株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2003年08月08日(金)


日向水

ゴールド会員になっているカード会社からプラチナに
入会してくれないか、というオファのダイレクトメールが
来た。いまやカードなんて、どこでもだれでも無料で
入会できる時代なので、現在のゴールドも無意味に
高い会費だと思い始めているのだが、まあ、興味本位で
プラチナ特典を見てみた。

要するに、海外リゾートでのホテルや航空会社優待、
あるいは高級レストランなどへの優待である。
えーっと。いまは2003年だよね?
1989年じゃないよね?

発想が貧困なのである。田舎者なのである。なぜ
「プラチナ」なら、「高級リゾート」なんだい。
たとえばぼくがいま求めているサービスは

1.旨い蕎麦屋情報
2.緊急時、地域の医療機関への優先受け入れ
3.地震、台風など災害時のヘルプ
4.ブルースハープのレッスン

などである。極めてパーソナルな、毛穴に入り込む
ほどのキメの細やかさだ。プラチナ会員には地球
どこに行っても全員ブロードバンドのネット接続
サービスでもいい。あるいは、健康上必要な会員
のためには、「その人だけのための管理栄養士が作
るメニュー宅配」など、よろこばれるだろう。

ここが満たされたならば、本当の意味でのプラチナ
の価値があるというものだ。

日向水(ひなたみず)のようなぬるい会議で、
つまんないアイデアばかり出してないで、もっと
現場に出なさい、カード会社社員。

 

2003年08月07日(木)
未来を語る同志

LAで創業し、『ライトハウス』をいまや全米一の日本語
情報誌に育てあげた込山洋一氏と久闊を叙す(込山氏の
起業物語は拙著『五感商品の創りかた』に詳しい)。
待ち合わせの帝国ホテル世界時計前に小走りで現れた氏は
相変わらず、エネルギッシュでオーラがある。
氏と気宇壮大なビジョンを語り合うのは楽しい。
氏は未来を語る同志である。
学問所で前向きなコラボレーションができそうだ。
e-learning、国語教育、社会人マナー教室
・・・話は尽きない。未来の話をしていると、暑さ
を忘れた。

 

2003年08月06日(水)
覚えられないっす

受験勉強の時も、仕事が煮詰まった時も、夢に出て
くるなんてことはなかった。一度も。ところが今
取り組んでいる「あること」は、とことん、ぼくを
悩ませている。夢に出た。のどが痛くなった。熱も
出た。

それは、ボブ・ディランの「It ain't me, babe」
である。覚えられないのだ。歌詞もメロディも。
だいたいぼくは歌を覚えるのは早い。一度聞いたら
すぐ曲想が身につく。ハープで吹ける。
ところが、この曲だけは、だめだ。ディランの言葉
の紡ぎ方が予想を超えているということもある。
「in here」など、ぼくの辞書にはない。てっきり
英国人だと思っていたら、ディランって、ミネソタ
出身なんだね。道理でニューヨーカーのぼくには
なじまないはずだ(笑)。
おそらく120回くらい聴きこんだが、全く残らない。
のどが痛くなったのは、身体が「歌いたくない」
とアラームを発信しているのだ。
しかし、こんなことでメゲてはぼくのアーティスト
としての成長はない。苦手は克服しなければ。

悩んだ挙句、だれかカバーしているひとがいたら
ヒントになるかもしれないと調べたら昔、タートルズ
という(ひどい名前だ)グループがカバーしている
ことを発見、アマゾンでカナダから取り寄せた。
一回聞いたら、ずば、と、きた。正解だった。
それ以降、簡単に入った。よーし。

8/9の茅ヶ崎ライブが楽しみだ・・・が、台風かも。
とほほ。

 

2003年08月05日(火)
かまぼこうなぎ

地の利と商いの努力は反比例する。
昨日羽田空港ガレリアで昼食をとるのにさる日本
料理店に入った。高級そうな店構えなので、この時期
わらわらとうるさいガキどももとい、お子様たちは
いないだろうと読んだのだ。
席について驚いた。BGMがロックなのだ。しかもよく
聞くと日本語ではなく、英語でもなく、中国語か
韓国語か。すげー。接客サービスのスタッフは中国人
だった。そして。極め付きは、「宮崎直送」という
うなぎを使った「極上うな重」に小さな鯛焼きが
ついていたことだ。うなぎは、ゴムのような食感が
して、かまぼこを焼いてしょうゆをたらしたのかも
しれない、と思ったほどだ。いや。そのほうがおいしい
かもしれない。念のため。宮崎産のうなぎに罪はない。
要は料理人の矜持の問題だ。

こういう店がうな重1850円の価格で販売し、商いを
続けられるのも、羽田空港内だからこそ、である。

商人(あきんど)と料理人の誇りなど、かけらもない。

 

2003年08月04日(月)
海の家とコンサルタント

近所の海岸を散歩したついでに人気の海の家でビールを
飲んだ。ここはユーミンも毎夜通うほどの、センスの
いい、ナイスな空間を提供してくれる。海を眺め、
太陽にあたり、風にふかれていると、どういうわけか
「羊飼いとコンサルタント」という寓話を思い出した。
パロディしてみる。

砂浜をけたてて、仕立てのいいスーツに身を包んだ
(言うなればTPOを考えていない服装の)男がやって
きた。手には、これまた高級そうなスーツケース。
男は海の家の店主に、言う。
「この店の一日の顧客来店数を正確に当てたら、
そこ(店先)にいる豚を一匹くれますか」
店主「いいよ」
男は早速ノートパソコンを取り出し、パワーポイント
で簡単なプレゼンテーションをしたのち、携帯電話で
どこやらのサイトにアクセスし、GPS衛星ナビを利用
して地域全体をスキャン、「自社独自の経営ツール」
と称するCCS(カスタマー・カウント・システム)を
エクセル表にてぱたぱたぱたとはじいた。結果を150
ページの報告書にまとめ店のレジ横にあるプリンタを
拝借して印刷し、提出した。書面にはカタカナがあふ
れていた。
店主「・・・要するに、何人なんだい」
男「1586人です」
店主「その通りだ。一匹進呈しよう。ただ、あんたの
職業をわしが当てたら、その豚を返してもらえるか」
男「はい」
店主「コンサルタントだ」
男「なぜわかったんですか」
店主「第一に、あんたはだれも呼んでいないのにここへ来た。
第二に、わしが既に知っていることを答えるのに報酬を請求した。
第三に、あんたは世間を何も知らない。あんたが選んだのは豚では
なく、わしの息子だ」

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW