東京の片隅から
目次きのうあした


2003年02月14日(金) 還る

朝、墓地の上の方まで登る。
林の切れ目を白鳥が鳴きながら渡っていく。もう北帰行も近いのだろう。

空が晴れているのに地吹雪という奇妙な状況の中、東京へ帰ってきた。


2003年02月13日(木) しんしんと

葬儀があった。

良い天気である。故人を送るのにせめてもの手向けになるだろう。
不思議な葬儀である。東京の簡易式の葬儀しか知らない私には、本式(というべきかどうか)の葬儀はなんだか別の世界のようだ。

葬儀が終わると雪が降ってきた。山形側から雪雲が溢れているのだろう。

夜、犬の散歩で表に出る。室内でこたつに入っていても息が白い状況、当然屋外は氷点下である。空はすっかり晴れていて、風が強い。星が瞬いている。夕方降った雪が月光に照らされて雲母を巻いたようにあちこちできらきらと光っている。しんとして、美しい。ただ、水の流れる音がする。宮沢賢治の世界を思い出す。


2003年02月12日(水) 思い出話

今日は逮夜(=通夜)。夕方からなので昼間はまったりと過ごす。自然と話はこの家の思い出話になり、まーさんがいとこと三輪車で池に落ちた話を3人から聞く(笑)。そうやっていつまでもネタにされるのだ。
しかし故人を巡る話はまだ出ない。涙することこそ昨日よりは減ったが、重いではまだ各人の中で反芻されているようだ。皆で話し合えるようになるのはまだ先のことだろう。


夜、再び人がぞろぞろ集まってくる。
お通夜のあと、会食。酒癖の悪い人はどこにでもいるようだ。


2003年02月11日(火) お別れのあとに

明け方、到着する。家の中はしんとして、ただすでにしつらえられている祭壇だけが光っている。
どうにもいる場所がない感じなので、こたつで仮眠する。
セブンイレブンの「仙台味噌むすび」は美味しい。

起きてから故人に線香を上げる。ほっとした顔をしている。やっと楽になれたのかもしれない。

午後、焼き場へ行く。1時間半くらいですっかり骨になる。
人間ってあっけない。


2003年02月10日(月) 代休

先々週の土曜日に会社に出た分、今日は代休である。洗濯して、掃除して、TVを見て、セールスを断って(笑)なんだか主婦っぽい。
だが今晩から今週いっぱい宮城のお葬式に出るので、その準備であわただしい感じ。たまたま休みで良かったというか何というか。


2003年02月09日(日) 200円

マクドナルドが値上げするという。
私が子供の頃、マクドナルドのハンバーガーの値段は200円で、セットが390円だった。(当時ロッテリアは「サンパチトリオ」なるものを出していたということで、時代は推し量れる)外食を滅多にしない、しかもファストフードなど年に1回食べるかどうかという我が家ではそれはものすごいごちそうだった。値段が下がってそのありがたさは激減したが、値段が下がってからどうもハンバーガーは小さくなったような気がしてならないのである。おなじことはフィレオフィッシュにも言え、ケースが箱から紙に変わったとたん一回り小さくなった気がする。
たぶんそれは思い違いではない。なぜなら小学校を出たときと今現在の私の身長はほとんど変わらないからである。もちろん体重は大幅に変わっている。


2003年02月08日(土) 犬セコム

駅から会社へ行く途中の自動車修理工場には犬が4匹いる。
いかにもグレート・デーン系の強そうなのと、秋田犬系のが3匹。敷地内に人が入ると吠えるのだが、真ん前に信号があり、かつ、歩道が狭いため、朝晩は大騒動である。
変な防犯システムよりもよほど効果がありそうだ。ただし、コストのほうはどうかは知らない。


2003年02月07日(金) 大切なのは 読書のポーズ

東海道線にはベンチ型シートとボックス型シートの2パターンがある。ボックス型シートに乗ると妙に旅行気分になってしまうのだが、どうも座席が狭いのだ。
幅の狭さは列車の幅があるから仕方ないとして、問題なのは向かい合った座席同士が妙に近い。男女向かい合って座ってもかなり近いというのに、男性同士では膝突き合わせて直談判状態である。ましてや体格のよい人が増えた昨今、とうぜ ん4人掛けの座席は3人掛けとなる。
そんな具合であるから、もう人のいるところへ後から座らせて貰うのはなかなか微妙な空気が流れるもので、そんなときに鞄に入れておいた文庫本が役に立つのである。
雑誌では記事の中身が気になるし、新聞では向かいの人の邪魔になる。かといってウォークマンやラジオの類は漏れる音を気にする人もあろうし、携帯電話は論外である。本は実際には読んでいなくてもよい。「読んでいるようにみえる状態(=目線はあわせないが寝てもいない状態)」こそが必要なのであり、そのためには文庫本が一番有用な小道具であるような気がする。


2003年02月06日(木) この星の現在地

スペースシャトルが落ちた。
それはチャレンジャー号以来のことで、そういった出来事は忘れかけた頃に再来するように思う。
それでもなお宇宙へ行こうとする。なぜかは私にはよくわからないが、人を惹きつけるものがあるのだろう。
どんな仕事でもリスクと隣り合わせだが、人々の夢を背負っているだけに悲しい。


2003年02月05日(水) 鞄の中身

私が普段通勤に使っている鞄は大きい。自分では極力ものを減らしているつもりなのだが、どうもまだまだ多いようだ。
化粧直しをほとんどしないのになぜか化粧ポーチ、手帳、眼鏡、コンタクトケース、目薬、自分の財布、家の財布、定期券、制服のブラウス。これに最近CDウォークマン、文庫本が加わった。
なんでみんなあんなに鞄が小さいのかが不思議だ。


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