねえ。

いやはや、「すごい」を連発。

圧巻は毎週月曜朝8時から実施する朝会用の部屋。
椅子がズラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
と並び、はるか彼方は見えません(笑)。
こればかりは上手に表現できない。
遠近法の実物(笑)。
経営幹部は7時からミーティング。
三木谷さんは何があっても毎月曜日は必ず肉声で語る
この朝会を創業期から実行している由。

カフェテリアにあるタリーズでコーヒーを買い、
しばし、仲山さんと語り合う。

その後、新人研修打ち上げに参加していた小林正忠さん
(取締役 常務執行役員)、飯田恭久さん(執行役員)
と合流、品川駅近辺へ出て食事。小林さんとは久しぶり。
深夜まで話が弾んだ。




*写真は賢治童話村敷地内で一人光っていた木。
凛、としたその姿勢が、美しい。

 

2007年11月16日(金)
光原社




盛岡まで足を伸ばし(JR花巻駅から3両だか4両編成の各停で
40分)、光原社へ。賢治生前唯一出版された童話集『注文の
多い料理店』の版元だ。写真の一帯が光原社、現在は出版で
はなく、陶器、民芸品を商う会社である。いくつか建物が
あり、写真右は喫茶店。




店内。珈琲がおいしい。

奥の突き当たりが北上川を見下ろす風景で、とても美しく、
清浄な氣が流れていた。そこで掃除をしているご婦人と
しばらく話し、光原社の歴史を教えてもらった。
光原社は、賢治の頃、別の場所にあった由。
それが、戦車部隊が駐屯する場所になるため、国から移動を
命じられた由。

「それはいつごろのことですか」
「北支事変のときです」

ぼくはまた自衛隊の戦車部隊とかそういう話かと思って
いたので、びっくりした。時間があまりにも「つい最近」
のことのようなのだ。この点、ヨーロッパに似ている。

光原社創業や『注文の多い料理店』出版の経緯、若き賢治
や及川四郎(創業者)のエピソードは楽しく、ほほえましい
のだが、ここでは紹介するだけのスペースがない。また別の
機会に。そして、話を聞かせてくださったご婦人は、創業者
の娘さんでした。80幾つ、とおっしゃっていたなあ。

ちなみに光原社という社名は賢治のネーミング。
『注文の多い料理店』は無名の新人の作、無名の出版社、
高価格、という三拍子で、「注文の少ない料理店」という
結末だった。しかし、その後、賢治作品は世を潤し、
花巻の観光資源となり、新幹線まで止めちゃうパワーを
持つことになる。すごいね。

 

2007年11月15日(木)
下ノ畑ニ




ただいまー。花巻に行って来ました。
宮沢賢治先生生誕の地です。
地元の人々に、未だに愛され、尊敬されている賢治。
素晴らしい日本の文化遺産だと思います。
タクシーの運転手さんも「賢治先生」と、「先生」づけ
で呼んでいるさまは、とても好感がもてました。
写真は、賢治先生の家、羅須地人協会に掲げてある
有名な黒板。文字が消えないように、花巻農学校生徒
が管理している由。
本の写真では知っていたけど、実物は格別。
意外と大きかった!

今日からしばらく、ブログ上で賢治先生ツアーをしますね。

賢治先生の家に行きたいというと、花巻農学校の先生が
鍵を貸してくれます。




自分で鍵を開けて、入ります。入口横のボタンを押すと、
女声の案内アナウンステープが始まります。
いいねえ。

 

2007年11月11日(日)
客は平泉成がやっていた




店番をしていると60歳代の男性がやってきて、衣料(Tシャツ
だったっけかなあ。とにかく衣料です)を手に取り、レジ
に持ってきた。レジにいたぼくはありがとうございます、と
言ってキャッシュレジスターを扱おうとするが、やりかたが
わかってないことに気づいた。金額は2,731円である。

すみません、しばらくお待ちください、と、店を出、
向かいの複合ビル内を探し回り、ようやくそこのカフェにいる
本来の店の担当AさんとBさんを発見、事情を話しヘルプを
してもらことになった。ぼくはこの店のオーナーだが
実務はよくわかってない。

ところが、AさんとCさんがシリアスな話し合いをしていて、
本来この二人は会うはずもない関係なのだが、なぜかここに
いる。気づいた。Bさんとはぼくは既に20年以上も会ってない。
場の空気ではAさんもCさんも店には行けないので、Bさんが
「仕方ないですね」という感じで、腰を上げた。

ともあれ、既に4時間は経ってしまっている。お客さんは
怒っているだろうなあ。気が気でない。急いで歩こうと
するが急げない。

あ。そうか。ぼくがレジから電話で操作方法を聞くか、
だれかに来てもらえば良かったんだ、と思うがそれは夢
から覚めてストーリーの不思議さを反芻しているときだった。
ちなみにAさん、Bさん、Cさん、いずれも実在の人物が
キャストをつとめていて、現実の名前の頭文字ではない。
便宜上アルファベットのアタマから順番につけただけである。

この夢の分析をしようとしたが、わからないので、あきらめた。

*明日12日(月)−14日(水)、お休みします! パソコン
 を持っていかずに旅行しますので、メール返信、ブログ更新
 などはお休みします。よろしく!

 

2007年11月10日(土)
シュガー!




田北百樹子『シュガー社員が会社を溶かす』(ブックマン社→)

が傑作。新聞の広告欄で発見していて、気になるタイトル
だなあ、と思っていた。たまたま立ち寄った六本木の
ABC(青山ブックセンター)にあって、即買い。
ちなみにABCはいつ行っても気持ちいい。特にデザイン
コンシャスな本を探したいときなど、抜群だ。

「シュガー社員」。自分に徹底的に甘く、勝手ばかり言う
若手社員のことを指す、著者田北さんのネーミング。うまいねえ。
田北さんは社会保険労務士として企業の顧問をしているが
その現場でさまざまなシュガー社員に出会い、実例には事欠かない。

「親にだって叱られたことがないのに」
「なぜ娘に残業させるんだ!」
「資格取るので帰ります」
「数字を見ていると、気持ち悪くなってきちゃうんです」
「俺、会社では癒し系です」
「プチうつになっちゃったみたいで」

抱腹絶倒。あるあるある、と笑いながら、一方、日本の
未来は大丈夫なのか、と暗澹としてしまう。

シュガー社員の親はぼくの世代。親の教育、プラス、
ゆとり教育がシュガーを産んだ原因なのだろうという
著者の分析に合意する。

ある経営者とこの話をしていたら、「若手には限らない
んじゃないですか」身体を乗り出すぼくに、社長は、
55歳社員(転職してきた新人)の事例を教えてくださった。

そうか。ということは、日本の労働環境全体がシュガー
まみれ、ということなのか。人材関係会社が泣きたくなる
ほど大儲けしている(採用で儲け、転職させては儲け、
退職させても儲ける。電車内の広告は英会話学校と人材
会社で占められている)ことも、「社会のシュガー化」
の一因であろう。これらについては、また別の場所で。

*写真はバリの海。テントは理由がわかりません。
 見えないけど、テントの中にはバリ犬がいます。
 さらに・理由がさっぱりわかりません。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW