東京の片隅から
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中学校は区内どこでも選択できるシステムである。 学校見学が土曜授業に重なってしまっているため、私一人で見学。 公立の中学校に入るのは初めてだが、なんというか小学校に比べると大分殺風景である。そして生徒は皆おとなしく、思ったよりも荒れていない印象。授業昭和末期の新宿で育った人間にとってはずいぶんおとなしいな、と感じるのであった(苦笑)。見学日でみんな猫をかぶっているとはいえ、学級崩壊はなさそう。授業内容はこんなものか。図書室がなく、普通の教室を流用しているのは致し方ないとは言え、窓から覗いた感じ、蔵書に期待が全く持てない感じで、引き続き親が留意して本に触れる機会を作らなければならなさそう。 貸し出し人気ランキングを見ても、銭天堂とかライトノベルとか、ちょっと幼い。 かと思えば落とし物コーナーに村上春樹「騎士団長殺し」があったりするので(読みこなせているかはわからない。ファンタジー系ライトノベルと勘違いした可能性は多分にある) 本を読む子は学校図書室なんて使っていないのだろう。
移動教室の説明会と中学校の説明会が時間が重なるため、資料だけもらって辞去。 あとでみたら来年度から女子制服にスラックスが導入されるらしい。 冬場はいいかもね。
大きい本屋に行って、時間や同行者を気にすることなく、本探しをしたい。
世田谷文学館でヨシタケシンスケ展。 大人気の絵本作家というかイラストレーターの人の展覧会。 展示のボリュームがものすごい。膨大なメモの一部ですら壁一面埋め尽くす。私物なども並べてあって、ご本人の好きなものと作品として消化されたものの繋がりに納得感。 そしてうっすら感じていたが、やはり筑波出身の人であった。さすがツクバ、明和電機と同じ匂いを感じる(笑)。学生時代の作品の展示もあったが、学生時代と今とで作風は同じで、一貫した「何か」を感じる。毒もその頃からある。映像もあったが、これを見てニヤニヤする人はだいたい明和電機が好きなんだろうな・・・と思う。 しかし高校から美術部に入って筑波ってひょっとしてものすごく優秀なのでは。 絵本のコンセプトの打ち合わせメモを見ても、理詰めで考えていそうで、芸術家と言うよりも職人っぽい。 あと今回わかったのは、原画が小さい。なんならできあがった絵本より原画が小さい。(普通は逆)そして色塗りはデザイナーさんに丸投げ。ご本人の着彩したものもあったが、何というか普通で、丸投げした結果のあのコントラストの強いベタ塗りの方が、本人の絵の「良さ」と「毒」がよく出ていると思う。
物販は長蛇の列。ついいろいろ欲しくなるんだよなぁ。 「渡すつもりだったプリント入れ」なるクリアホルダーを買う。気が付くとレジに並んでいる人がみんな持っている。そりゃ買うよね親なら。ご年配のご婦人が「全員分買わなきゃ」と5枚くらい持って並んでいたので、お孫さんにでも配るのだろう。
科博で宝石展。 前半の地学的見地からの鉱石展と後半の美術品としての宝石展のギャップが激しい。 個人的には断然前半派だが、後半の美術工芸品としての美しさはやはり素晴らしい。あれをフルセットで身につけたら肩がこりそうだな・・・と思うが、照明が 今ほど明るくない時代、あのボリュームが必要だったのだろう。あちらの人はみんな背もあるし胸板も厚いので、石が大きいほうが映えるだろうな、と思う。 指輪も時代が下るに従ってカット研磨技術が洗練され、「石」から「宝石」になっていくのがよくわかる。 あと入ってすぐの巨大な鉱石群が素晴らしく、専門的な説明も多い。 文字が多いので列の進みは遅いが、日時指定制なのでそれほどの混雑はなく、説明をじっくり読めるのはよかった。 あとラベルを見て「宝石の国」を思い出すか「セーラームーン」を思い出すかで年齢がばれる。
有休をとって美術展を二つハシゴ。その合間にあわただしくおひるごはんと、本屋に飛び込んで河出のフェア本を購入。積読中の本が対象になっていてちょっと悔しい(笑)。今日はあと銀行と無印良品に行かなければならない。忙しい。
定期券で寄れる本屋がどんどん減るので困っている。河出書房のフェアが始まっているのに寄れない。
2022年05月05日(木) |
酒は飲んでも飲まれるな |
しかるに、今回の民生のアラバキでの問題は、飲酒後にステージに上がることの是非ではない。 へべれけでろくに歌えなくても、それが彼のワンマンライヴやフェスでも彼の持ち時間の中であればとやかく言うべきではない。 問題は、あの場がフェスの企画コーナーで、ホストバンドの25周年記念という晴れ舞台であったこと、彼はゲストであったこと、飲めない弾けないほどに泥酔していたこと。 これが忌野清志郎(もう亡くなってるけど)とか井上陽水とか目上のミュージシャンがホストであったらここまで酔っていないだろう。 ホスト役の彼の性格からすると、酔っていても自分のパートを弾けて歌えていたなら問題視しなかっただろう。突然ステージに呼んだわけでもないだろうし、リハーサルをやっていた上でできなかったということは、これまでも付き合いがあったホストバンドの顔を軽んじていると見られても仕方ないし、あの場を企画したイベンターの顔も潰したことになってしまう。あれでは次からは企画コーナーには呼べない。
なぜツイッターに書いたか、というのは彼のファンだけでなく音楽ファンに向けての問題提起だと思う。 ミュージシャンは愛玩動物ではない。信者がちやほやして甘やかした結果ダメになっていくなら、その原因はファンにもある。ダメなことはダメと言えるファンになって欲しい、という考えなのではないか、と推測している。そのあたり、やはり彼は「クリエイターの息子」なのだな。素行は作品とは別、成果(作品)は形にする、その向こうにはクライアントの評価がある。それをあの親御さんの傍らで肌で感じていたのだろう、と思う。
ツイッターなどで追うと、指摘に反発しているファンも多いが、このところのワンマンでの飲酒演奏について疑念をもっていたファンもいるらしく、今回問題となったことで少し変わるのかな、と思う。実のところ、推しにはずっと元気でいい曲作って歌っていて欲しいわけですよ。
上野駅にある明正堂書店が閉店するらしい。 これで上野駅近辺の書店はなくなってしまうようだ。 今後の選択肢としては、根津の往来堂に行くか、秋葉原の書泉ブックタワーかヨドバシ上の有隣堂か。 往来堂は選書に癖があるし(それが良いところでもある)、書泉ブックタワーはフロアが細分化されているし(狭いから仕方ないのだが)、有隣堂は面積が自分狭くなってしまったし。 駅の改札の中には書店があるが、JRに乗らない場合は美術館の帰りに本屋に行く、というのが気軽にできなくなってしまうのだな。結構痛い。
視力が落ちたので眼鏡を新調した。初の銀縁。今まではいまいち似合わなくて回避していたのだが、今回初チャレンジ。まだ見慣れないが、そのうち慣れるだろう。
一日だけ連休の谷間に出勤。 休んでもいいんだけど、連休明けの日付を要求される書類などがあるので、特に用事がなければ出勤してそういうものを片付けた方が、連休明けてから楽。 子どもも学校があるし。
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