東京の片隅から
目次|きのう|あした
前日より水の摂取が可能になる。麦茶は可というので、面会時に麦茶を買ってきてもらい、飲んでいる。それが原因なのか、尿が出るようになったり、体温が下がってきたりし始めている。 この日から食事再開。最初は流動食である。そんな中、より重症の患者を入室させるため、急遽ICUから一般病棟へ移動することとなり、ICU全体がバタバタする中、ゆっくり流動食をすする。豆腐のすり流しが妙に旨い。
眠っている最中に全身の力が抜け、舌が落ち、気道をふさぎ、アラームが鳴る、自分で「やばい死んじゃう」と思って眠り掛けた体を起こす、その繰り返しで、SpO2はまだまだ安定していないが、これは半分メンタルなものかもしれない。
眠れない。 原因は自分である。 SpO2が下がって呼吸が苦しくなるとモニターのアラーム音が鳴り目が覚める。一晩中その繰り返しである。 ICU自体は他の患者もいるため、常になにがしかのポンプやモーターが回っていて結構うるさいのだが、一番うるさいのは自分のアラームである。 熱が下がらないため、氷枕を作ってもらう。「がばりと寒い海がある」と詠んだのは誰だっけか、と思い、しばらくして、西東三鬼だった、と思い出す。
呼吸が苦しいからか、デパ地下でぎゅうぎゅう詰めになって押してくる相手に怒鳴り返す夢と、特車二課のサポートで黒部立山の上までパトレイバーを輸送する夢を見る。後藤隊長は出てこなかった(笑)そしてどこまでもヲタクな自分を再確認。
手術後の経過が良くない。HELLP症候群、SpO2(酸素飽和度)の値が良くなかったらしい。値が急減したりするとアラームが鳴るのが聞こえるのだが、自分ではどうしようもない。熱があるのと尿が出ないのは前回と同様。
世間はゴールデンウィークに入り、病院の中も手薄。管理のためにICU行きが決定。首から点滴の管を入れ、ICUに送り込まれる。 プラスチックの器具が肩口でちゃりちゃりと音を立てる。もうろうとする頭で「・・・今の俺ってサイバーパンク・・・」などと考える。ヲタクはこういうときでもヲタクなのであった。
昼から胃が重いと思っていたら、日付が変わったあたりから激痛。たまらずナースコール。 HELLP(ヘルプ)症候群らしい。 吐いたりベッドでのたうち回ったりしながら夜明けまでなんとか耐え、明け方に緊急帝王切開手術。 手術自体は事前決定していたので、むしろ腹痛が麻酔で緩和された方が体は楽。 もうろうとする頭で産声を聞く。前回は仮死状態だったので、声を聞いてちょっと安心したのも事実。性別も自分で予想していたとおり。
なにごともなくても4/30には手術するつもりだったらしいが、予定よりも早まった。しかしまさかの4月生まれとは。
| 2010年04月27日(火) |
かえって落ち着かない |
まーさんが会社帰りに洗濯物を引き取り、新しいパジャマを持ってきてくれた。 畳み方が違うのでおそらく義母が畳んでくれたと思われるのだが、パジャマにアイロンがかかっているのはかなりプレッシャーだ。
私の後頭部にはコイル状のアホ毛がたくさんある。 そのアホ毛自体は断面が楕円状なのだが、下1/3くらいがほとんど電気コードのように2本の毛髪が1本に合わさったようなつくりになっていることを発見。 道理で切っても切っても枝毛が出るわけだ。 人生折り返し点近くになって知る新事実。
前夜、上の子どもの時を思い出して、ちょっと情緒不安定。同室者に迷惑を掛けたかもしれない。
眠りが浅い。 この前はチベットでろうそくの光の下仏像を見る、という夢を見た。 前夜はペルーでプレインカの「死者の井戸」というものの発掘をする夢。井戸の底から見上げるとぽっかりと地上の光が見える。 あとは田園風景の中なのに誰かに追いかけられていて、黄昏の中どんどん逃げるスピードが加速する夢。 全体的にあまり夢見が良くない。
昼、朝から高かった血圧が急上昇し、いろいろ検査をする。結局大部屋から個室へ移動・安静指示が出る。テレビ・新聞も極力避けるようにとのこと。
今年はウドをいっぺんも食べなかったなぁと、ふと思う。
前日の新聞をまーさんが持ってきてくれて、暇つぶしに読む。
第三極ばっかり出来ているが、結果的に一極集中を招くだけなんじゃないのか。
血圧も高いとはいえ一応落ち着いていて、許可が出たので、母親学級に出席する。 今回が一番知りたかったベビー用品のこと。出席者同士でフリートークをしたりしたのだが、みんな結構なにも準備していない(笑)そして適当でも何とかなるというのがわかったのが一番の収穫かも。
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