椰子の実日記【JOYWOW】
2003年07月29日(火)
鬼よ、吠えよ
講演で、新小岩という初めての土地に行った。 江戸川区だ。町の空気が庶民的で、親しみを 感じた。いい町だった。 車中、お馴染み「鬼のおじちゃん」染谷和巳氏 の書き下ろし新刊『鬼のこれだけはするな』(幻冬舎) を読みひたる。鬼シリーズは大好きであって、組織論 における日本語の重要性を教えてくれたのも氏である。 昔は街角で子供を叱ってくれるおじちゃんが必ずいた。 染谷氏はそんな感じで、とても貴重な存在だ。 同書に出てくる事例。昔の国鉄労組にはいかにして手 を抜くか、というマニュアルがあった。ツルハシを このように振れば回数少なく、労力使わず楽ができる。 労働は悪であり、与えられた時間にいかに手を抜くか。 書いていて寒くなった。昨今のビジネス書のベストセラー の主題である。 「ビジネス書」とは名ばかりの、実は手抜きマニュアル なのである。 日本経済が左前なのも、支えるべきビジネスパースンが まともな本を読まないからだ。 では、どんな本がいいのか。染谷おじちゃんの「鬼」 シリーズである。特に最新刊は、氏の最高傑作ではないか。 お勧めです。
2003年07月28日(月)
逆パーミション
Surfin'最新号へのレス・メールが来た。 開封すると、Surfin'全文に引用記号がついただけ で、ほかは何も書いていない。しばらくはこういう 馬鹿なメールがなかったが、久しぶりだ。 翌日、同じメールアドレスから、 「今後エラーをださないで下さい。」 とだけ書いたHTMLメールが来た。メールタイトルも シグニチャも何もない。これまでこういう無礼を 働くのはたいていは大手企業社員が多かった。 本人は名乗らないが、アドレスの@以降がきちんと 社名を教えてくれる。しかし今回は聞いたことも ないところだ。 こうなるとぼくは面白くなる。ネタいただき、と(笑)。 ひまではないのだが、こう書いて返事した。
「すみません。私は阪本啓一ですが、おっしゃる意味 がよくわかりません。」
もちろん、返事がない。こういう、コミュニケーションの 基本ができていない、携帯ショートメールだけで育った 国語音痴がそのへんをうろうろしているのは公害である。 相手は「Surfin'を読んであげるパーミション」をぼくに 与えたつもりかもしれないが、ぼくとしては常識のない人に 「Surfin'を読ませてあげるパーミション」を 与えたくない。こういう、「逆パーミション」に ついても、今後重要になってくるはずである。
2003年07月27日(日)
経験不問。15万あげます
新聞に折り込みされている求人チラシを愛読している。 人を求めている、ということは即ち、商売が忙しいか、 あるいは新しい商売のネタを始動させるからに違い なく、勉強になるからだ。地域経済の動きは、求人 チラシでわかる。 今朝もなめるように読んでいたら、さる大手信託銀行 が営業スタッフを募集していた。給与は15万〜25万で、 「営業スタッフの平均年収は約380万円(H13年度)です」 としている。仕事の内容は「お客様を訪問し、預金の預け 入れ・満期の手続き、投資商品の販売、資産運用の相談 などを受ける」らしい。冗談だろう。 15万の給料の人が、資産運用の相談に乗ることができる はずがない。しかも、「経験不問・入社後指導」とのこと。 この信託銀行は、顧客をナメてるとしか、思えない。 信託銀行が販売しているものは何か。知識である。 その知識を顧客に届ける大切な皮膚は、営業である。 それを、素人の、経験もない、15万につられてくる人に やらせようとしているのである。 この信託銀行の将来が、見えた。
2003年07月26日(土)
おおむね、こういうものだろう
昨日ここで紹介した『光の滑翔』。もう、とびきり 面白い。CD開発の物語というから、ビジネスビジネス しているかと思いきや、そこに描かれているのは すったもんだの人間ドラマである。そこには 「正しい決断」「論理的思考」など、カケラもない。 「おおむね、こういうものだろう」という山勘の プロジェクト進行である。それは怠けているから ではなく、全く新しい挑戦をするときに既知のもの など、一つもないからである。 さらに、オランダ人女性との不思議な恋愛物語も 絡む。 石部金吉では、後世に残る仕事など、できないの だろうなあ。 すべてのビジネスパースン、必読の書。
2003年07月25日(金)
今日読んでいる本
今日はこれからセミナーなので、簡単にいま読んでいる 本についてだけ、書いて出かけます。
天外伺朗『光の滑翔』飛鳥新社 著者はソニー役員。CDを開発した物語。ぼくが興味を 持ったのは、氏がサックス・プレイヤーでもある、と いうことだ。 同時に読んでいるのが 吉田忠裕『脱カリスマの経営』(東洋経済新報社) YKKの市場カバー努力には、建材営業マン時代から しみじみ感銘を受けていた。なにしろ、どんな田舎 に行っても最新カタログがあるのだ。 そんな会社を率いているのがMBAホルダーの二代目。 はてさて、一体、どんな話が飛び出すのやら。
では、行ってきます。
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