株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2004年11月25日(木)


元気げんき!

ホテルのエレベーターでおねえさま方3人と乗り合わせた。

「仕事がね・・・ちょっとね」
「いいところが見つからないの?」
「もう、ね、へんなところはいやだしね」
「いっそ、結婚しちゃえば?」
「そうよそうよ」
「お嫁に行っちゃおうか」
「だれかいい人見つけて」
「カッちゃんなんか、どう?」
「あれはだめ。根性ないもん(笑)」
「そうよねえ・・・(笑)」
「フフフ」

おそるおそる おねえさまたちを見るといずれも
60歳後半の風である。

まだこれから「お嫁に行く」気なんだ!!

それにしても、カッちゃん、
一体いくつなんだろう。
どこで何をしているんだ、カッちゃん!

 

2004年11月24日(水)
あんこう初体験

今月は初体験リストが山盛りだ。
今日はそのうち、かなり大きい初体験。
「あんこう」を食べた。
クライアントに案内していただいた(ご馳走様でした!)
アンキモ、旨かった〜。
オレンジみたいな味で、本当にとろけた。
あんこう鍋も、幸せだった。
そして最後の雑炊も、とびきり旨い。

おやじさんの薀蓄もおいしかった。
「わし、あんこう、好きで好きでしゃあないねん!」
と、

野村昭子さん(→クリック! 『渡る世間は鬼ばかり』タキさん役)

に似たおやじさんが全身で発電していた。

ちなみにあんこうは発光するわけではなく、ぷるぷる
ひげをふるわせるので、それが疑似餌になって
小魚が寄ってくる、という仕組とのこと。

店は「鮟鱇(あんこう)」というそのまんまの店名、
名古屋市昭和区にあります。

夜はマリオットに宿泊。相変わらず、完璧。

 

2004年11月23日(火)
クリスマスに期待するという風船頭

『ハリポタ』5巻が売れずに困っているらしい。
発売前の書店からの販売予測数を積み上げると
290万部になったので、そのまま印刷し市場に流したら、
実売230万部にとどまり、60万部ダブついてしまった。
買取制なので、書店の経営を圧迫しているらしい。

営業マンの言う数字を積み上げて生産する工場はない。
これが製造業の鉄則である。
常に市場と顧客動向に目を光らせている、その道のプロ、
メーカーですら、適性生産数予測というものは難しい。

まして、普段市場と顧客についてマーケティング戦略的
に考えることに慣れていない出版社と書店が手をつけたら
やけどするに決まっている。
関係者たちはどうしているかというと、責任の
なすりつけあいと、クリスマスに期待、という。

クリスマスに期待

言葉が出ない。ソフトウェアは、「要らないものは
たとえタダでも要らない」という商品特性を持つ。
「ハリポタ」を4巻まで読んでない人にとって、
5巻は不要な紙の束である。

ここでも「クリスマス」という「天気」(外部要因)
に期待する業界マインドがうかがえる。非常に
わかりやすくいえば、アタマ悪いのである。

まあしかし、書店は元気でぼくの本も売ってもらわ
なければならない。ハリポタのおかげで病気になって
もらっては困るのである。マーケティング戦略家として、
秘策はすぐに思いついているので、知り合いの書店には
話そう。

ぼくが常々言っているように、「ヒット商品の
ある企業は不幸である」というパラドックスが
ここでも証明された。

 

2004年11月22日(月)
ユーミン『VIVA!6×7』は傑作です

紅虎餃子房(→クリック!)
が近所にあることを知り、早速行く。
赤玉担担麺とチャーハン。
両方旨くて気絶しそうになりながらはぐはぐ食べる。
特に赤玉担担麺、頭皮の毛穴が全開し、汗がストロー
のように流れてくるのがたまらなく快感。

大満足で勘定を払おうとしたら中国人スタッフが
「**円になります
というので誤日本語が輸出されているなあ。

初期ビートルズのCDが復刻盤でまとめてボックスで
発売された。金額は張るが、「大人買い」できる年齢に
なったので買おうと思う。でも、CCCDだったらいやだなあ、と
いつものCDショップのおやじに相談に行く。
おやじと二人で確認。やはりCCCDだった。
おやじとひとしきり、この、天下の愚策について嘆く。
ビートルズは先の『Let it be』もCCCDの犠牲になっている。
QUEENベストもそうだ。日本だけの愚行である。
アーティストの著作権を守るためというが、音質に
こだわる例えば矢沢永吉もユーミンも自分のアルバムを
CCCDにしていないことからわかるように、
音質は確実に劣化するのである。彼らは著作権に無頓着かと
いうと決してそんなことはない。特に矢沢永吉は日本の
アーティストの中で最も法律の造詣が深い人だろう。

くだんのCDはどこか海外で買うことにする。

手ぶらで出るのもおやじに悪いので、矢沢永吉の、
キャロル時代のセルフカバーCD『テン・イヤーズ・アゴー』
を買った。ギターのZONOが以前、褒めていたから。

次いで、書店に寄り、夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』
三浦展『ファスト風土化する日本〜郊外化とその病理』
をみだれ買う。今日もまた、ソフトを湯水のように買っている
なあ。

帰ると日本経済新聞社から『CSR』発売いきなり増刷決定との
報せ。パチパチパチ。

 

2004年11月21日(日)
元祖パーミション・マーケティング

「市場からのパーミション」より重要なコンセプトほど、
創業する起業家にとって必要なものはない。

(中略)

ビジネスを成長させるためには、市場からあなた
(の会社)がビジネスをしていいですよ、という
「パーミション」をもらう必要があるのだ。
そう、起業家は顧客から、商品を販売してもいいですよ、
というパーミションを与えてもらわなければならない。

(中略)

米国企業は年間実に950億ドルもの費用を広告に浪費し、
ぼくたち生活者の神経を麻痺させている。それらの広告ときたら、
右を向いている生活者を無理やり棍棒で左にねじむけるような
力技で何とかしようという魂胆であり、売りつけようとしている
のはおなじみのソフトドリンクや洗剤だ。
その内容の空疎なことといったら、ない。
あたかも顧客には選択肢が他にないような迫り方だ。
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(阪本訳、引用にあたり、文末を一部改変)

以上、どこかで聞いたことのある文章だと思う。イエス、
まるでセス・ゴーディンの『パーミション・マーケティング』だ。
では、『パーミション』の盗作かというと、とんでもない、
この文章が書かれたのは1987年であり、『パーミション』出版
の12年も前のことだ。本のタイトルは『Growing A Business』、
ポール・ホーケンのベストセラー。ポール自身が今回の
日本語版上梓に寄せた「日本語版のためのまえがき」に
よると

「上梓以来200万部売れ、31の言語に翻訳され、50を超える国
で読まれています。その中にはエストニア語やカザフ語と
いった皆様にはあまりなじみのない言語もあります」

というくらい売れている。セスがこの本を読んでいる確率は
非常に高い。念のため『パーミション』原書にあたって
みたのだが、本書に関する記載はない。
とはいえ、
セスがパーミション・マーケティングを構想するにあたって、
本書を参考にしたことは充分考えうる。

共にぼくが翻訳することになったことも、そして、担当編集者
が同じEさん(Eさんは転職して会社は変わっているが)である
ことも、不思議なご縁を感じる。こんなこと、人生、あるの
だねえ。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW