ハードな移動の続く中南米ツアーで日記の方がすっかりご無沙汰になってしまいました。FBページに動画をアップしているので、ツアーの模様を映像でお届け出来るようになり、随分凄い時代になったものだと驚いてしまいます。あの頃の未来に僕らは立っているのですね。最終目的地 メキシコ Oaxaca（オアハカ）でのドラムクリニックを終え、翌朝の飛行機でメキシコシティーに戻るはずでしたが、飛行場に飛行機の姿はなく、待つ事4時間。先日のLAで待つのには慣れてしまいました。今はメキシコシティー空港のラウンジでフランクフルト行きの搭乗を待っています。フランクフルトまで10時間、乗り継ぎ６時間待ちで成田へ12時間。オアハカのホテルを出てから自宅玄関にたどり着くのに42時間かかる計算です。今回は太平洋を渡ってアメリカ経由で中南米入りし、帰りは大西洋を渡ってヨーロッパ経由で帰国するという文字通り世界一周の旅になりました。帰国翌日にカシオペアのリハーサルがあり、その翌々日からインドネシア公演。我ながら凄いスケジュールだと驚いてしまいます。

ニューアルバムのジャケット撮影ばっちりでした。カバーアルバム恒例のコスプレも。ロスから戻って１週間、時差もまだ完全にとれていませんが、明日からドラムセミナーで中南米です。太平洋を渡ってワシントン、乗り継いでヒューストン、更に乗り継いでエクアドルの首都キトへ。そのあとペルー、コロンビア、パナマ、コスタリカ、そしてメキシコ３都市を回り、大西洋を渡ってフランクフルト経由で月末に戻って来ます。地球一周の長旅です。来年の賀正ライブのメニューがほぼ固まってきました。誰もが知っているあのシンフォニックな大曲と、J フュージョン誕生35周年記念メドレーが目玉です。自分で言うのもなんですが、どちらも力作です。

旅をしていると色々な事件に出くわしますが、銃撃事件で空港閉鎖という事態に遭遇するとは夢にも思いませんでした。空港手前５００メートルの所で車がうんともすんとも動かなくなり、上空を見るとホバリングする取材ヘリコプターが１０機ほど、パトカーと消防車と救急車がサイレンを鳴らしながら猛スピードで反対車線を逆走していくという尋常ではない状況。近くのホテルのロビーのスタバの店員に何が起きたのかと聴くと、警備職員が銃撃されて犯人がまだターミナル内にいるとの事。これはもう今日は帰れないと覚悟しました。ANA便だったので、サービスデスクに電話すると、便は欠航にはなっておらず、空港閉鎖が解除されたら飛べる準備をしているので待機していて下さいとの指示。路肩に座って１時間ほど待ちましたが、状況が動く気配は全くなく、砂漠の太陽はじりじりと肌を焼きます。日焼けなどする年齢はとっくに過ぎているので、あきらめてホテルの駐車場わきの芝生に移動し、寝転んで風にそよぐパームツリーと、どこまでも青いカリフォルニアの空を眺めていました。そして６時間経過。ようやく空港閉鎖が解除されると、みんなぞろぞろと車道を歩いてターミナルへ向かいます。ターミナル内は大混乱。人ごみをかき分けかき分けカウンターにたどり着くと、既に搭乗１５分前。込み合うセキュリティーチェックを抜け、ゲートにたどり着くと搭乗が始まっていました。座席について間もなく出発。乗り遅れた方も結構いたのではないかと思います。間に合っただけでラッキーでした。久々に長い日記になりました。今日はこれからアルバムジャケット撮影。行って来まんぐーす。

ロサンゼルスは１８時間遅れなのでまだ１０月３１日。まさにハロウィン当日に最終作業のマスタリングを終え、アルバム２作完成しました！！通算18枚目のソロアルバム「Crossover The World」とカバーアルバム３作目の「JIMBO de COVER 3」です。どちらも自分史上最高傑作と自信を持って言える作品に仕上がって幸せです。キングレコードより来年１月８日に発売されます。首をなが〜くして待っててちょんまげ。「Crossover The World」はエイブラハムラボリエル、オトマロルイーズ、アレンハインズの鉄板メンバーのメロウで熱い演奏の詰まった”ネオクロスオーヴァー”とでも呼ぶべきサウンド、一方の「JIMBO de COVER 3」は電化されたハイパーな仕上がりで、両作の違いが鮮明に出ました。どちらも聴きのがせませんよ〜！！ここ８年連続でマスタリングをお願いしているジーングリマルディーはガガ様の新作アートポップも手がけています。プラチナディスクの前で一緒に撮った写真をtwitterとfacebook pageに上げました。明日のお昼の便で東京へ。結構寒くなっているのかな。

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