浮気しても舌を切ってくれたら平気。

「浮気しても舌を切り通してくれたら平気」

うつむき恥じらいながら
とんでもないことを彼女は言う

シラを切り通すの間違いだよね?
そうそう、聞き間違いなはず。

いや、切り通すが間違いで

「浮気しても舌を切り落としてくれたら平気」

なのかもしれない。
しかも私の勘違いで
彼女がほんとうに言いたかったのは

「浮気しても下を切り落としてくれたら平気」

なら。


そんな閻魔と阿部定を掛け合わせた彼女は
今もにこにこ笑ってる。

 

おほいとさん

帰りしな親戚宅に寄った。
ちょうどお墓参りに行くというので
私もついて行くことに。

お墓の隣で、
梅酎ハイのワンカップを握りながら眠りこける老人がいる。
手に持った梅酎ハイは、
お墓に眠る いとこの好物だからと
以前、私が持ってきたもの。

叔母が教えてくれる。

「この眠りこけてるおじいちゃんは
お寺に栖みついているおほいとさんで、
墓地の掃除をしたり、
カラスを追っ払ったりしてくれるんだよ」と。

「お供え物はね、
供えられた日を覚えていて
七日過ぎてから、食べてるんだよ」と。

そして、

「日持ちしないお団子なんかは
すぐに食べちゃうみたいだけどね、」

と付け加えた。

しばらくおほいとさんの顔を眺めて、
お墓に手を合わせて、
今度はスタミナ弁当持ってこようと考えながら帰路についたら、
今日はちさな夕日だった。

 

おはようございます

昨日はよい日でした
さあ今日はどうかな?

っとこれだけでは短いので。
短いといえば「世界で一番短い手紙」があるらしく
小説の売り上げが気になる外国の作家さんが出版社に宛てた手紙で、
たった一言、



一言というか記号ですね、便箋に「?」←コレだけ書いて送ったそうです。
で、出版社から送られてきた手紙には



この一言。
作家も出版社も気になることはやはり同じで、
何を聞きたいのか何が驚きなのかたった1字でわかってしまう。
ああ、なんか素敵。

うん、
今日も一日がんばろう

 


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