東京の片隅から
目次|きのう|あした
人は自分が見てきたものしか見えない。 前々からうすうす思っていたけど、人によって「サブカル」の定義が違いすぎないか。
子ども向けのSNS教室ですら「あなたのその発言は家のドアに貼って社会のみんなに見せても大丈夫ですか?」と教えているのに、肝心の大人がそれを全然理解していない、ということをこの夏強く感じている。 匿名だからだろうという話もあるが、どこかの国で実名制にしても何も変わらなかったらしいので、結局その人の品性の問題。
車椅子テニスの国枝選手のスポンサー報奨金の件。 いつの大会だったか、その会社が支援している健常者テニスと国枝選手が同時優勝したときがあった。そのとき、国枝選手の報奨金が健常者の選手の半額だったと報道されて以来ずっともやもやしていた。実績的には同じかむしろ上なのに、障害者だから半額でいいよね、的な匂いを感じていた。今回同額で素直に良かったなぁと思える。
子どもの移動教室は延期になった。どうなることやら。やる場合でも、年度後半に学校を詰め込むわけで、当初予定の2泊3日とはいかないだろうが、なんとかなにがしかのかたちでできるといいなぁと思う。昨年度は日帰りで行ったらしい。宿泊予定の施設に入ったものの、施設見学だけだったらしく、それはむしろ残念感を増すだけなのではないかと思うのだが(苦笑)せめてもの、という先生の心遣いではある。
1週間延長された夏休みが明け、今日から小学校はオンライン授業。 初日なので使い方のチュートリアルと夏休みの報告など、ホームルームだけで様子見。 テレワーク前に朝礼を横で見ていたがなかなかのカオスっぷりで、高学年ですらこれなんだから低学年はもっと難しいだろうなぁと・・・。 親が付いていないとログインもままならないだろうし、低学年だったら登校を選ぶな・・・。先生は大変だ・・・。
たまには何もしない日があってもいいのだけど(そしてそれを宣言すれば許容される家族ではあるけれど)、でも結局のところ、「今日は何もしない日」であって「誰かが代わりにやってくれる日」ではないので、結局のところ翌日以降にしわ寄せが来るだけなのであった。
朝ドラ主人公の彼氏?のお医者さん、スペック的にも人間的にも申し分ない人なんだけど、あれはドラマだからいいんで、リアルだと大変だったな・・・とかつてあんな感じの人とつきあったことがある人間がつぶやいてみる。 いい人なんだけど、どこか踏み込めなくて、こっちが気を遣いすぎて一緒にいても心が安まらなかった・・・。向こうからの好意を感じるだけに余計しんどかった・・・。
このところわりと見る時間が多くて、いろいろ考えさせられることもあったので、しばらく朝ドラの話題を続けます。
「おかえりモネ」のアンチコメントで主人公を「コネ」と揶揄する人がいる。そういうひとは妹ミチに肩入れしている。いましがらみから抜け出せない人にとってはミチが「わたし」であり、モネは「理想」であるとともにそうあれないが故の憎悪の対象になるのだろうと思う。 しかし、よく考えよう。 ミチも、勤務先は水産試験場という地方公務員である。地方公務員は民間以上に採用にコネというかツテがきく世界だ。自分の就職活動の時に「内部に関係者がいる場合はその名前を書く」欄があったりしたな・・・。高校の成績が良かったのは大前提だが、採用側から言えば、サラリーマンの子どもより「永浦水産のお孫さん」の方を採用するのは自明の理で、本人が意識していないところでバックボーンが有利に働いた可能性はゼロじゃない。というかむしろ筆記試験突破者リストに地元養殖業者の孫がいたら真っ先に採用するよね。 それを考えるとミチの「おねえちゃんはずるい」はちょっと的外れだ。
幼なじみたちの集合場面。 社会人組、地元組、学生組でそれぞれ顔立ち雰囲気が異なっていて、役者さんたちは若いのにみんな上手だなぁと思う。 りょーちんみーちゃんの「大人になっていない感」が際立つ感じが上手い。 働いてるんだけど親と一緒にいるから「子ども」の顔をしている。学生組とはまた違う雰囲気。この雰囲気の違いで、それぞれの立場意見のずれが際立つ。
テレワークの日のお昼休みなど、飛び飛びにしか朝ドラを見ていないのだが、主人公の妹「みーちゃん」がいつも主人公とその幼なじみのグループに混ざっているのが気になる。 いくら主人公の幼なじみが好きだからと言って、いつも当然のように一緒に混ざっているのはあまり理解できない。の近いきょうだいがいる者の実感として、常に弟妹が金魚の糞のようにくっついてくるのって兄姉の立場ではあまり楽しくないと思うんだけど、それ以上に「そばにいる」ことが重要なのか。モネも友だちも許容しているのが心が広いと思う。島という小さなコミュニティだからこそなのだろうか。 でも、いつも一緒にいても結局のところ仲間ではなく「おみそ」なんだよなぁ。 彼女に同学年の友達はいないのだろうか。こういう子こそ、地元に残るんじゃなくて、敢えて一度「外」に出ないといけないんじゃないだろうかと思う。
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