切れ端。

2004年08月29日(日)

悲しみを知ったなら 笑ってよCowboy
全て忘れられる日が 来なくとも いつかは

君には哀しいことは あと一つ残されているけど

足を止めるには早いよ
陽はまだ落ちていない
越えれるよ 大丈夫 だから

隅で座るCowboy 全てを失って 
崩れ落ちた 君は彼になりたいのかい?

だからいつものように 笑ってよCowboy
全て忘れられる日が 来ないことを知っても

君にはこの世界が全て 嘘や見せ掛けだと見えても

哀しみは一つで良いよ
陽が落ちるまでまだある
カーテンを 開けて 空を見て
 
いつかまた対峙する時は来る それを知って
また笑える ここには哀しみが多すぎるんだ
だからいつものように 笑ってよCowboy
全て忘れられる日が 来ないことを知っても



2004年08月26日(木)

物憂げにタバコに火をつけて
家路に繋がる駅へ足を速めた
近付く 景色の変わり目と夕暮れ

夢の続きは何だっけ?
夢の始まりは何だっけ?
夢の先は何でもいいさ

哀しい思い出に足を取られ
繰り返した過ちに責められる
近付く 最後になったあの日の夜

僕はここで静かに 手を伸ばす

夢の続きを描いて
夢の始まりを探す
夢の先なんていらない



2004年08月23日(月)

真実味もない 上辺だけの
言葉を吐き出し 今日を生き延びる

救いを求めるように 
何かを探し続けた 手にしたのは憂鬱
欠落した感情に 最後の花束を

夢の終わりを 幾度も見て
その度にどこかで 何かが崩れた

欠片を拾い集めて
もう一度と願った 今でも時にそれを
想い眠りにつく 眠れぬ夜に墓標を 

真実味もない 上辺だけの
言葉を吐き出し 明日を生き延びる



2004年08月19日(木)

オレンジ色に染まったあの部屋に 
今でも心は置き去りにしたまま
言葉だけの今日が また通り過ぎていく

綺麗事を並べて毎日をやり過ごす
それすら退屈でどうでもよくて
気が付けば心は オレンジ色の部屋の中

夕日に伸びた影を踏まれたままで動けない
今更 部屋を開ける言葉も知らず 途方に暮れた
僕はまだ夢をみたまま 忘れられない夢をみたまま

耳に安い応援歌が聞こえたとしても
そんなことすらどうでもよくて
遠い国では今日も また誰かが死んでいく

夕日に伸びた影を踏まれたままで動けない
今更 部屋を開ける言葉も知らず 途方に暮れた
僕はまだ夢をみたまま 忘れられない夢をみたまま



2004年08月10日(火)

退職まであと一ヶ月を切る。

今日は営業2部の会議。
僕が辞めた後、僕のしていた仕事を誰に渡すか決めるためだった。

終わりに僕と部長だけになった。
「これからどうするんだ?実家に戻るのか?
 次ぎ決まったら、俺を名指しで呼んでくれ」
人を励ますのが下手な部長なりの言葉と、
暗に仕事を回せという部長の最後の命令。

ありがとう。約束は守るわ。

僕は実家に戻らない。
しばらく居たとしても、この部屋に戻ってくる。
あの家には親父との思い出が多すぎる。
親父が死んだのを受け入れたようで、
受け入れきれてないのは自覚している。

誰も訪れない静かなこの部屋で
密かに明日の計画を立てている方が、僕には合っている。



2004年08月08日(日)

訪れる孤独に
愛想笑いと不確かな言葉を

よくある景色に騙されて 階段を間違えただけさ

いつかの想いを僕に重ねないで
何も聞かず答えを出してくれればいい
理由なんて いまさら どうでもいい

ただの気まぐれ
終わりを知って全てを始める

僕から手を離した人たちは 優しかった だから

いつかの僕を探すのをやめてくれ
何も聞かず判断をしてくれればいい
さようなら 忘れられるさ さようなら さようなら


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shinsuke [MAIL]