株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2004年10月16日(土)


おやじの地雷

小松空港で夕食。
秋の行楽シーズンだからか、どの店もものすごく
混んでいる。寿司カウンターに案内された。
寿司でなくてもOKだというが、このカウンターの
おやじ、実は以前この店に来たときから気になって
いたのだ。やはり一度は面と向う運命だったのだ
ろうなあ。
「すみません、寿司じゃないんですけど・・・」
「いいですよ。却ってごめいわくをおかけして
おりますね」
「いえいえ・・・」
とまあ、なごやかにまずは初対面のご挨拶を
済ませ、おやじに「許可」をもらって一安心。
仕事を終えた開放感から、今日は日本酒を一杯
やりたかったのだが、まずはビール。
隣に中年夫婦が座り、なごやかに場は進んだ。
ところが、中年夫婦が店を出て、あとに
サラリーマン二人が来たときから雲行きが怪しく
なった。一人が知ったかぶりを始めたのである。
「これ、ブリ?」
「鰤はまだ」
「これ、何? タイ?」
「ちがいます」
「おいしいの?」
「おいしいかまずいかはお客様が決めること。
私はおいしいように握りますので」

かーっつ。おやじの地雷を踏んじゃったよ。

このサラリーマン、仕事できないんだろうなあ、
と思う。人の地雷を嗅ぎ取らなきゃ。

おかげでそのあと、ぼくは酒も注文できず、
ビールもそこそこに、店を出ました。とほほ。

 

2004年10月15日(金)
6時間30分はかけすぎ?

福井にきている。自宅を正午に出て、ホテルに着いた
のは6時間30分後。あとで食事を一緒にした福井の面々
からは「それ、時間かけすぎ」と怒られたが、かかった
ものは仕方ない。飛行機に急げと言ったところで、
「こう見えて、わし、一所懸命飛んでまんねん」と
返されるのがオチだろう。
毎回ホテルを変えているが、ここは三ヶ月前に
オープンしたばかりで初々しい。
いつもタクシーの運転手さんがいいネタをくれるの
だが、今日はぼくをサラリーマンと思ったらしく、
「酒、飲む?」と聞くから
「まあ、飲みます」
「そうか、大変やねえ。それやったらねえ。日当なんて、
すぐに消えて、足りんやろ」
「はあ。そうすねえ」
「わしなんかも、飲むからね。ワンカップ買ってそれで
OKじゃあ」
「淋しいですからねえ」
「ねえ」
と二人で盛り上がったが、「日当」という用語を久しぶりに
耳にして、懐かしい思いがした。

 

2004年10月14日(木)
イキってるおっさん

問題はおやじの話が面白くないことである。

「貴殿はこれまで何回日本に来たことがあるか」
「日本には何日滞在するか」
「どこに行ったか」
「どこが好きか」

これではまるで入国審査である。昨夜の蕎麦屋で
英語を得意に話すおやじが今日もまだ気に食わない。
蕎麦屋のおかみが英語おやじに、「かもなんばんの
かもって、英語で何でいうのか聞いて」という。
おやじが英語で聞く。かもなんばんは日本語。

「時に、かもなんばんの『かも』は英語で何と
いうか。チキンみたいなものだが、どんな鳥か
想像して答えよ」

「チキンじゃない鳥・・・飛びますか?」

「飛ぶ」

「うーーーん」

相手はおやじが聞き取れていないようだが、心臓外科医
である。くっだらねー話するなっての。

それにしても、繰り返すが、関西でこのように
得意気英語おしゃべりおやじがいたら、こう言われ、
嫌われる。

「あのおっさん、何イキッてんねん」

おっさん、日本語でも楽しい会話ができないのだろう
なあ。

 

2004年10月13日(水)
史上最強の蕎麦屋

この蕎麦屋は初めてである。店構えからして不味そう
なのだが、それが正しいかどうか確認するためにも
まあ、入ってみたら、厨房に人が一人いるのに
知らぬ顔をしていてやはり不味いのだろうなあ。

構わず座ってしばらくしたらおっさんが厨房から
出てきて「いらっしゃい」知らぬ顔をしていると
「いらっしゃい」とまた言う。ケンカ売っとんのか。
うるさいので頷いた。

おっと、今日の主眼はこの蕎麦屋なのではなく、
先客に女性とシルバーおやじがいたのである。

おやじがいきなり女性にむかって「エクスキューズ
ミー?」と話しかけた。なんじゃなんじゃ? と
思ったら女性は外国人だった。

ああ。外国人ならだれにでも英語で話しかける
ところが哀しいなあ、と思っていたら女性は
ネイティブではない発音で、でもきれいな
英語で応じていた。

これが大阪ならきっとおっさんは
「大きい鼻、してはりまんなあ」
と大阪弁で話しかけることだろう。
関東のおやじとの違いはここにある。
おやじは得意そうにワケのわからん英語で
話しかけていた。

女性はスラブ系の人らしいのだがおっさん
「ソビエト人?」だって。アホ。

彼女は「私は日本食が大好きなんだけど、でも、
おなかが空いてないの」と言い訳していたが、
何のことはない。この店、史上最強に不味いのだ。
うー。一食損した。仕事に戻ろう。とほほ。

 

2004年10月12日(火)
緑は目を休めます・・・が

爽やかな朝。
出窓の向こうに見える緑が、日々のこころの休めになる。
カーテンをひく。今日は晴れるみたいで、嬉しい・・・
うれし・・・ん? なんじゃこれ? 黒い点々が
カーテンといわず、窓ガラスといわず、うごめいている。
寝起きのアタマでは即座に理解できない。
めがねはどこだ? めがね・・・って、かけてるやん、
と自分にツッコミながら、よーーーーーく見てみると。

体長1-2ミリほどの羽虫が百匹近く、群れているのであった。
部屋の外かと思ったら、なんと! 部屋の中だ。
なぜだ。

何をなすべきかすぐには理解できないのだが、
ともあれ、カーテンを外して、そうそう、セコムを解除して、
庭に出る。ぱたぱたぱたとはたく。

カーテンはこれでよし。窓ガラスにへばりついて
いるみんなをどうするか。話し合いで解決つかんのは
明らかである。

出窓へ大群でへばりついた羽虫にいかにしてお引取り
願うか。

今月の「初体験リスト」にまた、一つ、新しい経験が
加わった。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW