東京の片隅から
目次きのうあした


2018年04月12日(木) 保護者会

小学校の保護者会。
校長先生が異動したので、自分の実感としては去年4月の保護者会よりも出席者が多い。
新しい校長先生は、やっぱり「中間管理職」感が強い。自分のこどもの頃で言えば教頭先生タイプ。校長先生ってもっとどっしり構えている印象だったのだが、今は上からの締め付けも強いから教頭先生タイプの人が多いんだろうなぁと思う。
今年はクラス替えもないので、学年会もクラス会もさっくり終了。子供のクラスも担任が替わったのだが、今度の先生は私よりも年上、おそらく50代半ば。一見物腰が柔らかそうだが物言いははっきりしている。2年生を何年もやっているということで叱るところは叱る褒めるところは褒めるというメリハリをつけるタイプのように見受けられる。相性はわからないが学級運営に関しては心配はなさそう。

去年度末の保護者会でPTA役員が決まらず持ち越しになっていたので散会後立候補者で集まって決めることになった。私も一応立候補していたため残ったのだが、現状定員を1名超過していて、話し合いをするも皆でもでもだっての腹の探り合いでぐずぐずだらだら。面倒くさくなったので私が立候補を降りて後はよろしくと投げてきた。来年度はクラス替えがあるから3月時点の立候補者が4月になると偏る可能性はあるけど、それは正直現状でも同じだし、気が合う合わないは「仕事」なんだから割り切るべきだし、どっちみち泥を被る覚悟で立候補してるんだからいつやっても同じことだ。ただ、6年の時は周年行事があるのでできれば避けたい(苦笑)。


2018年04月11日(水) めぞん一刻もしくはハチクロ的幻想

シェアハウスビジネスで破綻した会社があるようだけど、みんな本当にビジネスになると思っていたのだろうか。
マスコミがたまたま絵面として面白いからシェアハウスを取り上げたのでさも需要があるように思わせられたのだろうけど、実際にはそんなうまい話はなかったわけだ。

自分が住んでいる場所は東京の端っこで、40年近く前に最初の開発がなされ、ここ10年くらいで第二次開発が進んだ地域だ。だから古い家は古く、新しい家は新しい。住民の年代も分かれている。
古いアパートや貸家はあちこちで借り手を募集していて、都営住宅も満室というわけではなさそうな気配。(建て替えのために敢えて新規入居者を入れていない可能性もあるが)それな築浅なら満室かというとそうでもない。通勤電車の高架から見えるマンションも、自宅の近所ではなくもっと街場になってもカーテンがなくがらんどうの部屋が散見される。借り手と貸し手の希望額の乖離があっての空き部屋もあろうけど、もうずいぶん前から住まいは過剰だという実感がある。
近所のアパートですら空いているここらへんでも、ここ数年シェアハウスが増えた。空き地にアパートの代わりに建つ例もあるけど、築浅で売りに出た建売(これも10年固定で金利が上がって払えなくなったのだろうかとゲスの勘ぐりをしたくなるような築年数である)に買い手がなく、取り壊して安い建材で建ててるなぁと思うとシェアハウスというパターンが多い。サイディングも最低グレード、雨戸もなく、庇もほとんどない、でも窓だけは沢山あり、エアコンの室外機とポストが壁にぎっしり。建った後も半分埋まっていれば御の字という具合である。まーさんが面白がって家賃を調べたのだが、敷金礼金が最初不要なだけでトータルではむしろ割高感のある家賃設定だったとのこと。結局初期費用が分割されているだけなんだろうなぁ。スマートフォンの料金と同じ。
猫付きとか家庭菜園付きとかシングルマザー限定とか何か強いかつニッチな売りがあれば別だけど、そうでなければ成立し得ないのだろう。
そりゃそうで、めぞん一刻だって管理人さんがいて住人がみんなコミュ力が高いからあれだけ楽しい(?)わけだ。ハチクロはみんな美術系の学生という共通点があるからライバルであっても尊重し合えるわけだ。
そうでなければ蒲田や寿町や山谷のドヤと変わりがない。


2018年04月10日(火) 落とし物

地下鉄の駅でジャパンレールパスを拾ったので窓口に届けた。まだ数日有効期限がある。持ち主に戻るといいなぁ・・・


2018年04月09日(月) 急転直下

以前この日記でブツブツと呟いた会社の電話番号簿の表記問題があっけなく解決した。

別件で担当者の人に連絡を取る機会があって、そのときにちらりと聴いてみたら、特に表記に決まりはなく、自分が名乗りたい方(旧姓or新姓)でいいとのこと。
異動した同僚が異動の機会に表記を旧姓に直したことも私に指摘されて初めて気がついたと言う。(彼女自身は比較的新しく入社した人なので、同僚の旧姓は知らなかった可能性もある)
その上の人にも確認したのだが、結局私が旧姓表記を求め続けてスルーされ続けていたのは当時の担当者の私見または独断もしくは職務怠慢に因るものであったらしい。当時の総務は「総無」と揶揄されるくらい仕事をしない集団だったので個人の怠慢によるものである可能性が大きいが、当時の部長は保守的なお花畑脳の人だったので「夫婦同姓であるべし」のような思い込みも部内にあったものと思われる。

この件に関しては、何かの機会にこっそり修正してもらうことになった。

結婚してもうじき20年になる(マジか!)。結婚当時は新姓にすると同じ部署に同じ名字が3人というギャグのような事態で、当時こそ旧姓表記が必要で、実際のところ今現在はさほど旧姓表記の必要性はない。社員もだいぶ入れ替わって、最初から新姓での私しか知らない人も多い。専門職でもないただの事務のおばちゃんである私は、特に何かに名前が残ることもない。もう新姓のほうに統一した方がいいのかもしれない、とは思う。
でも、この20年近くずっと旧姓を否定されているのは、苦しかった。いっそペーパー離婚するかとまで心理的に追い詰められた時期もある。こういう気持ちはたぶん同性でもわからないひとにはわからない。だから言えなかった。むしろ男性の方が言いやすかったかも(苦笑)
心はまだ軽くならないが、一つ荷が下りたように思う。


2018年04月08日(日) 「水声」

川上弘美「水声」読了。
このところよくある現在と過去を行ったりきたりするパターンと思いきや、ときどき異物が投げ込まれる。それは日航機墜落事故だったり地下鉄サリン事件だったり東日本大震災だったり、直接体験したものとメディア越しに見たものといろいろあるけれど、静かな水面に石が投げ込まれたようで、ざわざわと波紋は広がっていく。やがて水面は静かになるのだが、投げ込まれた石は底に沈んでいき段々とその量を増していくので、一見静かに見えるその裏でじわじわと何かに浸食されているのである。

登場人物のシチュエーションは吉野朔実「ジュリエットの卵」を思わせる。あれは双子で「水声」はきょうだいだが、親子2代にわたる血縁との関係、秘密に気づいているものと気づいていないものとのずれ等、近い設定もあるので、合わせ鏡のようだ。


2018年04月07日(土) フィルメックス

オフィス北野の騒動でどうなるかと思っているフィルメックスだが、今年の開催が告知された。今年は開催されるらしい。今年は。
来年以降はどうなるかわからない。場所を変えるのか、規模を縮小するのか、ひょっとしたらなくなる可能性だってある。
個性の強い映画祭ではあるので、いたしかたないのかもしれない。

今回の騒動、どっちもどっちだと思うのだが、微妙だなぁと思うのが、ビートたけしと北野武の切り分け。勿論両者あわせて一つの人間なのだけど、たけし軍団側はお笑い芸人「ビートたけし」のみを是としてて映画の「北野武」は排除したい、事務所側は映画監督「北野武」に軸足を置きたい、そんな齟齬があるように思う。
だったらいっそ映画製作会社とタレント事務所を分ければいいと思うのだが、実際映画製作会社はもはや単独では成立しないし、ビートたけし/北野武も、今回設立した新事務所に軍団を連れて行かないということは、あくまで個人事務所であってタレント事務所にはしないということなのかな。だとしたら軍団に情はあっても金銭的な面倒は見ないということなんだろう。
で、肝心の本人が一抜けしてしまって、元稼ぎ頭と師匠を悪し様に言えないから残った2者でもめているという状態なのだろうか。どう転ぶにせよ、誰も得しない。
正直、私は寺やん(寺島進さん)がちゃんと役者に専念できればいいわけだが。

追記。「ビートたけし」がテレビでコメントしたらしい。軍団とはいずれ合流するとのこと。だとしたら真意は社長とフィルメックスを切りたいのかな、と思う。もう世界での知名度も上がった、国際的にも評価された、人脈も作った、社長はお役ご免、というところか。


2018年04月06日(金) 「3001年終局への旅」

アーサー・C・クラーク「3001年終局への旅」読了。
前作の驚きに引き続き、まさかの「彼」登場。えええ???となりながら読み進める。マジか・・・そうつながるか・・・と驚きしかない(笑)
読み終わって頭の中に流れるのはあのファンファーレ。いやもう。

しかし最初の「2001年」から「3001年」が書かれるまでに、宇宙や物理学に関してものすごい進歩があったわけで、それを補完しつつちゃんと話を合わせてくるのはすごいとしかいいようがない。(専門家からするといろいろあるのかもしれないけど)
エウロパの生命体の可能性もそうだし、宇宙エレベーターのアイデアもそう。IBMはなくなっちゃったけども!
彼の慧眼もそうだけど、作品に触発されて科学者への道を進んだ人も沢山いるだろうし、幸福な相乗効果と言うべきなのか。


2018年04月05日(木) どこにでもありうる

女子レスリングのパワハラ(+えこひいき)騒動、なんだか既視感があると思っていたのだけど、昔体操女子でも似たようなことがあったなぁと。あのときは朝日生命体操クラブ1強で、協会の強化部長とクラブのコーチだったか監督だったかが兼任で、恣意的な選考があったという話だったような。
水泳でもマラソンでもフィギュアスケートでも非合理的な選考はつきもので(なぜか女子スポーツに多いのだが)、だからこそ各チームの指導者と本部の(特に選考に関わる部署の)担当者は違う人間でなければならないわけだ。
どっちにせよ、今回の騒動は人材不足を露呈したわけだけど、どの団体でも起こりうる問題なんだろうなぁと思う。


2018年04月04日(水) いつか来た道

海外、特に中国からの旅行客が増えてマナーもろもろ問題になっていることもあるけど、バブル時代の日本人も海外に大挙して押しかけてブランド店占拠して買い漁っていて、どこに行っても日本人だらけ、かなり評判悪かったよなぁと思い出す。
いましたり顔で批判している人たちはその頃旅行してなかったのかなあ。
みんな通る道。


2018年04月03日(火) # 一般人 とは

芸能ニュースなどに出てくる「一般男性」とか「一般女性」とかって、絶対「一般」じゃないと思う。百歩譲ってまだアナウンサーやテレビ局員や芸能事務所社員ならある意味「サラリーマン」だからかろうじて「一般人」の範疇かもしれないけど、元タレントとか、会社経営者とかは、世間的には「一般人」とは言わない。


はる |MAIL