椰子の実日記【JOYWOW】
2005年04月13日(水)
市場への反射神経

一体いつまでスキムミルク品切れ状態が続くのだろう。 自宅近所のスーパーは田舎だからかと思っていたら、 昨日都内のスーパーでも同様だった。 いつも思うのだが、品切れは、商人として、恥ずかしいことの はずである。市場への反射神経が鈍いのだ。
「メーカーさんが間に合わないっていうんだから、 仕方ないですよね」
「予想できなかったブームなので、生産と出荷が間に 合わないのです」
このような寝言が堂々とまかり通っているところに、 日本企業のビジネス力の弱体化を感じるのだ。
そもそもなぜスキムミルクがここまでブームかと いうと、ヨーグルトに混ぜて飲むと楽に痩せられる らしい。一人が走るとみんなが同じ方向に走るこの 国民性は、「価値観の多様化」から最も遠いのだ。 イエス、日本人は「みんなと同じ」が好きなのであり、 そういう意味で、その時々流行しているものに乗る だけの話なのである。企業がMe,too商品を恥ずかしげも なく出すのも、あながち的外れではないのだ。
2005年04月12日(火)
リンゴはリンゴ
今日もまたビートルズネタ。 DVD『アンソロジー』はぼくにとって、古典だ。 今後も何度もなんども見返すことになると思う。 ビートルズの四人が、演技でもなく、「公式な」 インタビューでもなく、自分の言葉で話している のを見るのは、これが初めてだから、新鮮なのだ ろう。また、人生経験も積んできたので、彼ら の話す様子から、「人となり」が推測できる ことも、面白さに一味加えていると思う。
そして。
リンゴ・スターが四人の中で最も「ギョーカイの人」 であることを再認識した。 彼はアーティストであるというより、「ザ・芸能の人」 なのである。
『サージェント・ペパーズ』レコーディングの時、 ひまだったとぼやいている。おかげでチェスを覚えた という。そんなひまがあったらみんなと一緒に創造 しろよ、と言いたくなるが、リンゴには全くカンケーない のである。ドラムを叩くのが自分の仕事であり、 他の連中が『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』で ジョンの元ネタにポールのブリッジ(woke up...のくだり) をはめこんだり、オーケストラを組み込んだりする 工夫は「退屈なだけ」なのである。
さすがリンゴである。
そしてこのメンタリティはバンドマンによくあって、 ぼくが昔組んでいた仲間にも同じタイプがいた。 自分はギターさえ弾ければそれでいいのであり、 曲全体のことなんか、カンケーないのだ。 というか、それ以外全部、ムダ。
ポールがビートルズの作品すべてを肯定的に 熱く語っているのと、ジョージがそこに哲学を 加えて解説するのと較べると、リンゴ・スター はあくまで、リンゴ・スターなのだ。
高木ブーにも共通するこの図太さ。すごい、の一言 である。
2005年04月11日(月)
わずか7と13
『ビートルズ・アンソロジー』を観ていて発見し、 愕然とした。 画面は63年、キャバーン・クラブで熱演している。 転じて64年、初のアメリカ公演でNYのJFK空港に 降り立った四人。高揚している。
このあとわずか16年でジョンは死んでいるのである。 ビートルズはこの5年後、解散する。
ビートルズはわずか13枚のレコードで世界を変えた。 活動期間、わずか7年。
ぼくが独立して、もうすぐ7年になろうとしている。 作品(著作)の数はビートルズを優に超えてしまった。
2005年04月10日(日)
imagine
(昨日のつづき:ジョン・レノン・ミュージアムにて)
展示を進み、最後、ファイナル・ルームに達した時の サプライズ。
涙がじわーーーーと出てきた。
感激のあまりショップにて

ピックセット、Tシャツ、DVD『ビートルズ・アンソロジー』 etc.・・・を湯水の如く買ってしまった。ピックは早速 使っている。
『イマジン』の歌詞が、NY ロックフェラーセンターの ヒルトンのメモに殴り書きされているのを見て、とても 感激した。
企画力に関する本を構想中なのだが、刺激をがんがん受けた。
ヨーコの『Grapefruit』を再読しようと思う。
2005年04月09日(土)
ジョンとの共通点
ジョン・レノン・ミュージアム(→クリック!)
に行く。実は埼玉デビューである。生まれて初めて埼玉の 地に足を踏み入れたのがジョン・レノンというのは嬉しい。
5歳の時、両親の離婚に伴い、ジョンは父と母、どちらの もとに行くか、両親から判断を迫られたという。
この記述で、ぼくは胸が裂けそうだった。まさに同じ体験を しているからである。中津に向う梅田の道路の端っこに 車を止め、父と母は、「啓一に決めさせよう」と、 ぼくに「おかあちゃんとおとうちゃん、どっちに行く?」 と聞いた。
聞くものじゃない。こういうことを。子どもに。
ぼくは長くジョンの中に自分を見てきた。 その原点が、このジョンの体験と通じている のだなあ、と発見した。今日まで知らなかった。
そしてジョンも、ぼくと同じく、母の元に引き取られる。
(明日に続く)
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