”BLACK BEAUTY”な日々
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Boogie
スーツやら鞄やら靴なんかを買いに行く。 今まで勤務していた会社は私服で通っていたので、どんなのを買ったら良いものかさっぱり分からなかったんだが、一通り揃えて気分だけはフレッシャーズで帰宅。
フレッシャーズと言えば「同期の異性」。 今まで勤務した会社にはそんなもん、皆無だった。 当然ながら今回もなし。
同期の異性がいると、こんな事ができるんじゃないかと想像してみる。
・昼休みに屋上でバレーボールに興ずる同期の女の子達(当然、美人)。 缶コーヒー片手に読書なんてしてたらバレーボールがコロコロと転がってきて、 「石川くぅーん、とってー」 「いくぞー」 なんてやりとりをする。
・俺が昼間、会社で嫌な事があり、馴染みのバーで一人で飲んでいると、 同期の女の子(またもや美人)が「やっぱりここにいたのね」なんて来ちゃったりする
・お局OLが給湯室で死体で発見され、同期の女の子(やっぱり美人)と犯人探しをする
『想像は創造の母である』
〜FREAKS語録第33巻「流転の章」より抜粋
今日は、家族で茨城の益子と云う町に出掛ける。 この町は陶器で有名らしく、メインストリート(と表現していいかは微妙だが) では、何軒もの店が軒を連ねていた。
妻はコーヒーカップを購入。
新しいコーヒーカップに注がれるコーヒーの味はいつも通りのようでいて、やっぱちょっと違うんだろうな、と思いつつ筆を置く。
ようやく就職先を決める。
もう、転職サイトを睨まなくていい。 もう、メールをひたすら待たなくていい。 もう、「御社の将来性」とか「自分の業務経験」とかに縛られなくていい。 もう、履歴書写真の写り具合に首をかしげなくていい。 もう、「えーと、このビルの・・・」とか街中でキョロキョロしなくていい。 もう、面接でもっともらしい事を並べなくていい。 もう、こーいうのは最後にしたい。
もう、いいかげん早くライブがやりたい。
5月11日(日)小岩M7ね。
祝福代わりに、来て、踊って。
2003年04月27日(日) |
晴れ 休日の過ごし方 |
いっつもスタジオだのライブだのそれらに付随する飲み会だので日本経済復興に少なからず貢献してばかりではいけない。
今日は一人の世帯主として、配偶者として、又親として、実に模範的な一日を過ごした。早起きし、実家に行き、母に息子を預け、妻とショッピングするという、わーお、なんて普通の、しかしかけがえのない時間。
妻が買ってくる育児雑誌の「お父さんの休日の過ごし方アンケート」なんか見てると世の父親というのは休日であって休日でない時間の過ごし方をされている。 ほとんど、自分の時間なんてない位のサービスぶりである。
俺はと言えばこの調子で、妻の理解に恵まれたことで、いい年こいてギターを弾いて唄っていられるわけで、俺としては妻の理解に応えるべく、もっともっとカッコイイ音を出さなきゃならんのである。
天井にタライの陰が見え隠れしてきたのでそろそろ本題。
色々心配をかけた妻の慰労会を計画中で、仕事が落ち着いたら旅行にでも行こうかなと思っている。
気持は形で見えるものではない。だが、形に気持が込められているか否かは、分かる人には分かるもんである。
時間が経つのは早い。 前回の更新から早1週間近く経過している。 「日記」と銘打つからには日々について思う事を徒然なるままに書けばよいのであろうが、俺は吉田兼好ではない。
だが、吉田兼好と同じく俺もずっと、ずっと思考の海を漂っている。 新聞に載っていること、テレビで垂れ流されること、俺のささやかな幸福、しがない日々、季節はめぐり、桜は散る。表現は様々。 歌を書く。決して雑巾を絞るように書くのではない。けれど一行も書けない日だってある。売れる?売れない?もういい。そのために書いているのではない。 簡単な言葉。美しい響き。それが夢。グローバルな日本語。それが夢。でもあまりにも多くの薔薇が俺の手をすり抜けてゆく。痛い。渦。まさに渦。永遠に抜け出せないのかもしれない。それでもいいと、俺は思う。 俺に輝くペンをくれ。残しておきたいものがある。人として、猿として、この星に生きたアニマルとして。いつか世界が裂けてしまう前に、名もない花が俺に語った言葉を記しておきたい。
ひとつだけ、今日と云う日に俺が生きた意味があるとするなら、この言葉を記しておきたい。「それでも世界は美しい」。「それでも世界は美しい」。俺はそう思っていたい。
昨日ヘッドパワーに来てくれたみんな、本当に有難う。 お金を払い、チケットを購入してくれている事実加えて、最近は「時間」の貴重さも痛感しています。 みんなの貴重な時間をお預かりし、少しだけ上乗せしてお返ししたつもりです。 まずはお礼まで。 ありがとうございました。
2003年04月17日(木) |
晴れ オバサンにショットガンチェリーを |
オバサンは無知である オバサンは自分が何者であるかを知らない オバサンはコンプレックスとプライドを完全に履き違えている オバサンは悪平等に固執したがる オバサンは常に群れていないと安心できない オバサンはそのくせ他人の視線が気になって仕方ない オバサンは単なる主観的戯言を普遍的真理の如く喋る オバサンは大きな声こそ絶対的な説得力だと思っている オバサンは理由をつけたがるくせに理由づけが下手である オバサンはワールドカップの事などとっくに忘れている オバサンは謙虚さを武器に見て見ぬふりをする オバサンは安い物が大好きだが高い物はもっと好き オバサンは日によっては自分が一番恵まれていると思っている オバサンは日によっては自分が一番不幸だと思っている オバサンは自分の事はすぐ棚に上げる オバサンは自分の体重でその棚が壊れた事に気付かない オバサンはくじいた右足を指差し「イタイイタイ」とわめく オバサンは性懲りもなく新しい棚を欲しがる オバサンは挙句に新しい棚を再び壊してしまう オバサンはそれゆえロックンロールで踊る事ができない
女性蔑視をしている訳ではない。 ここでいう「オバサン」とは人種・国籍・宗教・性別・学歴・年齢・扶養家族の有無等と一切無関係である。 何故なら世間に転がるどうしようも無いカス共はここでいう「オバサン」そのものだからである。
他人の事は言えない。
俺の中にも「オバサン」は確実に存在している。
そいつらを撃ち抜きたいと思った事はないか?
ストーンズの武道館公演から早いもので1ヶ月の時間が経過した。 西新宿のブートレッグ屋には全ての日本公演のアイテムが揃い、違法CDと分かっていてもつい手を出してしまう。購入したのは3月10日の武道館公演を収録したものだ。
今回のツアーはプロモーションすべきニューアルバムがなく(ベスト版のリリースのみ)、それゆえそのツアーを象徴するような大掛かりなステージセットもない。 だが、その事が逆にこのバンドの真価というものを強烈に印象付けたと思われる。
読売、毎日、日経の各紙がこぞって絶賛した武道館公演における「Midnight Rambler」の演奏力。 ライブ前半のハイライトであるこの曲で、ミックジャガーはブルースハープを吹き、キースリチャーズはこの曲でしか使わないレスポールTVという愛器を手にする。
武道館でもストーンズを象徴する楽曲、すなわちヒット曲は何曲も演奏された。 音楽専門誌ならまだしも、一般紙までがこの所謂「通好みの」Midnight Ramblerを取り上げた事は極めて奇異な事である。 だが、実際の演奏を見、聴いた者達にとって、この夜のMidnight Ramblerは特別なものであったに違いない。
この楽曲は演奏時間が長く、曲中でリズムやテンポが著しく変化する。59歳を迎えるフロント二人にとっては、かなりの体力、集中力を消耗するはずである。 ところが連中はこの「扱いにくい楽曲」を実に上手に捕まえ、かつあしらい、10数年前の初来日時の演奏を遥かに超えるMidnight Ramblerを轟かせたのだった。 それは日経のレヴューが言う通りMidnight Ramblerが「古典であると同時にストーンズの現在を象徴する楽曲」であったからに他ならない。
ロックバンドは常に「今」を提示し、体現しなければならない使命を持つ。 生ぬるいノスタルジアの喚起はそのバンドの死を意味する。
A rolling stone gathers no moss. ― 転石、苔を生ぜず 高校生の頃、受検勉強中に暗記させられたが、本当の意味を知ったのは長い時を経た今年の3月10日だったのかもしれない。
金曜に会社を早退してから未更新であったこの日記、体調復活と共に再開である。 「未来日記」なんていう企画がちょっと前に流行ったが、もしもあらかじめ書いた未来の出来事が現実通りになるとしたら俺は何て記すだろうか? もし、明日一日分だけ可能なら、俺は迷わずこう書く。
「今日、我が家にドラえもんが来ました。ドラえもんってちゃんと体温があるんですね。触ってみたら生暖かくて、僕はちょっと引いちゃいました」
これで世界は君の物、ゴージャスハニー!
寝る。
2003年04月11日(金) |
晴れ 放蕩の末、会社早退 |
昨日も友人と飲む。 まったく、風邪ひいてんだからおとなしくしてりゃいいものを、誘われたらホイホイ出掛けてしまう。俺は本当に既婚者なのだろうか。
三島由紀夫「春の雪」を久々に読む。 俺は音楽に関しては様式美不要論者であるが、文学に関しては正反対である。 日本語をここまで美しく並べることの出来る日本人を他に知らない。
【この類稀なる作家を愛する、某バンドの某ギター弾きへ】
ありがとう。お前の言う通り「縁」の有無は仕方のない事だね。 明日はがんばれ。業を捨て、ギターを鳴らせ。
若干風邪気味の模様。 何だか薄ら寒い。
こういう日は温泉でも行って湯に浸かり「あーっ」とか言ってほっこりしたいもんである。
今日は早く寝る事にする。
2003年04月09日(水) |
晴れ 留学そして留年 |
今日は会社の決算監査があり、その慰労会。 会社は消滅するので最後の決算監査となる。
会社が消滅すると、その資産は基本的には株主=親会社のものになる。我々従業員への還元は退職金、生活補償金等に限られ、大部分の資産は親会社に流れる。 「子会社を潰した親会社」にである。
なんとも納得し難い話であるので、我々はある秘策を考えた。
『交際費を使って、旨い物を食う』のである(笑)
もちろん、常識で考えられる範囲内での話ではあるが、例のフィリピン社長もその辺は大目に見てくれてるみたいである。 しかも、交際費は一定の限度額以下は非課税であるからして、節税対策にも寄与する。
そしてまた留学。
宴もピークを迎えた頃、カラオケで「WE ARE THE WORLD」を熱唱するオヤジ客に遭遇。フィリピーナ達は「NO WAR!!」のシャウトでそれに応える。 実際はたった2カ国ではあったのだが、確かに世界は一つになった。 俺は、可笑しさと若干の空しさ覚えて帰国。
バグダット陥落。日本は実に平和である。
2003年04月08日(火) |
雨 パスポート不要の海外旅行 |
Philippine PUB ふぃりぴんぱぶ フィリピンパブ・・・。 どんな言語を用いても、ロックンロールには程遠い場所であることは確かである。
今夜中の2時。やっと帰国の途に着いたわけである。
大好きなんだわ。これが。俺がじゃなくて俺の会社のプレジデントが。
「会社無くなるし、石川君も最後の留学やねー」 注)社長はフィリピンパブに行く事をなぜか「留学」と称する。
社長様、最後の留学がもう2回続いていますが・・・。
「アナタノクニ、キライネー。デモ、ジャパンマネースキネー」
「食う為の金、金の為のハードワーク」実に明朗な会計、じゃなく論理ではないか。
妙にスッキリした私は就職活動の未来を確信。 そんな訳で寝る。
この週末はとても日記に書けない事ばかりしていた。 というのは嘘で、スタジオ入ったり家族で公園に出かけお弁当を食べたり、仲間のバンドのライブを見に行ったり、打ち上げのシメにラーメンを食べ体内脂肪増殖に励んだり、そんな事をしていた。
週末に見た「仲間のバンド」とは、「THE SIDE SLIDE RIDERS」と云う。 FREAKSとは結成当初からの仲で、兄弟みたいな関係である。
このバンドを見て、いつも思うのが、「楽曲の完成度の高さ」である。 バンドが曲を作る時、所謂「及第点」というものがある。 楽曲の完成度合を「ここまでで、よしとしましょう。メンバー各位」とするポイントの事であるが、このバンドの場合、及第点が限りなく100点に近いのではないかと思われる。 この拙文日記を読んでくれている人の中でバンドで曲を作っている人も多いと思うが、リフだけ、4小節程度のフレーズとかは案外簡単に出来ちゃうもんである。 ところがこれら「曲みたいなもん」を「楽曲」に昇華させる作業というのは実に大変である。 楽曲のイメージを決め、詩も書かなきゃならんし、細かいアレンジも決めなきゃならんし、1曲仕上げるのに俺は頭の中でその断片を何度リプレイするんだろうと思う事もある。
バンドがライブで演奏する1曲当たりの時間は3分〜4分程度である。ところが、その数分間の底辺にはおびただしい時間が積まれているはずである。 そういう事を考えさせてくれるバンドである。 このバンドの楽曲の完成度の高さは個々のメンバーのミュージシャンシップの高さとイコールであるからして、俺はある種の健全なる敵対心と尊敬の念を持ってライブを見に行っている。
前に「音を言葉で伝える事は困難である」と書いたが、今回も玉砕っぽいので、この愛すべきバンドの今後のライブ予定を。
5月4日(日)本八幡 Route Fourteen 7月20日(日)大塚 Red-ZONE
詳細はHP http://www.hato66.jp/
訳あって疲れる。 満開の桜を見て、少し不憫な気持になる。 春の、たった数日間にしか注目されないのだ。彼女達は。 週末はリセットに徹する。
今からずーっと前、ある若い女性が恋に落ちました。 相手は彼女のお兄さんの親友であり、画家志望の青年でした。
彼女の両親は二人の交際に猛反対でした。反対した理由は「絵描きなんかと結婚したら苦労するのは目に見えている」からだそうです。お兄さんだけが優しく見守ってくれました。
結局、二人は別れ、彼女は別の男性と結婚し、やがて男の子を出産しました。
その息子が20歳を越えた頃、彼女のお母さんが亡くなりました。 通夜の席での彼女とお兄さんの会話を息子が聞いていました。
「彼も同じ日に亡くなったのね」 「知ってたのか」 「新聞に載ってたから・・・出世したのね、あんな大きな会社に勤めてたなんて」 「今だから言うけど、あいつ筆を絶ったんだよ、あの後・・・」
息子はおばあちゃんの命日になると、いつもこの話を思い出し、少しだけ切なくなります。
会社のパートさん(元大手化粧品メーカー勤務で美人、当社の採用面接にて芸術点の最高点記録保持者、ちなみに娘も美人)と休み時間にコーヒーなんぞ飲みながら談笑中、血液型の話題となった。
美人曰く、「石川君はコテコテのB型」なんだそーだ。
ここで、「ちがうよ○×さん、俺はA型だもん」などど言いつつ、マドラーで彼女の額を「ツン」なんて突つけりゃ恋の花でも咲くんだろうが、残念ながら俺はB型である。
ここでB型東日本代表として、この日記を通じて全世界に問いたい事がある。
☆何故、「B型=変人」という理不尽な公式が誕生したのでしょうか?
世間では、A型=几帳面 O型=おおらか AB型=謎めいた感じ、てな具合にイメージが形成されている。どれもいい感じである。「いかにも○型だよねー」とか言われても、頭かきながら「そうかなー」なんて言えそうである。
ところがB型の場合「いかにも変人だよねー」と言われているのである。 そんな事を言われて「はい。よく言われるんですよねー」なんて普通、言えるか!?言えねーだろー、おい。
思うにこの悲劇は、人間という複雑極まりない存在をたった4つに分類し、カテゴライズしようとする輩達の存在が原因となっていると思う。 全人類達へ、個性を認め合い、尊重しましょう。LOVE&PEACE
☆ちなみに冒頭の美女はA型です。美人の上、気も利くし優しいし、まさにA型そのもの方です。この人だったら「変人扱い」もかえってオイシイです。
矛盾だらけの32回目の冬がもうじき終わる。おやすみなさい。
2003年04月01日(火) |
晴れ エレクトリックギターの事 |
「道具に対する愛着」というのはバンドマンなら誰しも持っていると思う。 今日はそんな話。
不肖俺の愛器は1971Gibson Les Paul Custom俺と同い年の電気式六弦爆音機である。 ボディカラーは、エボニー(黒)のみ。ペグやブリッジ、テールピースなど、パーツはすべてゴールドで統一され、ヘッドには白蝶貝を使った「スプリットダイアモンドインレイ」が入れられている。 この仕様からカスタムは"Black Beauty"なる愛称で親しまれるようになる。
カスタムは、ガキの頃からずーっと憧れだった。でも手に入らなかった。 だって高っかいんである。
ところが、3年前の梅雨寒のある日、新宿の楽器屋で見かけたBlack Beautyの手招きに絡め取られた私は妻を説得する事を決意。
知ってる人は知ってると思うが、シナリオはこんな感じ。 妻帯者で高額の買い物をしたい諸兄に参考になれば幸いである。
【悪魔のシナリオ】
1. 俺は少なくとも還暦を迎えるまでバンドを続ける。年月にして約30年強。
2. 30年×365日=10950日
3. 購入価格375000円を一日当りの減価償却費に換算すれば 375000円÷10950日=約34円
4. つまり、「一日あたり34円以上の経済的価値」をこのギターに見い出せれば ばよい。要は、一日あたり34円以上Black Beautyを可愛がってやればよい。
5. ね!安いじゃねーか。悩んで損した。買いましょう。
そんなこんなで購入、現在に至る。 数字のマジックとは恐ろしいもんである。
なお、勘の鋭い方はお気付きと思うが、このミッションはシナリオ1の年月を長く設定しなければ、全く説得力が無い。 すなわち「どーせ半年位で飽きちゃうんでしょ」と奥方に言われたあなた。あなたのロックンロール熱はまだ平熱です。もっと熱くなりましょう。
今日は4月1日。嘘も方便である。
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