東京の片隅から
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何度目かの愚痴。
例え過去に体育会に所属していたとしても、習い事で発表会に出ていたとしても、イコール体を動かしたりスポットライトを浴びたりするのが好き、ではない。むしろ嫌いである。 劇はいつも体育館が使用不能になればいいのにと思いながら台詞の一番少ない役を選び、器楽は縁の下の力持ちと言えば聞こえはいいが端っこでひっそりやるパートを選んでいた。ピアノを弾くのは結構好きだが、発表会はなくても良かった。
それとこれとは違うものだと理解してもらえない場合がままある。 近いところでは義父。義父は自分が体を動かしたりステージに立ったりするのが大好きなので、そうでない人がいる、というのを理解できないらしい。80年何を見てきたんだろうなぁ、体を動かしたり目立ったりするのが心底嫌いな配偶者と連れ添って50年経っても見えてないということは、自分と心性の違うものを見る気がないんだろうなぁと思う。
義母は義父と一緒に食卓に着くのを嫌がるので、お相手は私か子ども。話していていつまでも平行線なので、食事の時間が最近苦痛である。
2021年06月01日(火) |
ポスター(1年越し) |
もうすぐオリンピックだと思うのだが、駅に貼ってあるマスコットのポスター、ピンク基調のソメイティだけ色あせてしまっている。赤や黄色は日光で退色しやすいんだよね。張り直した方がいいんじゃないかなぁ。
母のかんぽ解約手続きのため、父に付き添って何度か郵便局に出向いている。 郵便局の担当の人は優秀だ。昨今はホームページにも手続きがわかりやすく書いてある。こちらも事前に情報を仕入れ、ダウンロードできるものはダウンロードして読み、父にもコピーして先に読んでもらい、先に記入できる書類は記入して出向くのだが、何しろ手続きが複数回にわたり、かつ、時間がかかる。 近所で全部手続きできるのはとにかくありがたいんだけど、小さな郵便局の窓口にはかなりの負担だろうし、遺族が高齢者だと何が何やらわからん、全部任せるからやってくれという状況になるだろうなぁと思う。 それでもコロナ禍でずいぶん非対面やりとりで手続きできるようになったんだろうなぁ、というのも感じている。
自転車で走っていると後方から自転車が迫ってくる音。何か音が鳴っている。整備不良か服や荷物が風に鳴っているのか、規則的な高音。 私より早そうなので、とりあえず先を譲る。 私を追い抜いていったのはクロスバイクに乗った男性で、リュックサックを背負っている。 不思議な音はリュックサックから聞こえていて、思わず見たら、それはリュックサックではなくペットキャリーで、中で猫がにゃーんにゃーんと鳴き続けているのであった。 獣医さんにでも行くのであろう。普段完全室内飼いの猫が外に出たら、確かに怖いだろうなぁ。
西武園の話でわかったのだが、元埼玉東南部民のまーさんと、元東京23区西部民の私とでは「遊園地とは」が異なる。 まーさんは東武等物公園、むさしの村、今は亡きおやま遊園地。 私はよみうりランド、豊島園。 23区から行きやすい遊園地としては他にサマーランドや西武園、向ヶ丘遊園があるのだが、向ヶ丘遊園は遠足で行ったものの遊具に乗らなかったので緑地という記憶しかなく、サマーランドや西武園は行ったことがないので感覚が薄い。 お互いのテリトリーには交際するまで行ったことがなかった。そんなものである。 それにしても都心部にある後楽園や浅草花やしきが出てこなかったあたり、「電車や車で郊外へおでかけする」という感覚があるんだろうなぁ。
ちなみに私が一番好きな遊具はミラーハウスである。
西武園ゆうえんちのリニューアルで昭和の商店街を模したエリアを作ったらしい。 取材した記者の年齢層的に、「懐かしい昭和の風景」的な好意的な記事が多いのだが、実際に商店街のど真ん中で生まれ育った身からすると、裏側の胃が痛くなるようなところばかり思い出されてしまうのであった。私はあそこでは楽しめないかもしれない。 いや、実際大変よ? 一カ所だけひいきにできないから同じ業種が複数あったら買い物先を分けたり、商店街の外で買って帰ったときはその店の前を通らないようにするとかせめて見えないようにするとか、いろいろ気配りするのよ?買い物しない店でも目が合ったら挨拶よ?家と店が直結しているから家族まるごと普段の生活態度が店の評判に直結するのよ?知り合いの店の前を通ると「あら○○ちゃんどこ行くの?」と聞かれるのよ? あの窮屈さはそこにいた人間にしかわからないと思う。
会社の近くのベーカリーがここ数年で代替わりしたようだ。並んでいる商品も少し変わった。朝出勤時に夜と、保育園か幼稚園か、そのくらいの年頃の子が店内にいることもある。スタッフのお子さんらしい。このあと登園するのであろう。 会社帰りにはママ友らしき親子連れが店内でスタッフと話しながら買い物している。 ただ、お子さんが小さいが故の弊害もあって、保育園が臨時休園になったりするとお店が急に休みになったり開店時間が遅くなったりする。致し方ないんだけど、ちゃんとしたパンをお昼に買っていきたいな、と思った日に当たってしまうと、ちょっと残念。 あと2〜3年して小学生になったらちゃんと稼働するだろうから、それまでは様子見かなぁ。
今回亡母の手続き諸々をするにあたり、両親が銀行などの一覧を作っていたおかげでとても助かっている。 もともと再開発で転出するときに口座などを整理していたらしい。 インターネット関連は知り合いとの携帯メールくらいなのでこれも連絡可能だった。携帯にかかってきた電話には父が対応してくれている。
今回は全部見える範囲にあったけど、今後の世代は本人がちゃんと管理しないとブラックボックス化しそう。ロックのかかるスマホやPCでなにかやっていたりすると遺族にはわからないのでそのままになるだろう。
自分もやっておいてほしいこと一覧表を作っておかなければならないと思っている。 銀行はカードや通帳から追えるが、問題はインターネット関連だ。ネット銀行に口座はないけれど、SNSや各 種会員などはいろいろ入っている。一応加入しているあれこれとID・パスワードを書いたノートはあるけど、いちど整理する必要があるだろう。
亡母と背格好の似た人を見かけると思わず二度見してしまう。
2021年05月24日(月) |
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 |
ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」読了。 アイルランド人の配偶者とイギリスに住む日本人女性が、二人の間の息子(中学生)のことを主に書いたエッセイ。 するすると読めるんだけど、人種の壁と階級の壁と、違いとエンパシーと、とにかくいろいろなことを考えさせられる。 そして、息子さん、賢い。 自分の考えていることや状況を言語化して伝えられる時点で賢い。 これから面倒くさい年頃に入る自分の子どもを鑑みて、いろいろ考えさせられた。
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