東京の片隅から
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梨木香歩「ピスタチオ」読了。 以前から彼女の作品に登場する水(不快ではない湿度)と鳥とことばが、この作品でも軸となる。 いろいろな話が最後一つに収斂する。その様は川のよう。タイトルの意味も最後に知らされる。 アフリカの環境の変化や内戦についても触れられるが、あくまでそれは脇役というかシチュエーションのパーツに過ぎず、主となるのは主人公の(心の)旅。
読んで思うのは、不思議な匿名性。 主人公の棚という名前はペンネームだし、彼女の容姿についても描かれない。会社勤めをして辞めて、アフリカに行って帰ってきて、犬を飼い始めてそれが11歳。そういう情報からおそらく40歳前後なのだろうとは思うけど、それはあくまで読み手の想像で、髪が長いのか短いのか(個人的にはボブかそれ以上短いイメージ)、どういう嗜好があるのか(酒とコーヒー・ハーブティーは飲むらしい)、ほとんど描かれない。受容的なイメージはあるが受け身ではない。 実際問題そういったことは話の筋にとっては関係係ないのだが、女性を主人公とする物語でここまで徹底して人となりが排除されるのも珍しいなと思う。それは彼女の愛犬についても同じで、犬であること、メスであることは明白だが、犬種はついぞ明らかにされない。 そこそこ大きいのだとは思われる。
犬の手術の際、大学病院の対応に憤慨する場面がある。彼らが患者(畜)ではなく患部を見ていることに対する感情なのだが、自分の入院の時を思い出す。私もあそこではone of themで、かつ、レアケースのハイリスク患者だったから研修医がやたら話を聞きに来たな、当然のことだが、彼らは私個人ではなく私の症例に用があるのだな、そう思っていた。人も犬も同じなのか。
庭のミカンについたアゲハの幼虫。調べたらたぶんナガサキアゲハ。スミレにはツマグロヒョウモン。どちらも南方系だっけ?東京の熱帯化を感じる。
目薬をさしたら、温かかった。クールタイプなのに。
やっと一週間が終わった。今週は何だか長かった。途中に飲み会が入ったせいかな。そして疲れた。
会社の人が何人か某かの展示会に行ったらしく、感想をああだこうだと話し合っている。 うちの会社もたまにそういうのに出展するので、最初はあのブースのああいう所は良かった、とかそういう真面目な話だったのだが、そのうちにどのブースの説明員が妙に達者だったとか、2人組で漫才のような掛け合いをしながら商品の説明をしていたとか、そういう方向に。あーうちの会社喋りがいまいちな人たちの集団だからね・・・。 あれは外注(イヴェント用の人材派遣)なのか、いやいやあの会社は本社が関西だからあのくらいしゃべれる社員は普通にいるんじゃないか、とか、結局「関西だから」という結論に。 いや、関西人はみんな話がおもろいわけじゃないと思いますよ・・・
暑気払い兼歓送迎会。結局私は送迎のメンツに入らずしっかり費用を取られた。解せぬ。 しかし送迎の対象者がひとり当日ドタキャンという締まらない結果に。 とりあえず健康診断の結果は置いておいて飲み食いする。 21時過ぎに解散、さっさと帰宅。
健康診断の結果が出た。 再検査。 最高血圧が100を切ったのはともかく、コレステロールと中性脂肪とHbA1cが下限値を下回った。 γ-GTPはまだ上限値をちょっと上回っている。 基本的にはいつもと同じ傾向に思えるけど、いろいろなバランスで引っかかったのだろう。 このところ低血糖の自覚はあって、それがマズイのかな。 8月に血液検査と尿検査。 何事もなければ良いのだけど。
スズムシの彼女は、お迎え時間が私と重なることが多い。子どもが近所の公園で遊びたがるのでそれを見守りがてらスズムシの話になったわけだ。 今日も子どもはお迎えのあといつものように公園で遊んでいたので、お迎え時間が誤差の範囲なら顔を合わせるのだが、今日はお迎え時間が重ならなかった。 本当に仕事の終業時間が遅いのかもしれないし、顔を合わせづらいので用事を作ってお迎え時間をずらしたのかもしれない。たぶん後者だろうな、と思う。
子どもの最近のマイブームは蝉の抜け殻集め。毎日両手いっぱい持って帰る。それをどうしようというのだ、そして君はどこへ行く気なのだ。女子ケモノ道感満載。母もそうだったんでまぁ何とかなるだろう、と思う。 今日は羽化する前の蝉の幼虫を見つけた。 地面の穴から出て木を上って、夜の間にオトナになるんだよ、と教えたら、しばらく見ていた。
まーさんが会社の用事で出かけたので、子どもと西新井のギャラクシティへ行く。 ちょうど「夏祭り」をやっているらしく、イヴェント盛り沢山で人も多い。 一日あれこれで遊んで、帰りはバスで帰宅、の予定が、家の一番近くまで来るバスがちょうど出たばかり。次の便は1時間後。2番目に近いバス亭に止まる便はは30分後、3番目はすぐ出る。子どもが眠たくてぐずぐずしていたので、とりあえずすぐ出るバスに乗り、車中で眠ってしまった子どもを抱えて帰る。 きっと明日あちこちが筋肉痛だな・・・。
保育園でスズムシの話をしたら欲しいという人がいた。 飼ったことないというので買い方を教える。 時間のあるときに取りに来て、と家の場所を地図に書いて渡したのが数日前。 「土曜日に行く」と言っていたが、話しているときの相手の受け答えや声の調子からたぶん来ないだろうな、という予感。
そして土曜日。子どもはお客様を楽しみにしているが、なかなか来ない。粘土で遊んだり、クッキーを焼いたりして一日室内で時間を潰す。 結局、案の定彼女は現れず。 子どもはがっかりしていたが、親としてはそうだろうな、という気持ち。 話の流れに乗ってついうっかり欲しいと口にしてしまったものの、本心ではそれほど欲しくない。 断るのも、子どもの学年が違うので取り消しづらい。 うまくフェードアウトできないか、という雰囲気があった。 そんなものだ。
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