Akira Jimbo's Diary DiaryINDEX|past|will
今日はキーボードのダビング(音を重ねる)デイ。70年代のフェンダーローズエレクトリックピアノをコントロールルームに運び、一曲目を録りはじめましたが、30秒とたたずにオトマロの手が上がり、チューニングに問題ありとの指摘。確かに中音域の鍵盤が1個だけ狂っています。フェンダーローズは30年以上前の超アナログの時代の産物。つまみを回せばチューニングが合うというわけにはいきません。専門の調律師の熟練した技と耳が必要です。しかし今から呼ぶ時間の余裕はありません。オトマロが、なんとなくやり方を見た事があるというので、カバーを開けてみました。鍵盤1個1個のアクション部分と音を拾うピックアップが細いピンで繋がっていて、そのピンにコイルのようなものが巻き付いているのが見えます。それを移動させると音程の微調整が出来るとの事。オトマロはスイスアーミーナイフを取り出し、ツールを一通り点検した後、蟹の足から蟹肉をほじり出すためのフォークを使ってコイルをつつき始めました。錆びついてしまっているのか、なかなか動きません。力を込めてようやく1ミリほど動かすと、やや音程が合って来ました。さらに力を込めてもう1ミリ。お、いい感じだと思った瞬間、ポキっと音を立ててピンが折れました。あー、、、一同しばし呆然。問題の鍵盤は完全に死にました。完全に、完璧に、塵ほどの疑念もなく。ごーん。
レコーディング2日目、11時にスタートして、昼食前に4曲収録。ま、まじですか!今日は比較的温かかったので、外のテラスでお昼を食べました。インド料理のデリバリー。一人前が4人家族で十分食べられるくらいの巨大なタッパーに入って来ます。それぞれにブラウンライスとガーリックナンが付いてくるので、すさまじいまでの量。もちろん完食不能です。アメリカで無駄に捨てられる食料は半端な量ではありません。大きな問題です。食後にもう一曲録って4時に終了。は、はやい!出来上がりは言うまでもありませんが、、、今日はやめておきましょう。ドラムをバラして外に出るとまだ昼間の明るさ。なんと健康的な事。ホテルに戻って部屋に荷物を置き、リバーサイド沿いのオーガニックレストランHUGO’Sヘ。7時前なのに駐車場がほぼ満車。ヘルスコンシャスな人々から絶大な支持を集めているようです。ちなみにヘルスコンシャスを間違えて「へするこんしゃす」と打ち込んでMacのことえりで変換したら「屁するコンシャス」になりました。ぎゃははは、、、実にくだらないですね。今日はなんとテンダーロインステーキ注文。ドラムのレコーディングが終わってほっとしたのか、身体が肉を欲しているようです。ここのステーキは昨年チェック済みですが、日本人好みの薄切り醤油味。付け合わせに温野菜とマッシュポテト。ぺろりと完食。あれまー。スタジオシティー観光の折には是非。
しばしご無沙汰いたしました。(そうでもないか)ロス到着日は機材ピックアップ搬入組み立てなどドタバタの一日。一夜明けた今日からニューアルバム「ジンボジャンボリー」のレコーディングが始まりました。ギターにアレンハインズ、キーボードにオロマロルイーズ、ベースにエイブラハムラボリエル、昨年と同じおなじみのメンバー。サウンドチェックの後、12時頃から録り始め、昼食をはさんで5曲。5時には終了。ま、まじですか!1曲1時間未満の超絶スピード。なんだか年々加速度がついているような気がします。出来上がりは言うまでもありませんが、超〜〜〜ごきげんです。(げっ、また始まった)僕の30年強に渡る音楽活動の集大成というべき作品になる予感がします。(と毎年言っている。来年は、31年強の活動の集大成と言うに違いありません)ホテルに荷物を置き、ベンチュラ沿いの日本食「あさねぼう」へ。ここは天才萩原さん御用達のお店。正真正銘の日本食です。ほうれんそうとポートベローマッシュルームのサラダ、豆腐のみそ汁、焼き鮭に白いごはん、適量でお腹にやさしい美味しさでした。2日続けて日本食で否が応でも盛り上がってしまいます。明日も全開だぁー!
今日からニューアルバム Jimbo Jamberee(ジンボジャンボリー)制作の為にロスに出発します。向こうはおそらく温かいのだと思いますが、戻って来ると日本がぐぐっと寒くなっているので、それなりに着込んで出かけます。落ち着いたら向こうでも日記書きますので。では行って来ます。
文芸春秋社刊 村上春樹初インタビュー集「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」買って来ました。ハードカバーではありませんが、分厚くてしばらく楽しめそう。問題は明後日からロスに出発する事。持って行くべきか置いて行くべきか、悩ましいところです。明日までに読んじまえばいいのですが、そんなに急いで読むのもったいないんです。レコーディングの準備は万端で荷物も詰めました。というか、スーツケースはヨーロッパから帰って来てそのままなので、シャンプーとかヘアスプレイとか、消耗品を補充しただけです。レコーディングだと電子ドラム回りを持って行く必要がないのでだいぶ楽です。
昨日家内がどんこ巻き(干し椎茸と薄切り豚肉を巻いて衣をつけて揚げたもの)を作ったのですが、干し椎茸をもどしすぎてあまってしまいました。それを使ってカレーを作ったらかなり美味しかったです。ポイントはもどし汁を捨てずに使う事。仕上げに醤油と酢とソースを少量。明日はもっと美味しくなってるだろなー。
4分で誰にでも作れる、超お手軽で、しかも栄養バランス的にも高得点な昼食をご紹介しましょう。それはなにかと問われれば、ぺいんぺいん、めかぶ納豆あつもりうどんでござる。セブンプレミアムの冷凍讃岐うどんを器に入れ、3分半チンします。その間に冷蔵庫に残っている野菜(長ネギがあれば最高。オクラがあればなお最高。なければ葉っぱもの等)を刻み、うどんが温まったらその上に生卵を落とし、やはりセブンプレミアムの納豆とめかぶと刻んだ野菜を載せ、用意しておいただし汁(お湯で希釈)をかけて出来上がり。よく混ぜてからずるずるずるといただきます。うまかー。うどんが熱いので、卵がいい感じになるんですよ。別にセブンプレミアムじゃなくてもいいんですけど、新居からオリンピックの3段飛びの選手だったら30歩の距離なので。セブン&アイ ホールディングスの回し者ではございません。
ヤマハのエレクトリックドラムが、2010年度グッドデザイン賞ベスト15に選ばれました。おめでとうございます。ぱちぱちぱち。身体領域での受賞。この中から一点が大賞に選ばれます。発表は11月10日。
しばしご無沙汰いたしました。まだ時差の日々です。帰国翌日よりも今日の方が頭がぐらぐらします。以前も書きましたが、時差も筋肉痛と同じで、歳を取るとしばらく時間が経ってからくるのです。このボーっと感が気持ちいいといえば気持ちいいんですけど。来週あたまからニューアルバムのレコーディングでロスなので、時差が取れた頃にまた時差です。ARASHIのニューシングルDear Snow(大奥のテーマ曲)のカップリング曲 タイムカプセルでドラム叩いてます。
先ほど無事戻りました。日本はいいにゃー。ヨーロッパで携帯が充電不能になり、バッテリー切れで使えなくなっていたのですが、充電池がいかれたのかと思ったら充電器がいかれていたのでした。家の充電器につないで電源を入れると、SIMカードを認識しません。カードもいかれちまったのか。近所のショップへ。症状を説明。店員さんは慣れた手つきでカバーを外し、SIMカードスロットを一目見て、「お客さん、SIMカード逆さまですよ」あれまー、電脳老人の面目躍如たる初歩的な間違いでした。充電器買って帰りました。家の夕食はきんぴらと肉じゃがとタラのソテーと納豆とみそ汁とご飯。あー幸せだー。日本はいいにゃー。
昨晩、ツェグレドからブダペストのホテルに戻ったのが夜中の12時。シャワーを浴びて1時就寝5時起床。ブダペスト空港からハンガリー航空のボンバルディアに乗りこみます。機体の横の点検口をガムテープで塞いでいるのが見えるのですが大丈夫でしょうか。しかもボンバルディアは、たまに前輪が出ない事でも有名。まあ心配してもしかたありません。乗った途端に爆睡。1時間程のフライトでルーマニアの首都ブカレストに到着。荷物も無事に出て来ました。ウィーンから飛んで来た上田さんと再び合流。ルーマニア担当セールスレップ イオンの車でホテルへ。1時間ほど仮眠。ハードロックカフェにて昼食の後にセットアップ。今日は第2回ブカレストドラムフェスティバルでの演奏。会場のジュークボックスクラブのステージはひな壇状になっていて、僕のドラムが一番奥にセットされています。一番手が終わったらかたずけて、2番手がおわったらかたずけて、最後が僕の出番。夜の10時で眠気が襲って来る時間。しかし寝てはいられない。45分メニューで叩き倒して来ました。ホテルに戻る途中、チャウチェスクが建てた国民の館の前を通りました。内部は贅の限りを尽くした作りになっているそうですが、残念ながら見学する時間はありません。独裁体制のもとで国民は長い間苦難を強いられて来ました。街の空気がなんとなく暗く重く感じるのはその名残でしょうか。有名なドラキュラ城はブカレストから150キロほどの距離。もちろん見学は無理です。色々な街を訪れても名所旧跡をめぐるわけでもなく、空港とホテルと会場の移動で終わってしまいますが、それぞれの街のお客さんから受ける拍手こそが、僕のなによりの思い出となり、また前に進む力となるのです。なーんてかっこいいこと言っちまった。明日、ミュンヘン経由で日本に戻ります。3週間で9カ国まわったので、すごく長く感じました。日本を出たのが遥か昔に思えます。日本食が楽しみだー。
今朝は4時起き。ビルニュス空港からワルシャワ経由でハンガリーのブダペストまで。ワルシャワでのコネクションが結構タイト。タラップ前で預けた荷物がなかなか出て来ず、係員の静止を振り切って自分で取りに行きました。急いでバスに乗り込んだ途端に扉が閉まりました。おとなしく待っていたらコネクションフライトに乗り遅れてしまいます。ワルシャワ=ブダペストは1日2便しか飛んでいないので、乗り遅れたらアウトです。無事乗れてブダペスト到着。荷物も全部ちゃんと出て来ました。よかったー。バルトの呪いはバルトから出る時にはかかっていないようです。
ラトビアのリガから車で300キロ走ってリトアニアのビルニュスにやってきました。一般道の300キロは結構時間がかかります。お昼過ぎに到着。旧市街の小さなホテルにチェックインの後、遅めの昼食。黒パンの容器に入ったマッシュルームスープ。夕食に備えて軽めにすませました。今日のイベントのオーガナイザー タムスタは、楽器店とクラブとカフェを経営しており、いずれもかなりの規模のしっかりしたお店です。夜9時からのライブは2階席までぎっしり入って超満員。みんな結構お酒が入って、まったりとした盛り上がりでした。ホテルに戻ると12時近く。明日は4時起きなのでさっさと寝なければ。ワルシャワ経由でブダペストまで飛ぶのですが、コネクションがタイトなのでちょっと心配です。バルトの呪いはバルトから出る時には関係ないと思うのですが。
昨晩の車移動は300キロほどの距離でしたが、行程の半分以上が一般道でトラックも多く、霧も発生してスピードが出せず、5時間かかって午前1時到着。2時就寝7時起床。ホテルから外に出ると超寒い。道路が凍結しています。万一の為と思い薄手のセーターを一枚荷物に入れて来たのは正解でした。ワルシャワショパン空港は以前、国際交流基金のワンマンオーケストラ公演でお邪魔したときには共産圏時代の暗くて古い建物でしたが、増改築されて見違えるほど美しく近代的になっていました。ショパン生誕150周年の年に、生家のあるこの街を訪れる事が出来たのは音楽家として嬉しく思います。出発ゲートにはThis is my yearの大きな広告。今年のワルシャワ観光の一大トピックです。(ワルシャワ滞在時間8時間。空港のホテルなので、街は全く見ていません。果たして訪れたといえるのか??モーツアルト生誕200年の記念の年に、生家のあるザルツブルグを訪れた事があります。滞在時間はやはり8時間ほどでした。ちなみにザルツブルグをMacのことえりで変換すると、ざるつぶる具になります。なんの具やねん。どういう意味やねん)ポーリッシュエアのラウンジのテレビで大きな玉突き事故の映像。昨夜の霧が原因です。街路灯もなく、視界2メートル程度の場所もあったので。無事でなによりでした。先日のコシッエでの追突で厄払いが出来たのだと思います。しかし機材を積んだトラックが心配です。
今日は日記は書けないと思ったら書けました。オポーレからニサまでは車で40分程。お昼前には到着。会場の芸術ホールは13時まで別の講義が入っているとの事で、早めのランチへ。ポーランド名物のバルシチ(赤かぶのスープ)とピロギ(チーズの入った餃子?)注文。バルシチには巨大な春巻き状のコロッケが付いて来ました。もうこれだけで満腹です。ピロギは餃子といっても小型のクリームパンくらいのが6個。非情なまでのボリュームです。ピロギ自体はとても美味しい。柏餅の中にマッシュポテトとチーズが入っているといえばイメージ沸くでしょうか。しかし柏餅6個食べろといわれても食べられないですよね。ホールは天井が高くて残響がすごく、ゴワーっと低音が津波のように押し寄せて来るので、叩いても何をやっているのかさっぱりわかりません。気にせずやるしかありません。こういう時こそベッキーとおそろのイヤモニターが活躍します。ちなみにイヤモニターをMacのことえりで変換すると嫌モニターになります。どうでもいい話ですね。ニサ音楽学校の生徒さん相手に2時半から1時間程クリニック。6時から一般客を入れてコンサート。その空き時間にこうして書き込んでいます。芸術ホール、フリーWiFiが飛んでいて好感度大幅アップです。残響がすごくても許してあげます。
オポーレミュージックスクールで行われたヤングドラマーコンテテストの審査員をしました。ポーランド各地から予選を勝ち抜いて集まった15人が腕前を競います。がちがちに緊張している子を見ると抱きしめてあげたくなります。でも本当に抱きしめたらただの変態おやじです。平均年齢はおよそ16歳。優勝したのはロソヴォ出身のマテウス ブルゾストヴスキー君。(舌噛みそう)19歳で既に9年のドラム歴を持ち、テクニックには文句のつけようがありません。ポーランドのデイブウェックルと呼んでしまいましょう。優勝商品はなんとヤマハのドラムセットです。太っ腹! 2位はバコウからやって来たヴォジチェンチ シトニク君。(これも舌がもつれます)がっしりした体育会系の体格から太いメタルビートを叩き出します。ポーランドのデニスチェンバースと名付けてしまいましょう。3位は唯一の女の子キャロリナ シノヴィエちゃん。最年少13歳。しかしどう見ても20歳前後です。さばよんでいるわけではありません。成長が早いというか、DNAの仕組みが違うんですね。絵に描いたような中東欧系美人。3人ともこれからの活躍が楽しみです。トータル4時間超の長丁場でしたが、疲れるよりは元気をもらった気がします。若いって素晴らしいですね。(じじくさ)テレビオポーレとラジオオポーレの取材を受けた後、夕方6時から僕のワンマンコンサート。スタンディングオベイションと3回のアンコールをいただき、大変盛り上がって無事終了。しかしステージのスモークがすごくて喉をやられました。げほっ。そういえば追突された話を書いてご心配をおかけしてしまったようです。失礼いたしました。あれから4日ほど経ちますが、首に異状はありません。すこぶる元気です。明日はオポーレ近郊のニサという小さな街で昼はクリニック、夜はコンサートの2回まわし。終了後、ワルシャワまで5時間の車移動なので、明日の日記は多分書けないと思います。
マリボウ(マリボルかもしれない)から車でウィーンまで戻り、オーストリア航空スターアライアンスゴールド会員専用カウンターにてチェックイン。ゴールドなのに機内持ち込み手荷物まで計量され、ばっちり170ユーロ課金されました。ぎゃふん(死語)。ポーランド クラクフ行きの飛行機は超小さい。もちろんプロペラです。1時間ほどで到着。空港も超小さいです。ポーランド担当セールスレップのボレックにピックアップしてもらい、オポーレに向かいます。乗り物に乗ると眠くなる習性が身に付いてしまいました。話をしながら気がついたら気絶していました。オポーレは3度目。今回は第19回オポーレインターナショナルドラムフェスティバルの一環での訪問。スティーブガッド、デイブウェックル、スティーブルカサーバンドなど超豪華なラインナップ。街中に明日の僕のパフォーマンスの告知ポスターが貼ってあるので、ホテルを出て道を歩いていると、あ、アキラジンボだ、と指差されます。そうだ、おいらがアキラジンボだ、とは答えませんでしたが。今日は夜にジョジョメイヤのパフォーマンスがあるのですが、見に行くと遅くなってしまいます。近所のパブレストランにて名物のズーレックスープ(脂たっぷり塩たっぷり)と鱒のグリルをいただき、ホテルに戻って洗濯の後、早めに就寝。
プラハからオーストリアン航空のプロペラ機でウィーン、車に乗り換えて国境を越え、スロベニアのマリボウまでやってきました。今日は楽器店ハートマンミュージックでのクリニック。最前列には子供達。若者も多数。いい感じに盛り上がりました。サイン会の後に食事。ここ数日魚続きで胃の調子がよいです。今日もツナステーキ。しかし前菜でたのんだミネストローネスープが超絶具沢山で既に満腹。げっぷ。ホテルに戻ったのは12時近く。明日はウィーンまで戻り、飛行機でポーランドのオポーレに向かいます。
ヤンにコシツェ空港まで送ってもらいましたが、途中で後ろから追突されました。乗っていた車が追突されたのって生まれて初めてです。大当たりです。という事は、ノーベル文学賞も大当たりという前兆でしょうか。(化学賞に鈴木章さんと根岸英一さんが選ばれたとのニュースをヤンから教えてもらいました。おめでとうございます。鈴木さんは僕と同じあきらです。これも前兆の一つかも。かなり手前味噌な理屈)チェコ航空のプロペラ機でプラハへ。空港でハンブルグから飛んで来たヤマハの方々と合流。プラハ市内の日本食レストランへ。焼き魚弁当注文。さばの塩焼きでした。ヨーロッパで焼き魚というとサバに当たる確率高いです。大変美味しくいただきました。
プレショウの会場は古くて趣のあるシアター。天井からシャンデリアが2つ下がり、バルコニーがぐるっと客席を囲んでいます。なんとプレショウ市長が見に来るとの事。市長も試聴しに来るんですね。ぐふっ。(ヤマハウィーン支店長の上田さんのギャグです。僕のギャグじゃありませんよ)今日は出だしからいい感じの盛り上がりでした。お約束の年齢に関する質問。遠目のせいも多分にあるのでしょうが、こちらの人からだと僕は30歳くらいにしか見えないみたいです。ぐひひ。単純に喜んでしまうのが年寄りの証拠。アンコールもいただいて無事終了。サイン会の後にバンケット。ブッフェだと食べる量をコントロール出来るのがよいです。さっと食べて早めに失礼しました。満天の星空。空気がきれいなのです。ホテルに浴槽があるのが嬉しい。明日はいよいよノーベル文学賞発表の日です。わくわく。
今日は朝から小雨の降る生憎の天候。スピシュカノヴァヴェスを出発し、なだらかな丘陵地帯をくねくねと走る一般道を抜けてバンスカビストリツァにやって来ました。今日の会場はなんとショッピングモールの中央の吹き抜け部分のステージ。そういえば大昔にフィリピンの地方都市のモールでやった事がありましたが、今日のモールは規模が違います。ここで叩いたら大迷惑だろうなーと思いながらセットアップ。サウンドチェックも最低限で済ませました。5時スタート。紹介されて出て行くと静かな反応。お呼びでないのかと思いつつも始めるといきなり客席のボルテージが上がりました。ステージ前に100人ほど集まっていたお客さんはあっという間に何倍にもふくれ上がり、吹き抜けの2階3階部分にも鈴なりの人だかりが出来ました。モールの端まで聞こえる爆音なので、何事かと買い物客も集まって来るわけです。1時間のショートメニューで叩き倒しました。怒濤の盛り上がりで無事終了。サイン会では我も我ものポスター争奪戦。ちゃんと全部サインするから慌てなくっていいんですよ。終演後に主催ディーラーとの食事会があり、比較的早く11時前にはホテルに戻って来ました。
ウィーンを出発し、国境を越えてスロバキアの首都ブラティスラバに寄り、音楽誌の取材。それからまた延々走って、スピシュカノヴァベスという小さな街に到着。スロバキアで一番高い教会の塔がある事で有名。旧市街の回りに共産主義時代に建てられた無機質な共同住宅の棟が連なります。あまり美しいとは言い難い風景です。会場の市民ホールはさほど大きくはないのですが、天井が10メートル以上あり、壁面の反射音もすごくて音響的には劣悪な環境。ドンパンと叩くとドッカーンバッシャーンと響きます。ドッカーンバッシャーンドカドッカーンバシャバッシャーン。やかましー!始まる前に地元テレビ局のインタビュー。カンペを取り出し、スロバキア語の挨拶。「スピシュカノヴァベスに来れて嬉しいです」は「ソム ラド ジェ ソム トゥ ヴァ スピシュケノヴェヴスィ」です。主格と目的格で語尾が変化し、名詞も男性女性によって定冠詞が変化するので大変にややこしいです。紹介されて出て行くと非常に静かな感じ。今日はクールな反応かと思ったら、始まったら怒濤の盛り上がりで、アンコールまでいただいて無事終了。サイン会の後、会場裏のレストランで遅い夕食。スロバキア料理はヘビーです。油と塩味がきつく、ずっしりとお腹にたまる感じがたまりません。アルコール度75度の強烈な薬草酒が有名。火をつけるとボワッと燃えます。もちろん僕は口を付けませんでしたが。明日も明後日もスロバキア料理。胃がかわいそうですが、頑張ってもらうしかありません。がんばれ〜!
今日は来た道順をそのままなぞるようにしてウィーンまで戻って来ました。イズミル〜イスタンブールは1時間程の短いフライトですが、食事が出ます。トルコ航空は、世界航空会社ランキングケータリング部門堂々2位の栄冠に輝きました。おめでとうございます。パチパチパチ。栄冠にふさわしく食事は大変おいしいです。チキンフィレサンドとクスクスサラダ。食べ始めたらもう片付けが始まり、持って行かれないように急いで食べました。イスタンブールで乗り継ぎの時間にトルコ航空ラウンジにてサラダとヨーグルトとパンナコッタ。どうも昨日の大量の肉食で急性胃拡張になってしまったようです。ウィーンへの乗り継ぎ便では更にしっかりした食事が出ました。チキンソテーと茄子のサラダとライス、デザートにチョコレートムース。美味いです。完食。あれまー。暗くなる頃に到着。気温はぐぐっと下がっています。トルコで開いた毛穴を閉じないと。エアポートホテルのロビーにてフリーワイヤレス接続。しかしメールが受信出来ても送信不能。うーむ、空港まで戻って再接続。ウィーン空港はフリーWiFiが飛んでいる素晴らしい空港です。やっぱフリーでなくちゃ。到着ロビーの椅子もふかふかで座り心地がよいんです。ついつい長居してしまいます。世界空港ランキング投票があったら、僕はウィーン空港に一票です。
ホテルから通りを一本渡った海はやはりエーゲ海でした。昼はシーサイドのシーフードレストランでいい感じのランチでしたが、夜は肉また肉のわんこそば状態で撃沈。外の席に座ったのも失敗。暗くなると急に気温が下がって来ます。芯から冷えました。クリニックは満員立ち見の盛況で盛り上がって無事終了。明日はウィーンまで移動します。
しばしご無沙汰しました。ウィーンからトルコのイスタンブール、そして国内線でエーゲ海に面したイズミルという街にやってきました。ホテルから道を一本渡るとエーゲ海です。(たぶん。もしかすると大きな川かもしれない)日記を書き込む時間もなく、睡眠時間も少なめですが、元気でやっています。昨夜のイスタンブールでのクリニックは怒濤の盛り上がりでした。血が濃いというか、熱い国なのです。ホスピタリティーも感じます。しかし運転の荒さは相当なレベルです。飛行機が着陸すると、まだ動いているのにみんな立ち上がって荷物を取り出し、携帯のスイッチを入れて通話しはじめます。立たないで下さいとのアナウンスに耳を貸す人はいません。フライトアテンダントも諦めているのか、注意をするでもなく平然と座っています。不思議な国です。今晩はイズミルでクリニックがあり、明日はイスタンブール経由でウィーンまで戻り、明後日から陸路でスロバキアに入ります。すごろくをやっているみたいです。
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