株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
椰子の実日記 INDEXPASTwill

2007年04月07日(土)


「死ぬ気がそがれる」キャンペーン

出張から戻ると、畏友・寺西隆行氏(Z会)から
メール。またまた面白いことへのお誘いだ。

「自殺ゼロキャンペーン」

へのjoin。

ウィーンで地下鉄飛び込み自殺が社会現象化した
とき、自殺以外の解決策をカタログ化したガイドラインを
発行、同時に各メディアでセンセーショナルな自殺報道を
規制。結果、自殺する人数が4分の1に激減した。

仕掛け人は

ポジメディア(→)

「みんながやってるから、正しいのね」

という日本人的感覚をうまく利用すれば、
ポジティブ・キャンペーンも奏功するに違いないという、
オキタリュウイチ氏の着想は同感だ。
オキタ氏は1999年「ヘブンズパスポート」の実績がある。
詳細は上記のポジメディアサイト参照してください。

さて、この「自殺ゼロ」プロジェクト、100人の作家が
参加する由。寺西氏によれば、

---------------------------------------------------------
糸井重里さん、ミスチル桜井さん、CHARAさん、村上龍さん、
矢沢あいさん(NANAの漫画家)をはじめ、そうそうたる
メンバーが内定。
---------------------------------------------------------

との由。ちょっとだけ内容を漏らすなら、
「死ぬ気」がそがれるキャッチコピーを考える、
というものだ。ぼくは経営者向けに考える。

熱心に観ていないので間違っているかもしれないのだが、
流行した『華麗なる一族』のラスト、キムタク演じる
経営者、自殺するのではなかったか。自殺を美化しては
いなかったか。「鉄平には、これがベストの選択だった」
という文脈はなかったのか。

ぼくはこの世相が、嘆かわしいと思っていた。

スピリチュアルで行く。やるぞ〜!

 

2007年04月06日(金)
やはり出たオバケ

やはり、寝苦しかった。
新しい、こういう高級なスイート
という部屋は滅多に人が宿泊しないので、
invisibleな、something evilが住みつくことが
ある。新築の家に引越ししたりしたとき、新築
したばかりの場合はいいが、建ってからしばらく
時間を置いた建売住宅などの場合も、そういうこと
がある。

だから引越ししたばかりのときは掃除が有効なのだ。

掃除することで、「ここは新しいぼくたちの住む家
なんだよ。関係ない人は出て行ってね」というオーラ
マーキングをする効果がある。

ホテルの場合は掃除するわけにはいかないので、
エクソシストならぬ「お祓い」をするのだけど、
寝てしまうと、こっちは無防備になるから、
どこかから寄ってくる。

わらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわら

と、身体全体にまとわりついてくる。だから寝汗がすごく
出た。また、へたくそなシナリオの悪夢を見せられる。
三文芝居である。夢を見ながら

「しょぼい筋書きやなあ。どんくさい、詩心も何もない
教養のないやつが作った夢やなあ」

と馬鹿にしている。きっと生前、まともに文学作品など
読んだことがないし、演劇などにも親しんでいない
んだろう。魂のレベルが低いのである。

いま、朝となり、周囲が明るくなると、どこかへ消えた。
所詮、度胸のない、しょぼいオバケなのだ。

生前の生き様がそのまま、魂だけになっても、変わらないから
こういうことになる。死んだら仏さんになる、というが、
全員がなるとは限らない。ボディがなくなっただけで、
なんとかは死んでも治らない。

もう一度出てきたら

「ちょっとそこに座り給え」

と説教してやろう。

皆さん、ホテルがなぜか気をきかせて用意してくれた
「高級」な部屋には注意しましょう。

 

2007年04月05日(木)
コーナースイートと向き合い老人

出張先ホテル。なぜか「今日だけ特別」と、
コーナースイートに通された。
改装したばかりとのことで、なんだかすごく
かっこいい部屋である。
調度品も品がいい。センスいい。
何かバチが当たるのではないかと畏れながら、
仕事している。

こういう、「信じられないくらいいい部屋」に
通されると、きっと何かあるに違いない。
夜になると顔中なめまくるオバケとか、出てきたら
どう反撃してやろうと楽しみである。

さて、行きの新幹線。例によってグリーン車は
マン・ウォッチングに最適な場だ。
通路を隔てたところにうろうろするサラリーマン
3人。役員と部長2人、とでもいう格好か。
わざわざ椅子をひっくり返す。向き合う。
で、話を弾ませるのかというと一人は居眠り、
一人は文庫本、一人はぼんやり。
要するに、あまり仲良くないのだ。
で、「せめて席だけでも」向き合うことで
安心するのだろう。
それにしても、もう老人と呼んでいい年齢の
おっさん三人が、わざわざ座席を狭くしてまで
向き合うのは一体どういう希望を持っているの
だろう。ご苦労さんでした。

 

2007年04月04日(水)
「不妊治療に詳しい池上さんによると」

昨日お昼ごはんを食べながらテレビを
観ていたら、キャスターが「不妊治療に詳しい
池上文尋さんによると・・・」と、紹介して
いて、びっくりした。飯島愛引退に伴う
報道の一環だった。突然、テレビから知人の
名前が聞こえたとき、すごく不思議な気持ち
になる。

「池上さんじゃん!」

知人がこういう風に活躍しているのを知るのは、
とても嬉しいことだ。同時に、誇らしかった。

 

2007年04月03日(火)
Z会で学んだこと

葉山マリーナで、Z会から取材を受ける。
夏発刊の雑誌に掲載されるインタビュー。
畏友・寺西隆行氏とライターさん小谷祐子氏を相手に
話すうち、大学受験の夏のことを思い出した。

Z会は難しいからこそ、役に立った。
難しいから、全く見当がつかない問題ばかり。
試験問題を解く、ということは、まず、自分なりの
解答をデザインすることだ。
具体的にいうと、全体を俯瞰する。
解く優先順位をつける。
問題一つひとつの難易度を測定する。
優先順位と難易度が一致していればハッピーだが、
そうはいかない。そのミスマッチをマネジメントする
ことが、即ち、受験の技なのである。

また、出題者がこの試験問題で何をテーマにしている
のか、という「本質」を見抜く力が養われた。
それというのも、Z会があまりにも難しいからだ。
簡単な問題ばかりだと、解くことに楽しみを感じ、先に
解いてしまう。解こうとしても歯が立たないZ会だから
こそ、テーマを考えるクセがついた。
そして、このテーマがなぜこの時期に出題されているの
か、を考えた。

この、出題テーマを考える訓練のおかげで、
現在、仕事の上で、「物事の本質を見抜く」力が
ついて、役立っている。

受験勉強は、知のトレーニングとしてとらえたほうがいい。
受験した学校に合格するか、しないか、は、二の次だ。
合格でもOK、不合格でも、OK。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW