株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2007年04月12日(木)


なぜ大阪のおばちゃんは切符自動販売機で「こ・こ・か・ら」と言いながら路線図を見上げながら料金を探すのか

宿泊した大阪北区の某ホテル。遅くにチェックインした。
フロントが

「今日は特別に、ご予約いただいたお部屋よりグレードを
アップしたお部屋をご用意させていただきました」

「そうきたか。要らん」とは言えず、夜遅かったため、
元気もなく、しおしおと案内された部屋に入ると
やはり有象無象がびっくりするほど、いた。
夜遅いチェックインは注意しないとね。
普段あまり使われていない部屋に通されるから。

一応、お祓いをやったのだが、寝るとやってくるのは
先週と同じ。今回は、外の道路の騒音、という高等な技
でやってきた。
まるで耳元で車が走っているような騒音だ。
しかも、暑い。

1:20
2:20
3:20

時計の文字をはっきり覚えている。

朝になった。昨夜部屋に入ってすぐ、ブラインドを下ろして
いたので、上げた。何と! 部屋の窓が開いていたので
ある。だからなのだ。あの騒音のライブ感は。スピリチュアル
な原因ではなかった!

しかし、だよ。窓、開けっ放しにしておくとは・・・。
洗面台の水道蛇口に、先のお客さんの歯磨き粉が
べっとりついていたし。

これでン万円のお部屋だよ。とほほほほほほ。

 

2007年04月11日(水)
Flowers from California




全米発行部数ナンバーワンを誇る日本語情報誌

『Lighthouse』(→)

込山洋一社長から、お花が届いた。

誠に美しい。
誠に気が利いている。

込山社長は

自身のブログ(→)

を読めばわかるように、とにかく熱い。
火の玉のようなナイスガイだ。
一方、このように、お花を送ってくれる繊細さも
持ち合わせている。

Lighthouseは2008年1月、創業20年目を迎える。
裸一貫でLAに移住、「串の坊」で見習い板さんの仕事
についたり、いろんな経験を経て起業、今や全米NO.1
である。彼のビジネスの成功の秘訣は、「熱さと繊細さ」
だと思う。

ちなみに込山社長の起業物語は

拙著『五感商品の創りかた』(p.185-191)

で読むことができます。ちゃっかり自著の宣伝を
してしまったてへ。

 

2007年04月10日(火)
お寿司デビュー!




首都高速を見下ろすの図。どうしてこういうアングルが可能か
というと、渋谷はセルリアンタワー東急ホテルへの渡り廊下?
から見下ろせるから。ホテルにて打ち合わせ。その後、銀座へ。

かねてよりぼくは著作やセミナーで「初体験をしよう」と言い
つづけてきている。今日はそのぼくの初体験の日なのである。
何の?

お寿司。

小さい頃から、いわゆる酢飯がダメで、お寿司は全く受け付け
なかった。しかし、いい大人、しかも海のそばに住んでいながら
もったいないし、そもそも「嫌い」ということへの合理的な
説明が全くつかない(まあ、食べ物の好き嫌いというのは
すべてそうなのだが)。

友人に誘われ、意を決して、行ってみた。

お店には、清潔感あふれる、いい氣が満ちていた。

旨かった!! 檜のカウンターでいただく築地直送の
魚の旨いこと! また、ご主人の、仕事に集中する
姿勢もこれまた、視覚に旨いんだなあ。

ビールだけじゃなく、めずらしく日本酒もわずかだがいただき、
絶好調!

二次会にも繰り出し、本当に楽しい一夜だった。

お寿司、大好きになった。何だか大人になった気分である。
友人に感謝、感謝!

ちなみにお世話になったお寿司のお店、テレビ『ウチ来る?』
で春猿さんのお店として今度紹介される由、そうなると予約が
取れなくなるのでは、とちょっと心配である。

 

2007年04月09日(月)
なぜ当選したら会見で地金がすぐさま出るような知事が当選するのかというとこれもいわゆる一つのカルマかもしれない




最相葉月さん作品は本書が初めてだが、ノンフィクション
の書き手として、第一級だとあらためて思った。
事実の読み取りかたがハンパじゃない。
すごい、の一言。
現在の出版事情を考えると、本書に費やした年月(5年くらい
か?)、ここまで綿密な取材をする、というのは対象への
愛がなければ不可能だろう。何しろ関係者134人に取材して
いるのである。また、周辺の文献の読み込み、資料の読解、
たとえば、一行に込められた「思い」などを読み解いている
鋭い感性は、これぞドキュメンタリー、と思わず快哉して
しまう。

星新一は、70年代、ぼくのアイドルだった。筒井康隆と
ともに、常に書棚にある作家だった。

本書を読むと、1001編以上のショートショート作品を
残した作家の実像にとどまらず、日本の出版業界の
流れ、SFという未踏分野の開拓史、起業家の父を持ち、
会社の負の遺産を相続せざるを得なかった長男の
思い、そして、死に至るまでの家族の思い・・・という、
571ページに盛り込まれ、さらにその奥に潜む人間の
感情たちに圧倒される。

消費税が導入されたがゆえ、佐野洋の文庫本が書店の棚
から一斉に消えた、というエピソードはすごい。
それまで増刷、増刷だった文庫ばかりである。
理由は、「カバーの印刷しなおしをするくらいなら、
若くて売れ行きの見込める作家の本を並べたほうがいい」
と出版社が考えたから。
佐野洋に限らず、消費税導入をきっかけとして、日本の
書店から消えた作家が多くいたのではないか。
深い、実話だ。

 

2007年04月08日(日)
入れる人がいないのでギャル曽根と書くとどうなるだろうか

葉山名物のおいしいカレー麺を食べたあと、友人
の運転する車で銀座へ。そのカレー麺について語り
たいことが山ほどあるが先がつかえているので飛ばす。
途中時間調整で人形町、水天宮方面を
散策したが、この話も先を急ぐので飛ばす。
おかげで、いきなり銀座に着いた。

素処(→)

で「お花見」なのである。
店内のテーブルと椅子を全部撤去して、お花見仕様に
敷物を敷き、長机を並べ、お客さん同士狭い中を肩寄せ
合って弁当つつき酒を呑む。まさに日本の正しいお花見だ。

歌舞伎の女形(おやま)、

市川段之さん(→)

の名パフォーマンスがあり、こういう趣向は初体験なので、
あまりの感動に口をぽかん、と開けたままだった。
ぼくが惹かれたのは、特に段之さんの姿勢である。
芸に生きる、ということはこういうことなんだ、と
直球を投げられ、トランス状態のようになって
世界に入り込んでしまった。話術がまた、上手い!
パリ、オペラ座に行ったときの土産話なのだが、
ぐいぐいひきこむ技は、まさに芸術品。

ぽろぽろ涙が出るほどだった。
誘ってくれた友人たちに感謝。
段之さん、吉弥さん、素処のママに感謝。
お名前は知らないけど、一緒に時を過ごした
他のお客さん「お花見仲間たち」に感謝!

素晴らしい春の宵に感謝。

その後、感動しながらついふらふらと「中華そば」の
看板にひかれて中華料理店に行ったり、珈琲を飲み
に行ったりしたが、これから投票に行かねばなら
ないので、飛ばします。では!

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW